ジムグリは神経質なヘビなので、ペットとしての飼育は難しいとされています。飼育・繁殖を考えているのであれば、餌の食いつき具合をしっかりと見極める必要がありますよ。
この記事では、ジムグリの交尾や産卵時期、幼蛇についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
ジムグリの繁殖、交尾の特徴は?
交尾の特徴
- 4~6月に交尾
- 1日以上交尾をしていることもある
繁殖期になると、オスは顎をメスのうなじに置いてメスの胴体に重なり合うように寄り添い体全体でメスを押し付けます。そのあと、オスはメスのうなじに顎をこすりつけ、体の後ろ部分をメスに押し付けて尾をメスの尾の下に入れて交尾をしますよ。
交尾は10分程度で終わることもあれば24時間以上行われる事もあります。
ジムグリの繁殖準備は?
事前準備
- 産卵箱の用意
- 水入れを変更
ジムグリを飼育下で繁殖させる場合にはオスとメスを別々に管理し、オスが脱皮をしたのを確認してからメスのケージにオスを入れます。
交尾が成功した場合、しばらくするとメスのお腹がふっくらとしてくるので水入れを撤去して産卵床をケージに入れてください。
産卵床は成蛇が余裕を持ってとぐろを巻ける大きさのタッパーに湿らせた「バキュームライト」や「ミズゴケ」を敷いてあげれば十分です。
産卵したら、親に卵を食べられてしまわないように産卵床に卵を移すことも忘れないでくださいね。
ジムグリは神経質なヘビなので、適切な環境を用意することが繁殖成功の秘訣ですよ。
ジムグリの産卵時期や場所は?
産卵時期 | 7~8月 |
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産む卵の数 | 1~7個 |
産卵場所 | 土中や石垣の隙間、落葉の下 |
産卵時期
ジムグリは冬眠から覚めた4~6月ごろに交尾を行い、産卵時期である7~8月に白くて細長い楕円形の卵(皮革状で弾力がある)を1~7個産みます。
不完全卵は、順調に育っている卵に影響がないように実際の産卵時期より早めに排出しますよ。
産卵場所
野生のジムグリは「土中」や「石垣の隙間」「落葉の下」などに卵を産みます。
飼育下では野生下と似た環境を作ってあげることが大切ですよ。
ジムグリの幼蛇、餌や成長スピードは?
幼蛇の餌 | ピンクマウス |
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幼蛇の成長スピード | 半年で約2倍に成長 |
幼蛇の餌
ジムグリの幼蛇には、ピンクマウスを与えます。
孵化したばかりの幼蛇であればピンクマウスのSサイズ、1m程度に成長したらピンクマウスのM~Lサイズがおすすめです。
与える量は孵化したてであれば2日おきに1~2匹、生後半年程度になったら3日おきに1~3匹、1mほどに成長した個体には1週間に1匹で十分ですよ。
梅雨の時期や冬眠前には、3~4日おきにLサイズなら3~5匹、Mサイズなら5~7匹食べさせて絶食状態に備えてくださいね。
幼蛇の成長スピード
ヘビは脱皮を繰り返す事で大きく成長していきます。
幼蛇の孵化直後のサイズは約30cmですが、生後1年ほどで60~80cm、2年ほどで90~100cmに成長しますよ。
ジムグリの飼育・繁殖は難しい!
ジムグリは神経質な個体が多いので、一般的に飼育には向かないヘビだとされています。
飼育を考えているのであれば、最後まで面倒を見る責任と覚悟を持ってジムグリと向き合うようにしてくださいね。