救命救急センターは日本の小動物臨床領域では実現できていない救命救急から集中治療を一貫して実施することを可能とするための設備・体制を備えた施設です。
当センターは救急症例の初期蘇生は勿論、各専門診療科との密接な連携をとることで病因・病態の早期解明、高難度の外科治療などの迅速な実施を可能としています。
更に24時間管理体制を導入することで長期の人工呼吸管理や急性血液浄化療法などを含め重篤な病態に対する集中的な治療を実施いたします。
24時間365日救命治療は続く
酸素テントは小型犬・猫では最大20頭可能
ICU・ER体制
常時5頭の長期人工呼吸管理が可能
救命救急センター長
柿嶌 圭
<専門領域>
救急、集中治療、総合診療
<認定資格・経歴・講演等>
2008年 第77回獣医麻酔外科学会 パネルディスカッション演者
「医療および獣医療における麻酔関連偶発死亡症例調査-その歴史と現状-」
2011年 第82回獣医麻酔外科学会 症例発表
「犬における敗血症と術後死亡との関連性」
2015年 第36回動物臨床医学年次大会 症例発表
「急性呼吸窮迫症候群が疑われた犬に対して人工換気が有効であった1例」
2018年 第96回日本獣医麻酔外科学会 症例発表
「換気不全を伴う重度脳浮腫・脳幹部障害に対して人工呼吸による長期管理が救命に寄与した犬の1例」
2019年 日本獣医麻酔外科学会2019年度関東地区講習会 講師
「一次診療でも必要な集中治療~あと一歩の踏み込みを考える~中枢神経管理編」
(科長よりメッセージ)
一つでも多くの命を助けるためにスタッフ一同全力で治療に努めてまいります。
持続的血液濾過透析(CHDF)施工中の犬(体重は5㎏)
血液浄化療法
血漿交換療法 PE
血液透析 CRRT
当面の当センターでの治療適応
中毒
難治性自己免疫疾患の抗体除去
IMHA 重症筋無力症 SLE他
敗血症・急性膵炎等SIRS/Sepsisでの腎代替療法
内視鏡:軟性鏡・硬性鏡
食道内異物・気道内精査・尿道膀胱内精査
胃捻転 腹腔内腫瘍破裂 尿管結石など即日緊急手術