ER動物救急センター

症例紹介:開胸手術症例


9才 ゴールデンレトリバー

大動脈小体腫瘍
胸部腫瘍はMRI検査によって、かなり鮮明に撮像することができます。
MRI時に細胞診を実施しましたが由来不明の悪性腫瘍との診断で減容積手術を兼ねて開胸手術を行いました。
胸骨縦切開を実施。心臓と大静脈をと大動脈との癒着が強固でありました。
病理検査の結果、大動脈小体腫瘍でありました。
術中の急激な心拍の乱れや血圧変動がかなり起きたのは腫瘍が原因でした。

術後5日目、食欲が出て来ましたが、呼吸状態の悪化もみられ人工呼吸器装着となりSPO2がPEEP7かけてやっと保てるという状態に陥りました。
SIRS・ARDS病態となり残念ながら亡くなりました。


開胸手術症例

11才 M.DAX

食道内にスペアリブが引っかかった
主治医にて内視鏡で除去を試みるが除去困難・食道損傷懸念が強いと判断され、紹介により来院。
そのまま夜間緊急開胸手術を実施。
3日後に食道粘膜壊死により離開し再開胸手術となったが その後元気に回復し退院できた症例。

内視鏡で除去したくなるのが主治医の心であるが、その後の壊死を考えても、巨大さを考えても、内視鏡で無理をしなくて正解だったと思われる症例。
食道粘膜壊死時は縫い直しても癒合不全が起きやすく毎日毎晩一緒にいて回復を願いました。


開胸手術症例2