定期的なトリミングは愛犬の見た目を整えるだけなく、怪我の防止や体の健康を保つ役割があります。
チワワは被毛が伸びにくい犬種ではありますが、まったくトリミングをしなくて良いという訳ではないのです。
この記事ではチワワのトリミング法についてカットスタイルや、体の部位別に自宅でカットする方法を紹介しています。
この記事でまとめたこと
チワワの被毛の特徴

被毛の特徴
- ロングコート
- スムースコート
チワワの被毛には、ロングコートとスムースコートの2種類があります。
どちらのタイプの被毛も伸びるのには時間がかかるため、トイプードルのように被毛が伸び続ける犬種ほどトリミングに通う必要はありません。
ただ、カットの仕方によっては、ヘアスタイルを維持するために定期的にカットに通う必要がある場合もあるので、次の「カットの種類」を選ぶ際の参考にしてみてください。
チワワに似合う定番のカットスタイル5選

定番のカットスタイル5選
- サマーカット
- ミッキーカット
- ライオンカット
- デザインカット
- 桃尻カット
いざ、トリミングをしてもらおうと思っても、カットスタイルが多くて迷ってしまいますよね。
以下では定番のカットスタイル5種を紹介しているので、愛犬にあったカットの種類を探してみてください。
サマーカット
ハサミやバリカンで全身の被毛を短くカットしたスタイル。スムースカットや柴犬カットと呼ばれることも。
体温を発散しやすくするため夏にはおすすめのカットスタイルですが、あまりに短く切りすぎると、紫外線などの影響を受けて炎症や皮膚病を発症する原因になってしまいます。
ミッキーカット
耳の飾り毛や顔の毛を丸くカットして、ミッキーマウスのように見えるようにするカットスタイル。
ライオンカット
胸元と首回りの毛を残して、他の部分を短めにカットしたスタイル。
胸の豊富な飾り毛が引き立つことからライオンのたてがみのようなシルエットになります。サマーカットと同じように、胴体部の被毛を短くしすぎると紫外線や寒さから体を守れなくなるので長さには注意してください。
デザインカット
気になる箇所の飾り毛だけを部分的にカットするスタイル。部分カットとも呼ばれます。
全身のカットではないためチワワを初めて飼う方でも挑戦しやすく、尻尾だけなど部分的にカットする飼い主さんも多いですよ。
桃尻カット
汚れやすいお尻の被毛を短くカットするスタイル。後ろから見たシルエットがフルーツの桃みたいであることから「桃尻カット」と呼ばれています。
【お店に頼む】チワワのトリミングにかかるコスト

シャンプー
- 3000円前後
カット
- 5000円前後
頻度の目安
- 2ヶ月に1回
トリミングサロンを利用した場合、シャンプーは3000円前後、カットは5000円前後かかります。ただ、スムースコートはカットの受付をしていないこともあるのでサロンに確認するようにしてくださいね。
かかる時間はシャンプーが1時間程度、カット2時間程度が目安となります。
【自宅で行う】チワワのトリミングに必要な道具

必要な道具
- コーム・ブラシ
- シャンプー
- タオル・ドライヤー
- ハサミ・バリカン
自宅でトリミングを行う場合に揃えておきたい道具は「コーム・ブラシ」「シャンプー」「タオル・ドライヤー」「ハサミ・バリカン」の4つです。
コーム・ブラシ

トリミングをする前は、必ずコームやブラシを使って毛のもつれや毛玉を取り除いておきます。
絡まったり毛玉ができている状態で被毛が水に濡れるとちょっとやそっとでは直せない毛玉になってしまうからです。特にロングコートチワワには必要なケアなので、忘れずに行ってくださいね。
ブラシは様々な種類が販売されていますが、チワワには柔らかく程よい弾力があるラバーブラシがおすすめですよ。
シャンプー

コームやブラシでブラッシングした後にシャンプーをすると、汚れや油分を取り除けるのでトリミングしやすくなります。
犬の皮膚はデリケートなので、シャンプーは人間用ではなく犬用を選ぶようにしてください。また、肌の状態に合わせてシャンプーを選ぶことも大切なポイントです。
シャンプーの頻度や方法については関連記事をご確認ください。
タオル・ドライヤー

シャンプーが終わったら、タオルとドライヤーで乾かします。
タオルドライだけだと体が冷える原因になるだけでなく、雑菌が繁殖して皮膚病を発症してしまうこともあるからです。タオルで水分を拭った後に、ドライヤーの弱風でしっかりと乾かすようにしてくださいね。
ハサミ・バリカン
ペットカット用のカットばさみを用意します。
工作用だと思いもよらぬ怪我に繋がることがあるからです。ミニバサミやすきバサミも用意しておくと、カットの幅も広がります。
【自宅で行う】チワワのトリミングのやり方

顔まわり
顔まわりのトリミングが必要な理由は、被毛が伸びっぱなしだと目に入ってしまうからです。
ハサミの刃先が目にぶつからないように気をつけながら、長めにカットするようにします。バリカンだと音に驚いて思わぬ怪我をすることがあるので、ハサミを使うのがおすすめです。
飾り毛周り
被毛が伸びたことで全体のシルエット崩れが気になる場合は、ハサミを使って整えるようにします。
被毛の流れをコームで整えながら、気持ち長めにカット。最後の仕上げとしてすきバサミで調整するようにします。
肉球周り
肉球周りの被毛が伸びっぱなしだと、滑って怪我をしたり湿気がこもって皮膚病になったりする原因になります。
犬が動かないように脇に抱え込み、足を固定します。その後、指を広げながらハサミを使って丁寧に毛をカットします。急に愛犬が動くいて怪我をしてしまうこともあるので、ハサミではなくバリカンを使うのがおすすめです。
足回り
足回りの毛が伸びていると、散歩などで汚れがつきやすくなります。
丸みのあるシルエットになるように気をつけながらハサミを使ってカットしていきます。愛犬を床に立たせた状態で行うといいですよ。
肛門周り
肛門周りは便が付きやすく、そのままにしていると衛生面でもよくないので小まめなカットを心がけるようにします。
ハサミだと肛門を傷つけてしまうことがあるので、バリカンを使うのがおすすめです。
トリミングを自宅で行うには注意も必要!

基本はトリミングサロンでカットをすることをおすすめします。
大切なパートナーに怪我をさせてしまったら元も子もありませんよね。まずは、デリケートな部分を避け、尻尾などの部分的なカットから始めるといいですよ。
無理そうであれば、トリミングサロンに依頼するなどプロに頼んでみてくださいね。