ハバナブラウンはイギリス原産の猫で、もともとは「チェスナットフォーリンショートヘア」という名前でした。
シャム猫から派生した猫種で、魅力的なグリーンの目をもちます。
この記事ではハバナブラウンの性格、体重や被毛の特徴、寿命や病気、歴史についてまとめました。
猫のハバナブラウン、性格は?

性格
- 明るくて活発
- 飼い主への愛情が深い
- 嫉妬深い
ハバナブラウンの性格はシャム猫に近く、明るくて活発です。飼い主への愛情が深く知能が高いことから、猫には珍しく芸を覚えることもできるようです。
飼い主やその家族とのコミュニーケションを好みます。長い期間家を空けてしまうと、いじけて飼い主の聞かなくなってしまうこともあるようです。
嫉妬深い性格なので、飼い主の愛情が分断されてしまう多頭飼いには向かない猫種といえます。
猫のハバナブラウン、体重や被毛の特徴は?

体重
- 2.7~4.0kg
被毛の特徴
- 毛質 光沢があり柔らかい
- 毛色 チョコレート、フロスト
ハバナブラウンの体重は2.7~4.0kgで、他の猫種と比べてやや小ぶりです。グリーンの目とブラウンの長いひげが特徴的です。
イギリスとアメリカで「スタンダード」とされる特徴が異なります。
イギリスでは細身の筋肉質で、アゴは小さい「オリエンタルタイプ」がスタンダードですが、アメリカでは大きな耳を持つがっちりとした体型で、アゴもしっかりしている「セミフォーリンタイプ」がスタンダードです。
被毛は光沢があって柔らかいです。毛色は「チョコレート」が圧倒的に多く、稀に「フロスト」のハバナブラウンもいます。「フロスト」はロシアンブルーとの交配の名残とされていますよ。
猫のハバナブラウン、寿命は?気をつけたい病気は?

寿命
- 11~14年
気をつけたい病気
- 猫風邪
ハバナブラウンの寿命は11~14年です。寂しさや嫉妬からくるストレスが寿命に多少影響しているのではないかといわれています。
病気にはかかりにくい健康的な猫種ですが、「猫風邪」に注意が必要です。「猫風邪」とは猫がひく風邪の総称で、くしゃみや鼻水、高熱、目やに、食欲不振といった症状が現れます。
さまざまな症状を併発する恐れがりますので、早めに動物病院で診察してもらうことがおすすめですよ。抗生物質を投与すれば数日~数週間で完治しますが、子猫の場合は免疫力が低いので命に関わることもあります。
猫のハバナブラウン、歴史は?

ハバナブラウンは1950年代のイギリスで誕生した猫だといわれていますが、そのルーツを遡ると、数百年前のシャム(現在のタイ)に辿り着きます。当時のシャムではダークブラウンの猫が好まれており、悪霊を撃退するとも考えられていました。
そのダークブラウンの猫がイギリスに渡ったのは1800年代後半で、当時のキャットショーではスイスマウンテンキャットという名前で紹介されることもありました。その後しばらくは注目されましたが、段々と人気は落ちていきました。
ところが1950年代の初めに、イギリスのブリーダーたちによって交配がなされたことをきっかけに、1958年にはチェスナットフォーリンショートヘアという名前で公認され、1970年に種名がハバナに変更されました。
ハバナという名前の由来には2つの説があり、1つは濃い茶色が特徴的であるハバナ産の高級葉巻をもととするもの。もう1つは、チョコレート色のハバナラビットといううさぎをもととするものです。
アメリカでは1950年代半ばに、初めてイギリスからハバナブラウンが輸入されました。この時輸入されたルーフスプリンガー・マホガニー・クインという雌は、同じく輸入された雄と交配し、のちにハバナブラウンとして初めて全米グランドチャンピオンになるクインズ・ブラウン・サテン・オブ・シドロを産みました。この血統は、現在の全てのアメリカ産ハバナブラウンに受け継がれています。
出典:タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」
日本では珍しいが、ブリーダーはいる

ハバナブラウンは日本での知名度がまだ低い猫種といえますが、決して飼育しづらい猫種ではありません。
飼い主に全力の愛情を注いでくれる可愛らしい性格をしています。
日本での飼育数も少ない状況ですがブリーダーは存在するので、気になった方はぜひ販路を調べてみてくださいね。
ハバナブラウンを日本で飼育しようとしたときにかかる初期費用や餌代はこちらの記事にまとめています。