平熱は何℃なの?犬の発熱!下げ方や体温の測り方、対処法は?

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愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。現在では、ペット栄養管理士の資格取得に向けて勉強中。

愛犬がなんだか熱い気がすると、何かの病気ではないかと心配になりますよね。ただ、犬にとっての発熱は人間とは違う点もあり、平熱の温度も違います。

犬が発熱した際の症状や熱の測り方、対処法についてご紹介します。犬の発熱は、重症である場合も多いので、異変を感じたらすぐに病院に連れていってあげてくださいね。

犬の発熱、症状は?

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愛犬が熱っぽい感じがしたら他の症状も併せて観察してみてください。

発熱と一緒に出る主な症状は「元気がなくなる」「食欲が落ちる」「散歩好きな犬が散歩に行くのを嫌がる」「体力が続かず、すぐに動けなくなる」「よろよろ歩く」などがあります。このような症状がみられたら、体温をはかり発熱していないか確認することをおすすめします。

 

犬の発熱、測り方は?

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最も正確なのは犬用の体温計を使って、肛門で測る方法です。人間用でも代用できますが、細菌感染などのリスクがあるので、共用はしないようにしてください。

外出先での応急処置的な測り方として、おでこや耳のつけ根を指で触って確認する方法もあります。これらの場所が普段どれくらいの温度なのかを知っていれば、変化に気づくことができます。愛犬と触れ合う際には注意して体温を確認してください。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
毛玉ができると皮膚が引っ張られて痛みを伴います、毛玉ができないようにしっかりブラッシングを行いましょう。

 

犬の発熱、平熱は?

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犬の平熱

38.5℃前後

犬の平熱は人間よりも高く、38.5℃前後です。人間と比べて2〜3℃高いです。運動や興奮をしていると一時的に体温が平熱よりも上昇しますので、落ち着いているときに体温を測ってあげてください。

犬が発熱している状態は39.5℃前後で、40℃を越えていたら危険な状態です。脱水症状を起こし、放っておくと死亡する危険もあります。それ以下の体温でも、症状が観られたら、できるだけ早く動物病院にいき獣医に相談してください。

 

犬の発熱は病気なの?

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人間の場合は病気にかかってから発熱しますが、犬の発熱は病気にかかったわけではなく、病気になりかけているサインです。犬が熱を出して、考えられる病気には、感染症や炎症を起こす病気、熱中症や日射病など、多くの原因が考えられます。

自己判断で原因を特定するのは難しいので、獣医にかかり適切な処置を受けさせてあげてください。

 

犬の発熱、下げ方などの対処法は?

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気温を一定に、湿度を高めに保つ環境においてあげることが大切です。普段は外で飼っていても、室内に入れてあげましょう。夏場は犬にとっても厳しい環境なので、普段から日中だけは家に入れてあげるのも熱対策になります。

また、首の周りやわきの下、または動脈の近くを冷たいタオルで冷やしてあげると、体温を適温に下げてあげることができます。それでも辛そうな状況が変わらず、呼吸が荒れた状態が続くときは、やはり病院に連れて行くことをおすすめします。

病院へ連れて行く目安は3〜6時間経っても症状が変わらない場合です。

 

犬の発熱は普段からよく接していると気づきやすい

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犬の平熱は人間より高いですが、40℃で危険な状態になります。犬の体温が上がると、重症化しやすいので、早急に適切な対処をしてあげてください。

普段からよく接し、変化に気づきやすい関係性を作ってあげることが、発熱への対処の第一歩として重要ですね。

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