愛犬との暮らしで欠かせない「しつけ」。
大切なのは分かるけど、思うようにいかない。愛犬が可愛くて叱れないなど悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、トイプードルのしつけのコツや無駄吠え、噛み癖などについてまとめました。
目次
トイプードルはしつけをしやすい?
とても賢く従順な子が多いので、しつけやすいといわれています。飼い主に従順なので、犬や猫などの動物とも友好関係を築きやすい犬種です。
ただ愛情を注ぐだけではワガママに育ってしまうので、リーダーが飼い主であると理解してもらう必要があります。
可愛くて叱れないという気持ちも分かりますが、時には毅然とした態度を取ることも必要です。
生後5ヶ月頃のしつけが一番大切で難しい!
生後5ヶ月頃は愛犬の成長がわかる楽しい時期である反面、反抗期ともいえる時期です。
これは「歯の生え変わりによる痛み」「ホルモンバランスの変化」「権勢本能の芽生え」などの理由で、言うことを聞かなくなるからです。
歯の生え変わりによる痛み
歯の周りの痒みや痛みからイライラしたり、落ち着きがなくなったりします。
生え変わりが終わる生後7~12ヶ月ごろまでは、ムズムズする違和感を紛らわすために色々なものを噛んだり口に入れたりしますよ。
ホルモンバランスの変化
生後5ヶ月頃は、ホルモンバランスの変化が激しくなる時期です。
そのため聞き分けが悪くなったり、今までできていたことができなくなったりします。
権勢本能の芽生え
この時期は権勢本能が芽生える時期なので「飼い主がリーダー」だということを理解してもらうことが大切です。
順位づけが崩れてしまうと「ワガママ」がエスカレートして手に負えなくなってしまうからです。
※群れのなかで順位付けをする本能のこと
トイプードルに起こりやすい問題行動は?
賢く従順で、飼い主のほか同居している犬や猫とも友好関係を築いてくれるトイプードル。
飼い主さんのことが好きすぎるあまり、飼い主さんと離れると不安で吠えてしまったり物を噛んでしまったりしてしまう「分離不安症」になりやすい傾向があります。
分離不安症の症状は?
飼い主さんと離れたことによる不安で、体調不良から精神的な不調が起こります。そんな不安がストレスになり、粗相をしてしまったり家具を壊してしまったりしてしまう状態が分離不安症です。
飼い主さんが外出すると「食欲不振」「下痢や嘔吐」「自傷行為」などが見られ、帰宅したときにはどこまでも後ろをついて来たり、トイレやお風呂に行くだけでも吠えてしまうことがあります。
分離不安症になる原因は子犬のときの怖い経験?
「子犬の時期に一人で長時間留守番をした」「留守番をしているときの雷や地震」など、飼い主さんがいなかったときに怖い思いをした場合に分離不安症の症状が見られることがあります。
そのほか、捨てられた経験がある保護犬や家族が増えたり引っ越しをしたり、生活環境の変化がストレスになる場合も。
子犬の時期のしつけから気を付けたいこと
分離不安症にならないために、子犬の時期に一人で留守番をさせるときは数十秒から始めましょう。
部屋に愛犬一人にさせて、飼い主さんはドアの前で待機します。この繰り返しで徐々に時間を延ばしていきます。
静かに待てたとしても、一人になることが当たり前だと理解してもらえるよう褒めてはいけません。
飼い主に依存しないに!
在宅時にいつも一緒にいたり、常に構ってしる状態は飼い主さんに依存してしまう可能性があります。あえて関わらない時間を作り、一人でも過ごせるような工夫が必要です。
トイプードルのしつけのコツは?
主従関係を明確にする
褒めて伸ばす
ダメなことはすぐにしかる
主従関係を明確にする
飼い主がリーダーであるという主従関係を明確にすることで、わがままは通用しないことを理解させます。
遊ぶときは犬が飽きるのを待つのではなく、飼い主が終わりを決めるといいですよ。
褒めて伸ばす
褒めるときは声だけでなく、大袈裟なくらいのジェスチャーで褒めるといいですよ。
また、「ご褒美」を活用して、褒められれば良いことが起こると覚えてもらうのもおすすめです。
ダメなことはすぐにしかる
ダメなことをした時は、すぐに叱るようにします。後になってから叱られても、なぜ怒られているかを犬は全く理解できないからです。
甘やかさず毅然とした態度を取り、低く強い声で「ダメ」と叱るようにしてください。
トイプードルのしつけ、トイレは?
トイレのタイミングを作る
上手にできたら褒める
根気強く
食事後や起きた時などソワソワしていたらトイレに連れて行ってあげてください。失敗したとしても、強く怒らずに根気強く対応することが大切ですよ。
粗相を厳しく叱ってしまうと排泄自体を叱られたと勘違いし、部屋の隅で見つからないように隠れてするようになってしまうからです。
上手にできたら褒めるを心がけ、一緒に頑張ってみてくださいね。
トイプードルのしつけ、お留守番は?
トイプードルは甘えん坊な性格をしている子が多いので、長時間の留守番はあまり得意ではありません。
お留守番前には「一緒におもちゃで遊ぶ時間を作る」「長めの散歩に行く」などを心がけ、まずは短い時間から練習してみてくださいね。
慣れてきたら、留守番の時間をランダムにしたり、ご褒美をあげない回を作ってみてもいいかもしれません。
トイプードルのしつけ、無駄吠えは?
無駄吠えの原因としては、「犬が恐怖のため、身を守ろうとし吠える」「大切な仲間・家族を守ろうとして吠える」「自分の要求を叶えてもらおうとして吠える」などが考えられます。
愛犬が吠えたら目を見て落ち着いた声で「ダメ」だと伝え、吠えるのを止めてくれたら手を放してお利口だと声をかけながら褒めるようにします。
トイレのしつけと同じように、根気強く繰り返し行うことが大切ですよ。
トイプードルのしつけ、噛み癖は?
噛む原因としては、「遊びの一環で噛む」「触られるのが嫌で噛む」などが挙げられます。
噛み癖は早い段階で直さないと、成犬になっても噛み癖が直らない、もしくはエスカレートしてしまうので、早い段階でしつけることが大切ですよ。
噛まれても無視する
噛まれた場合は「無視する」ことが大切です。
いたい!やめて!とリアクションする飼い主の様子が面白くて噛んでいる可能性があるからです。
人の手に噛みついたら、遊んでくれなくなることを学んでもらうことが大切ですよ。
噛んでもよいおもちゃを渡す
噛む行為は本能的なものなので、完全にやめさせることは難しいです。
ストレス発散やじゃれる目的で噛んでくることもあるので、噛んでもよいおもちゃは用意しておくと良いですよ。
身を守るための威嚇かも?
歯茎を見せながら唸るのは威嚇で、自分の身を守ろうとしているのかもしれません。
愛犬が怖がるようなことを無意識にしていないか、確認してみてくださいね。
幼いうちからのしつけが大切!
しつけは、飼い主さんと愛犬の両者がともに快適な生活を送る上で欠かせないトレーニングです。
トイプードルがいかに可愛くても甘やかさず、ダメなことはダメ!と伝えましょう。思い通りにいかず悩むこともあると思いますが、根気よく取り組んでください。