ER動物救急センター

より良いネットワーク形成のために


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飼い主様とペットのために当センターと連携・協力のご意志を
お持ちいただきより良いネットワークを形成したいと考えております。

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脳・脊髄外科中心に早期の手術依頼に対応


重篤な痙攣重積発作のコントロールには数日の徹底した脳圧管理体制が必要であります。
主治医病院から昏睡のままの転院受け入れも即日ERは受け入れていきます。
椎間板ヘルニア症例は即日MRI検査はもちろん、手術適応例は基本的に即日手術をERは実施します。

●椎間板ヘルニアの緊急検査・手術
発症当日の受入を実施する中でグレード4の症例までは99%以上の歩行機能回復率でありました。
グレード5においても脊髄軟化症を除きますと90%の歩行機能回復率でありました。
これらは発症から早期の手術により、特に発症初日に主治医病院受診時にグレード5の症例や、受診時にはグレード2-3のためステロイド内科治療を開始して数時間後にはグレード5になる症例など(臨床症状グレード2-3だがMRI検査ではいつグレード5になってもおかしくない症例)重篤な脊髄損傷時の椎間板ヘルニアにおいては、早期の手術が脊髄挫傷・圧迫・虚血の悪循環改善に寄与してきたものと思います。

●椎体骨折・椎体固定術症例
発症当日の受入・手術を実施してきたことから歩行機能を回復する症例が7例中4例でした。
骨盤骨折(生存症例は全頭歩行機能回復)とともに全身状態によっては術中死症例もありますが、積極的に受入れていきます。主治医の先生での緊急点滴処置後に受入れることが救命率を上げています。
また脊椎骨肉腫症例による両後肢起立困難症例においても2例の緊急手術・腫瘍除去・椎体固定術・化学療法(カルボプラチン・ゾメタ)により歩行機能を回復しております(1例は16か月過ぎて生存中歩行正常、1例は5か月後死亡直前まで歩行可能)早期の外科手術までがQOLを高めると考えています。

●脳腫瘍症例 重篤な脳腫瘍による圧迫により、脳ヘルニア化し昏睡・両瞳孔ピンホールなど内科治療では死亡リスクが高い症例において緊急手術を実施した経験からも即日のMRI検査の重要性、即手術を実施することを常に考えております。
過去の経験では3頭は意識戻らず数日後死亡しましたが、1頭は意識回復後3週間生存し、2頭は日常生活を飼い主様と暮らすことが可能な回復をしました。このような脳圧亢進症例においては主治医の先生での脳圧下降処置、ステロイド投与が移動リスクを考慮すると重要な要素になっております。
しかしながら早期転院が重要な症例も多々ありますので、ご紹介いただき転院までの間の処置に関しましてはお電話によりご相談をして受け入れていく予定です。

緊急輸血対応


全血・血漿輸血・濃厚赤血球輸血に関しては可及的速やかな対応が必要でありますが、血液ストックの問題から協力病院への対応となります。


●血漿交換療法 PE
難治性のIMHA(ステロイド・免疫抑制剤・ガンマーガード・プロテアーゼインヒビターでのコントロールがつかない症例)において血漿交換療法により3例中3例が劇的な改善をしております。(学会未発表) 血液浄化療法の適応症例は人医療においては本来劇症膵炎・肝炎・敗血症・DICと幅広いものでありますが、獣医療では開発途上の治療方法です。
多量のFFP/FPの必要性(12kgの犬で1000ml程度の交換作業)と10時間から48時間に及ぶ持続的な血漿交換作業の設備管理、人員の体制から簡単な実施ができません。協力病院でIMHAコントロールが困難になった場合にはお引き受けしていきます。

協力病院の休診日等での引き継ぎ・救急受入れ対応


休診日情報などをもとに可能な限り連携・受け入れ対応をしていきます。
夏季・冬季休暇の際などには、診療情報をご連絡ください。

リンクについて


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