ドーベルマンは、アスリートのような引き締まったボディと賢く優秀な頭脳を持ち合わせた犬種です。
使役犬としてのイメージが強いかもしれませんが、家庭犬としても世界中で愛されていますよ。
この記事では、ドーベルマンの性格や特徴、子犬の迎え入れ費用や迎え入れ方、しつけや寿命についてまとめました。
目次
世界中で活躍!ドーベルマンの基本情報

歴史
ドーベルマンの歴史は浅く、「カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン氏」によって1890年頃、ドイツのテューリンゲン州で誕生しました。
屠畜解体業者であり収税人、また犬の保護員であった彼が、放浪している犬の中から際立ったものを選び出し交配させ誕生したのがドーベルマンだとされています。
警護能力に長け、現在でも「警察犬」「麻薬探知犬」「軍用犬」などとして活躍しています。
大きさや特徴
男の子 | 体高:68~72cm 体重:40~45kg |
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女の子 | 体高:63~68cm 体重:32~35kg |
ドーベルマンは細くみえますが、犬のサラブレッドとも呼ばれるほど筋肉質でたくましい体つきをしています。
「くさび形の頭部」や「直線的な口吻のライン」が特徴的ですよ。
被毛カラーはブラックかブラウンで、マズル(口先)、両頬、眉上、のど、前胸、足、尾のに赤褐色の斑があります。
ドーベルマンの性格について
ドイツ原産のドーベルマンはとても賢く活発で、警察犬や軍用犬など使役犬として活躍しています。家庭犬としても愛されている犬種で、パートナーであり家庭を守る番犬として活躍中です。
「警戒心が強い」「忠実」など使役犬としてぴったりな性格を持ちながら、警戒心を解いたときにみせる優しくて人懐っこく甘えん坊な性格で、ルックスとギャップのある一面も。
夏場の暑さに注意!ドーベルマンの快適な飼育環境について

番犬としても活躍するドーベルマンですが、屋外飼育するのはおすすめしません。暑さに弱いので、温度を調整できない屋外で過ごしていると熱中症になり命を落とす危険が。
1年を通して、室温が20℃~25℃を維持した屋内で飼育してください。夏場、いくら室温が低くても湿度が高くなると熱中症になる可能性があります。
室温、湿度どちらにも注意して、ドーベルマンが快適に過ごせる環境を作ってください。
理想体型は?ドーベルマンの食事について

食事量
普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量を与えるのが基本ですが、ドーベルマンの理想体型は、あばらが2~3本浮き出ている状態です。
記載されている給与量だけでなく、愛犬を見て触って調整してください。
pepyおすすめのドッグフード「モグワン」

ドーベルマンには、「モグワン」がおすすめです。
モグワンは、主原料に新鮮なチキンと生サーモンを使用しており、犬に最も欠かせない栄養である「良質な動物性たんぱく質」が50%以上も含まれています。
さらにその食材はすべてヒューマングレードの肉や魚を使っており、最高品質といえるドッグフードです。
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短毛種であるドーベルマンのお手入れについて

お手入れ項目
- 被毛ケア
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
- 耳掃除
ドーベルマンとの生活をより良くするためには、日々のこまめなケアが欠かせません。
被毛ケア
短毛種であるため、ブラッシングは2、3日に1回が目安です。
スリッカーブラシで余計なアンダーコートを取り除いた後にコームで仕上げます。
シャンプー
1~2ヶ月に1回を目安に行います。
シャンプー前にブラッシングで余計な抜け毛を取り除いておくと、毛が絡みにくくなってシャンプーしやすくなりますよ。
シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。
歯磨き
定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。
指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。
爪切り
血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。
耳掃除
日本ではドーベルマンの断耳・断尾は禁止されておらず、ブリーダーさんや飼い主さんに任せています。
断耳していない場合、垂れ耳なので外耳炎になるリスクがあります。定期的に耳をめくり、汚れやニオイをチェックして清潔な状態を維持できるようにしてください。
必要な運動量は多い?ドーベルマンの運動について

ドーベルマンは非常に活発で、多くの運動量が必要です。朝夕1日2回、1時間程度ずつが運動量の目安になります。運動量が不足するとストレスがたまり、「吠える」「噛む」といった問題行動の原因になってしまいます。
散歩を始めるのは生後何カ月?
本格的に散歩を始めるタイミングは、生後4カ月ごろのワクチン接種2回目完了後。生後2~3カ月のころは屋内で自由に遊んだり、家の周りを軽く散歩する程度が良いでしょう。
ジョギングやドッグランも
体力がついてくる生後半年ごろからは、通常の散歩とジョギングのようなスピードで走るのを混ぜつつ行うのがおすすめ。休日は広い公園やドックランなど、思い切り走り回れる場所に連れて行ってあげましょう。
明確な主従関係を築く!ドーベルマンのしつけで大切なこと

ドーベルマンは飼い主に忠実で訓練性が高いので、しつけしやすい犬種です。
ただ、飼い主がボスであるという関係性の構築が不十分だと、立場が逆転して手に負えなくなってしまうこともあります。
飼育について条例で定めている県も
犬による咬みつき事故を未然に防止するため、茨城県では人に危害を加える可能性がある犬種を「特定犬」として罰金付きの条例で定め、その中にドーベルマンも含まれています。
茨城県では脱走した大型犬に女児の命が奪われる事故が起きたこともあって、屋外で特定犬を飼育する場合は「上下左右全体を囲うことができる頑丈なおり」と定めています。また、特定犬を飼育しているという標識を掲示するのも義務です。
出典:茨城県|特定犬制度
十分にしつけをしなければ、大型犬でドーベルマンのような運動神経に優れた犬種は簡単に脱走してしまいます。敷地内で遊ばせるにも、塀や柵があるからと油断してはいけません。
上記のような条例は「どんな状況でも名前を呼んだら必ず戻ってくるようにしつける」と飼い主さんに意識させるためのものでもあると考えます。
ドーベルマンは自分がボスと認めた人に対しては非常に従順です。だからこそ、しっかり主従関係を築くしつけをする必要があります。
大型犬ならではの病気に注意!ドーベルマンの寿命・病気について

ドーベルマンの寿命はおよそ11年で、大型犬としては平均的です。
かかりやすい病気は?
胃捻転
文字通り、胃が捻じれてしまう状態です。大型犬に起こりやすい症状で、胃の内容物が発酵しガスが充満することで胃が捻じれてしまいます。
胃捻転した際にほかの臓器や血管も捻じれてしまい、腹部が膨れたり呼吸が荒くなったりぐったりしたりと症状が表れ、早急な処置が必要になります。
原因には遺伝や加齢が関係していますが、食後すぐの激しい運動に注意しましょう。ごはんで重くなった胃が動き胃捻転を起こす可能性があります。
そのほか、早食いを避け食事回数を分けるなど日常的に対策をしてください。
拡張型心筋症
ドーベルマンの遺伝性疾患として、拡張型心筋症が挙げられます。心臓の機能に異常が起こり、心臓の機能が低下。全身に血液を送ることができなくなり、呼吸困難や咳といった症状がみられます。
発症する原因は分かっておらず予防方法もないため、定期的な健康診断で心臓の状態を見てもらうのをおすすめします。
元気がない、食欲や体重の低下、運動を嫌がる、呼吸困難などがいつもと違う様子がみられたら早めの受診を。
ドーベルマンを迎えいれたいと思ったときの選択肢

迎え入れ先
迎え入れ方法は、「ブリーダー」「里親制度」の2つです。
それぞれにメリット・注意点があるので、自分に適した方法で迎え入れるようにしてくださいね。
迎え入れにかかる費用
ドーベルマンの子犬の迎え入れにかかる費用は、およそ20万円です。
親犬がコンテストなどで受賞歴があるなど血統の良さに比例して高くなる傾向がありますよ。
この記事では、ドーベルマンの飼い方について紹介しました。
非常に賢く従順なドーベルマンには、「飼い主さんがボスであること」をしっかり教えることが大切です。
「どんなときでも名前を呼んだら飼い主さんの元に来る」「必ず待てができる」など、脱走したり人に危害を加えたりしないようしつけてください。
すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。