柴犬の歴史は古く、山岳地帯で猟犬として活躍していた犬種です。日本犬の中でも人気の高い柴犬は、日本の天然記念物にも指定されています。有名な映画にもあるように、飼い主にとても忠実です。
この記事ではそんな柴犬の特徴から、注意したい病気、しつけの方法などについてまとめました。
目次
柴犬の基本情報

性格
柴犬の最後
- 勇敢で忠実
- 自立心が強い
- 警戒心が強い
- 好奇心旺盛
勇敢で忠実
猟犬・番犬として活躍してきた柴犬は、勇敢で大胆な犬種です。また「忠犬」とも呼ばれるように、一緒に生活している飼い主さんとその家族に対して忠実な一面もみられます。家族を大切にし、絆を強く築くことを好みます。
自立心が強い
柴犬は自立心が強く、自分の意志や考えを持って行動する傾向にあります。そのため、しつけが中途半端だという事を聞かなくなる可能性も。メリハリのある一貫したしつけをすることが大切になります。独立心を持ち合わせているので、お留守番を問題なくできる子が多いです。
警戒心が強い
柴犬は警戒心が強い一面も見られます。見知らぬ人や環境に対して慎重な姿勢を示すことがあるので、番犬として向いている犬種です。無駄吠えしたりトラブルにならないためにも、子犬のころから飼い主以外の人間や、他の犬や動物と触れ合う機会を設けておくと良いかもしれません。
好奇心旺盛
柴犬は好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きです。猟犬の名残なのか、おもちゃ遊びや探索などの体を動かすことを好みます。毎日の散歩は必須です。
大きさ
柴犬はしっかりとした骨格をしており、体高40~45cm、体重10~13kgほどです。
力強くバランスの取れた体つきをしており、俊敏な動きをします。やや短めな足で、非常に速く走ることができる犬種です。
顔つき
柴犬は、三角形の立ち耳、アーチのかかった尾、かわいらしい顔立ちをしています。顔つきは、大きく分けて「キツネ顔(縄文柴)」と「タヌキ顔(新柴犬)」の2種類があります。
キツネ顔の特徴は「面長」「全体的に細身」「額から鼻筋にかけてのラインが浅い」などがあり、タヌキ顔の特徴は、「丸く張ったほほ」「全体的に丸みを帯びた体型」「太い首とがっしりした体型」などが挙げられます。
被毛
被毛の特徴
毛の長さは短く、剛毛で一年を通して生えている上毛と綿毛のような下毛からなるダブルコートです。
毛色
毛色は、「赤毛」「黒毛」「白毛」「胡麻毛」の4種類です。
これらの中でも珍しいのが、スタンダードとしては認められていない「白毛」と全体の数%しかいない赤黒白が程よく混ざった「胡麻毛」です。
仲間の犬種
豆柴
豆柴は小さい柴犬同士を掛け合わせてできた、大きさ約30cm、体重4~6kgほどの犬種です。
小型の柴犬よりも一回り小さい犬種に分類されていますが、JKCでは公認されていません。
小豆柴
豆柴よりも更に小さい豆柴が、小豆柴(あずきしば)です。
ただ、こちらも正式な犬種としては認められていないため、豆柴との違いが不明確になっています。
ミックス犬
柴犬と他の純血種を組み合わせたのが、ミックス犬です。
柴犬とチワワやトイプードル・ポメラニアンなどを掛け合わせた種類がとくに人気ですよ。
柴犬の食事について

柴犬は運動量が多く、小型犬の中でも筋肉量の多い犬種です。
そのため、タンパク質の摂取が特に重要で、タンパク質が不足すると元気がなくなったり、毛艶に影響が出たりします。
ドッグフード

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柴犬のしつけについて
わんちゃんが人の生活の中で暮らしていくために、「社会化」を促していく必要があります。
子犬を迎えることが多い生後8週齢頃から12週齢は、わんちゃんの「社会化期」の真っただ中です。社会期の間は初めて見るものに好奇心で近づいたり触ったりしますが、社会化期を過ぎたころから恐怖心が芽生え始めることで怖がってしまうことがあります。
社会化が十分でないと、散歩時にすれ違う人やわんちゃん、初めて聞く音や環境などさまざまなことに怖くなってしまいます。
留守番
自分の自由な時間を好む傾向にあるため、きちんと留守番できる子が多いです。
留守番前には「長めの散歩をする」「一緒に遊んで満足させる」ことを心がけるといいですよ。
リーダーウォーク
引っ張り癖の強い子だと常に引っ張りっこのような状態で歩くため、お互いに疲れてしまいますよね。
リーダーウォークができると、犬が飼い主さんのペースに合わせて歩けるようになるので散歩が楽になります。
その他のしつけ
お互いが気持ちよく生活するためには、拾い癖や噛み癖などのしつけも欠かせません。
拾い癖は思わぬ怪我や病気の原因にもなりますし、噛み癖は運動不足などによるストレスが原因かもしれません。
柴犬のお手入れについて
この項目でまとめたこと
- 被毛のお手入れ
- 目のお手入れ
- 歯磨き
- ニオイのお手入れ
- 耳掃除
- 爪切り
- 肉球
被毛のお手入れ
シャンプー
丈夫そうな見た目とは裏腹に、柴犬はとってもデリケートです。
特に皮膚が敏感なので、定期的にシャンプーをして皮膚や汚れを取り除いてあげるようにします。
抜け毛
柴犬は短毛種ですが、ダブルコートなので抜け毛は多いです。
抜け落ちた被毛の処理が不十分だと皮膚病の原因になるので、換毛期だけでなく日頃のケアが欠かせません。
ブラッシング
ブラッシングは、コミュニケーションや健康維持の手段にもなります。
ラバーブラシやスリッカーブラシを使ってアンダーコートを取り除いてからコームで整えるといいですよ。
トリミング
離乳期が終わる時期から硬い成犬の毛に生え変わります。
トリミングは、硬い被毛が生え始める生後6~7月ごろから始めるといいですよ。
目のお手入れ
涙やけ
涙やけは、何らかの原因で過剰に分泌された涙が常に目から溢れている状態です。
「涙腺・涙管のトラブル」「異物の混入」「アレルギー」「水分不足」など要因は様々です。
目ヤニ
目ヤニは「眼脂」とも呼ばれ、目から分泌された粘液に埃や老廃物などが混ざったものです。
健康な犬にもみられる症状ですが、いつもと違う色(黄色や緑など)の場合は病気が隠れていることもあります。
歯磨き
犬の口の中はアルカリ性で、雑菌が繁殖しやすく歯石がたまりやすい環境です。
日頃の歯磨きが不十分だと歯周病だけでなく、内臓の病気を発症することもあります。
ニオイのお手入れ
ニオイに関しては個体差が大きいですが、普段のケアを心がけることでニオイにくくすることはできます。
口臭
あまりにもニオイがきつい場合は病気の可能性があります。
歯磨きなどの口腔ケアや食事の変更をしても改善されない場合は病院でみてもらってくださいね。
耳掃除
柴犬は立ち耳なので、散歩の時などに土ぼこりや花粉で耳の中が汚れてしまいます。
定期的な耳掃除をしないと、耳の中の環境が悪くなってしまい、外耳炎や皮膚炎などの原因になってしまいます。
爪切り
爪を切らずに放置していると、折れたり何かに引っ掛かったりして抜ける事もあります。
肉球ケア
主にクッションの役割をしていて、犬の足を衝撃から守っています。
乾燥していたり火傷をしている場合などは、ケアが必要になります。
柴犬の飼育環境について

室内飼育
柴犬は独立心が強く、人とベタベタするのを好まない子も多いです。
自分の時間、自分の自由も大切にする犬なので、自分のスペースを作ってあげるといいですよ。
多頭飼育
忍耐強い犬種なので、多頭飼育にも向いています。
ただ、上下関係や縄張り意識の強い傾向があるので、「飼い主がリーダーであることをしつける」「先住犬を優先する」などの注意が必要です。
柴犬の飼育グッズについて

この項目でまとめたこと
- お部屋グッズ
- おもちゃ
- 散歩グッズ
- お出かけグッズ
お部屋グッズ
サークル
サークルは「安眠できる癒しの場」にもなりますし「安全を確保できる場所」にもなるので必ず用意してください。
ケージ
ケージはサークルと違い、天井から壁、床まで全てが覆われています。
丈夫にできているものが多く、折りたためるもの、キャスター付きで持ち運べるものなど様々なタイプがあります。
クレート
クレートやキャリーバッグは、一時的に犬を入れておける入れ物のことをいいます。
ケージやサークルなどに比べると決して大きくはありませんが、愛犬を車や電車に乗せるときに必要になります。
ベッド
愛犬が安心して快適に眠れる場所となるベッドも用意してあげるといいですね。
犬が1日に必要とする睡眠時間は12~15時間とされており、睡眠不足になるとイライラしたり体調不良の原因にもなるからです。
おもちゃ
飲み込めない大きさで、噛んでも問題ないものを用意してください。
犬によって好きなおもちゃが違うので、いろいろと試してみてくださいね。
散歩グッズ
首輪
首輪には「脱走時の発見に役立つ」「散歩中のしつけにも使える」などのメリットがあります。
ただ、首への負担が大きいため、生まれつき気管支が細い子や呼吸器系のトラブルを抱えている子には不向きです。
リード
首輪やハーネスと並んで、愛犬とのお散歩に欠かせないグッズです。
「革」「ナイロン」「ロープ」「チェーン」など様々な素材があるので、最適なものを選んであげてくださいね。
ハーネス
ハーネスとは、犬の胴体に装着する散歩グッズです。
首輪と比べると「抜けにくい」「首への負担が少ない」ことから、ハーネスを利用する飼い主さんも増えていますよ。
お出かけグッズ
キャリーバック
旅行やショッピングへ行くときに便利なのが、キャリーバッグです。
ペット同伴OKの店舗も増えてきましたが、キャリーケースに入れないとNGという店も多いので用意しておくといいですよ。
レインコート
雨の日の散歩グッズとして欠かせないのが、レインコートです。
「マント型」と「ポンチョ型」の2種類があり、どちらも簡単に着せてあげることができます。
抱っこ紐
抱っこ紐は犬を抱っこしてお出かけするときに便利な製品で、「ドッグスリング」ともいわれます。
普通の抱っこよりも安定感が増すので、抱っこが苦手な子でも安心してくれますよ。
柴犬の寿命・病気について

皮膚疾患
柴犬は、皮膚疾患が発生しやすい犬種です。
食物アレルギー皮膚炎
フードに含まれるアレルゲンによって皮膚炎が起こります。食物アレルギーの場合、原因の食物さえ食べなければ皮膚炎は起こらないため、どの食材に反応しているのか確定している必要があります。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストや花粉などの環境アレルゲンに皮膚炎の症状が表れるのアトピー性皮膚炎です。
根本的な問題を解決することは難しく完治させることはできませんが、薬やサプリメント、スキンケアなどでかゆみを抑えることができます。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼とは、膝関節である膝蓋骨(パテラ)が正常な位置から外れてしまうことを指します。いわゆる「ひざのお皿」が脱臼してしまう状態のことです。
主な原因は、遺伝的な要因である「先天性」と、成長する過程で起こる「外傷的」の2つの要因から発症します。
「外傷的」の場合は、激しい運動や肥満で発症することがありますので、普段から適度な運動と適切な食事量を守ることが大切になります。
玉ねぎ中毒
どんなわんちゃんでも玉ねぎには注意しなければいけませんが、中でも柴犬は玉ねぎ中毒を発症しやすい犬種です。
ネギ類を摂取することで赤血球が破壊されて、貧血が起こります。呼吸に異常が出たり舌や歯茎が白っぽくなったり、元気がなくなったりなどの症状が起こり、場合によっては死に至るケースも。
柴犬の歯の健康について

歯の構造
犬の歯は「切歯(門歯)」「犬歯」「前臼歯」「後臼歯」の4種類です。
4~5ヶ月の時に生え変わりが始まり、7ヶ月~1歳を迎える辺りで生え揃いますよ。
歯の症状
歯茎が黒い
歯茎が黒くなる理由は、メラニン色素が歯茎に作られるためです。病気ではなく、柴犬特有の症状でもありません。
歯石
歯石とは、歯垢(=口内で繁殖した細菌の塊)が、唾液に含まれるカルシウムなどと結合して石灰化したものです。
そのままにしておくと、歯周病や様々な内臓の病気を発症する可能性もあります。
柴犬の迎え入れについて

迎え入れ先
柴犬の迎え入れ先は、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親」の3つです。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分にあった最適な方法で迎え入れるといいですよ。
迎え入れにかかる費用
迎え入れにかかる費用は5〜20万円ほどです。
ただ、柴犬は季節によって受胎率が変わるので、11~2月頃に安くなり3~5月頃に高くなる傾向にあります。
飼育にかかる費用
柴犬の飼育にかかる生涯費用は、「初期費用」+「年間費用」✕「平均寿命」で計算することができます。
上記の計算式で求めると、およそ312万円になりますよ。
まとめ
この記事では、柴犬の飼い方について紹介しました。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。