何も嫌がることをしていないはずなのに愛犬にさわると噛まれてしまう、そんな経験ありませんか?
この記事では、愛犬にさわったときに噛まれてしまう理由としつけの方針についてまとめました。
愛犬にさわると噛まれる理由は?

単純にさわられることが嫌だから噛んでいると想像できます。何が嫌なのかは状況や愛犬との関係性によります。
・飼い主さん自体が嫌
・今さわられることが嫌
・その体の部位をさわられるのが嫌
など色んな理由が考えられますので、状況からなぜ噛んでいるのか判断することが大切です。
愛犬にさわれないことの大きなデメリット

愛犬が嫌がっているのならさわらなきゃ良いのでは?と思うかもしれません。
しかし、愛犬の体に全くさわれない状態は健康上大きなデメリットがあります。それは「愛犬の体の異常にいち早く気づけない」ことです。

日頃定期的に愛犬の体をお手入れすることで、愛犬の体の小さな変化に気がつけるようになり、病気の早期発見につながります。
ブラッシングや歯磨き、耳掃除、マッサージなど愛犬に触れるケアを定期的に行っていることが病気の予防に大切なのです。
自宅でできる正しい愛犬のお手入れ方法については、以下の記事でまとめています。
愛犬をさわっても噛まないようしつける5ステップ

なので最低限お手入れのときだけは、愛犬にさわっても嫌がられないような関係性を築くことが大切です。
そのためには愛犬のキモチによりそいながら、愛犬が嫌がる理由の可能性を1つずつ解決するようなしつけがおすすめです。この見出しではその方法を5つのステップに分けて紹介しています。
ステップ1:信頼関係を築く

飼い主さんのことが嫌で噛まれている場合、どんなしつけをしようとしてもうまくいきません。
そのためまずは愛犬と飼い主さんに信頼関係を構築することからはじめます。
・呼びかけに応じてくれないことが多い
・よく吠えられる
・なにかと一緒にいることを嫌がられる
など、もし当てはまることがあればこの記事で紹介するしつけを行う前に、愛犬ととにかく仲良くなることが先決です。
ステップ2:気を紛らわせながらさわってみる

いきなり無理矢理にさわろうとするのではなく、なにか愛犬の気を紛らわせながらさわってみます。
何かに愛犬が夢中になっているときにさわることからはじめてみてください。
愛犬が好きなおやつを手に乗せて食べさせながら、ゆっくりと背中あたりをなでてみて、愛犬が嫌がらないか確認してみてください。
ステップ3:さわっても嫌がらない場所を探す

ステップ2では背中だけでなく毎回さわる場所をかえてみることがおすすめです。さわる箇所によって無反応だったり拒絶したりと、愛犬の反応が様々分かれるはずです。
なかでも触っても無反応な場所、または少しでも愛犬が心地いい表情をみせてくれた場所を見つけてください。
逆に嫌がる場所は次回からさわらないように心がけてあげてください。とにかく愛犬の表情をよく観察することが大切です。
ステップ4:気を紛らわせず、嫌がらない場所をさわる

愛犬がさわっても嫌がらない場所を見つけたら、おやつなどを使わずにさわってみます。力をできるだけ抜いてソフトタッチを心がけてください。
はじめは2秒ほどからはじめ、10秒程度なでても噛まれなければ、次のステップに進んでください。
ステップ5:徐々に長く触ってみる

ステップ4の秒数を徐々に伸ばしていきます。「毎回2秒ずつ伸ばす」くらい気長なキモチで取り組んで、1分以上同じ箇所をさわっても噛みつかれなければ、ほぼ克服したと考えて大丈夫と思います。
ただどんな犬でも「しつこい」と噛んでくることはあるので、長くさわり続けないことが大切です。
愛犬に噛まれたときの対処法

もし愛犬に噛まれてしまったとき、飼い主さんがとるリアクションによって愛犬の行動がおさまったりさらに噛むようになってしまったりします。
おすすめの方法
正直な気持ちを愛犬に伝えるようにします。大げさに演技せず「痛いからやめてほしい」というキモチを正直に伝えてください。
おすすめしない方法
上記とは逆に「痛い!!」とオーバーリアクションをとったり、わざと悲しそうな顔をしたりして演技するのはおすすめしません。
愛犬との信頼関係があるほど演技は見抜かれてしまいますし、オーバーリアクションは「飼い主さんが反応してくれた!」と楽しくなってさらに噛むようになってしまうこともあります。
まとめ

触ろうとすると噛まれてしまうのは、信頼関係が築けていないことが原因である可能性が高いです。
愛犬に嫌がられている状態ではいつまで経っても触らしてもらえません。この記事で紹介した、触られても噛まれないようにしつける5つのステップを実践してみてください。
そのほか、愛犬の噛み癖についての解説は以下の記事でまとめています。ご興味があればぜひご覧ください。