スタンダードダックスフンドとは、ダックスフンドの中でも胸囲が35cm以上ある個体のことです。
日本ではミニチュアが一番有名ですが、ヨーロッパではスタンダードが人気で狩猟犬として多くの家庭で迎え入れられていますよ。
この記事では、スタンダードダックスフンドの性格や特徴、子犬の迎え入れ費用や迎え入れ方、しつけや寿命についてまとめました。
目次
スタンダードダックスフンドの基本情報

歴史
スタンダードダックスフンドの起源についてははっきりと分かっていませんが、16世紀のドイツにおいて、様々なハウンド種がかけ合わされて誕生した犬種だとされています。
日本でも家庭犬として愛されているダックスフンドですが、原産国のドイツでは犬種が誕生してから現代に至るまでアナグマ猟で活躍する猟犬です。
体長が体高の2倍近くになるという独特のプロポーションはここから生まれました。
性格
スタンダードダックスフンドは、猟犬として活躍していたこともあって勇敢で物怖じしない性格の持ち主。
個体差もありますが比較的負けず嫌いで、多頭飼いする場合はほかの犬種との相性に気を付けてください。
大きさ・体重
スタンダードダックスフンドの体長は、体高の約2倍ほどあります。
他のダックスフンドと同じように、「胴長短足の体型」「垂れ耳」「やや短めのマズル」が特徴的ですよ。
体重はおよそ9~12kg。ミニチュアダックスフンドは5kg程度なので、体重をはじめ体高は2倍ほど差があります。
被毛の特徴
被毛はダブルコートで、「ロング」「スムース」「ワイヤー(硬くて長い))」の3種類があります。
被毛カラーは、単色(レッド、イエロー、レディシュイエロー)のほかバイカラー(ブラック&タン、ブラウン&タンなど)や混色(タイガーブリンドル、ダップル)などがあります。
ダックスフンドの派生犬種は?
ミニチュアダックスフンド

体重 | 5kg前後 |
---|---|
体高 | 21~25cm前後 |
胸囲 | 30~35cm |
ミニチュアダックスフンドは、スタンダードダックスフンドにテリア、ピンシャー、スパニエル種をかけ合わせて小型化されました。
カニンヘンダックスフンド

体重 | 3.5kg前後 |
---|---|
体高 | 15~25cm前後 |
胸囲 | 30cm以上 |
ミニチュアダックスフンドをさらに小型化した犬種です。
ダックスフンドの中では最小犬種で体重は超小型犬に属します。
スタンダードダックスフンドの迎え入れについて

迎え入れにかかる費用
スタンダードダックスフンドの迎え入れにかかる費用は、およそ20万円です。
JKCの登録数は少なめですが、熱心なブリーダーさんがたくさんいらっしゃいますよ。
迎え入れ先
迎え入れ方法は、「ブリーダー」「里親制度」の2つですよ。
それぞれにメリット・注意点があるので、自分に適した方法で迎え入れるようにしてくださいね。
スタンダードダックスフンドの食事について

食事量
普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。
ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
おすすめドッグフード

スタンダードダックスフンドには、「モグワン」がおすすめです。
モグワンは、主原料に新鮮なチキンと生サーモンを使用しており、犬に最も欠かせない栄養である「良質な動物性たんぱく質」が50%以上も含まれています。
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スタンダードダックスフンドの快適な飼育環境について

運動はどれくらい必要?
活発な犬種なので、1日2回それぞれ60分程度を目安に運動させてあげてください。
ただ、腰の病気を患いやすいので、愛犬の様子を見ながら調整してあげるのが良いでしょう。
滑らないような生活環境を
椎間板ヘルニアになりやすい犬種のため、滑りやすいフローリングにはラグやジョイントマットなどを活用して滑って転倒しないような工夫をしましょう。
また、肥満にならないよう食事管理も徹底してください。
適したしつけは?
狩猟犬として活躍していることもあって警戒心が強く、知らない人や犬に対して吠えることがしばしば。攻撃的な一面を見せる可能性もあります。
そんなダックスフンドには、子犬のころから社会性を養う期間が必要です。子犬のころから、飼い主さん以外の人や犬と触れ合う機会や外の世界を知ることで社会化を促します。
そのうえで、吠えや行動を制限できるような訓練をスタートしましょう。
スタンダードダックスフンドのお手入れについて

お手入れ項目
- 被毛ケア
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
- 耳掃除
スタンダードダックスフンドとの生活をより良くするためには、日々のこまめなケアが欠かせません。
被毛ケア
ブラッシングは、毎日、換毛期であれば1日2回を目安に行います。
スリッカーブラシで余計なアンダーコートを取り除いた後にコームで仕上げます。
シャンプー
1~2ヶ月に1回を目安に行います。
シャンプー前にブラッシングで余計な抜け毛を取り除いておくと、毛が絡みにくくなってシャンプーしやすくなりますよ。
シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。
歯磨き
定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。
指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。
爪切り
血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。
耳掃除
耳掃除は、耳が汚れているタイミングで行います。
「耳垢が増えた」などいつもと違う様子であれば、病院で診察を受けるようにしてくださいね。
スタンダードダックスフンドの寿命・病気について

寿命
スタンダードダックスフンドの寿命はおよそ13年で、中型犬の中では平均的です。
病気
椎間板ヘルニア
椎間板とは、背骨を構成している椎骨と椎骨の間にある薄い軟骨のことです。
この椎間板に強い力が加わって損傷したり、近くにある神経や脊髄を圧迫してしまうことで起こります。
激しい運動や加齢、肥満などが原因になるため、足腰に負担をかけない生活環境と食事管理が必要です。
糖尿病
糖尿病は血液中の糖が増える病気です。
水を飲む量が増える、尿が増える、毛づやが悪くなる、痩せてくるなどの症状がみられます。
食事管理と適度な運動量を維持して、肥満にならないよう気を付けてください。女の子の場合は避妊手術を受けることで糖尿病になりにくくなります。
外耳炎
耳が炎症した状態を外耳炎といい、耳をかく回数が多かったり耳をこすりつけたり、耳垢が増えていたりと症状が表れます。
ダックスフンドは垂れ耳のため蒸れやすく、菌が繁殖しやすい環境が整っています。定期的に耳をめくって清潔にしてあげたり、異常がないかチェックしてください。
まとめ
この記事では、スタンダードダックスフンドの飼い方について紹介しました。
愛らしいルックスと独特なプロポーションを持つダックスフンドですが、アナグマ猟をしていた狩猟犬でもあります。
そのため、しつけや訓練の難易度はやや高め。わんちゃんと暮らすのが初めての初心者の方には向いていないかもしれません。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。