ミドリフグのかかりやすい病気4選!症状や特徴、治療法は?

基本的に病気に強く丈夫で飼いやすいと言われるミドリフグですが、気をつけたい病気がいくつかあります。

今回の記事では、ミドリフグがかかりやすい病気の症状や特徴についてまとめました。

 

ミドリフグがかかりやすい病気って?

ミドリフグ

ミドリフグがかかりやすい病気として、白点病、便秘、アンモニア中毒、エラ病などが挙げられます。それぞれ原因を知って対策方法を覚えておくとよいですよ。詳しく見ていきましょう。

かかりやすい病気

  • 白点病
  • 便秘
  • アンモニア中毒
  • エラ病

白点病

素材 水槽

ヒレをはじめ,体中に白点が広がっていく病気です。熱帯魚全般にかかりやすい病気で、ミドリフグの場合は重篤化することは少ないといえます。しかし、白点が広がってくると底砂などに体を擦り付けるようになり、ケガをしてしまいます。

 

原因や特徴

海水性の白点病の原因となるのはクリプトカリオン繊毛虫という病原虫です。温度変化などによって病原虫が水中に大量発生すると、ミドリフグに寄生して白点病を引き起こします。

初めはヒレなどに少し白点が見られる程度でも、徐々に広がっていくので早めの対処が必要です。

魚の体調が悪い時や体力が落ちている時は、感染しやすくなります。水温管理をしっかりして安定させることで病原虫の発生や繁殖の対策になります。

治療法

白点病の場合、発症したミドリフグを治療するとともに、水槽の中の病原虫の除去も行う必要があります。軽度の場合は、水換えと底砂の掃除をしっかり行い、栄養剤などを与えてミドリフグに体力をつけさせることが大切です。

発症したミドリフグはトリートメント用の別水槽に移して薬浴してあげることで治療できます。薬効が切れるタイミングで水換えも行ってください。

 

便秘

素材 毒性
ミドリフグは時々便秘になることがあります。便秘になるとおなかがパンパンに膨らんであまり動かなくなったりします。

 

原因や特徴

便秘の主な原因は食べ過ぎです。特に乾燥餌ばかり与えていると便秘になりやすいので、少しふやかしてからあげるといいですよ。

 

治療法

ミドリフグが便秘になった場合には、エサの量を減らしたり断食して様子を見ます。しばらく置くと自然に少しずつ排泄できる場合がほとんどです。それでも出ない場合は、少し水温を上げてみてください。

 

アンモニア中毒

素材 毒性
水槽内のアンモニア濃度が上がると、アンモニア中毒を起こすことがあります。アンモニア中毒になると、呼吸が荒く早くなり、水槽の底の方でじっとしているという症状が表れます。

ひどくなってくると暴れるように泳ぎまわります。最悪の場合死んでしまうこともあります。

 

原因や特徴

食べ残しや排泄物から発生するアンモニアはミドリフグにとって猛毒です。普通アンモニアは、バクテリアによって有害なアンモニアから少し有害な亜硝酸に、亜硝酸からほとんど毒性のない硝酸塩に分解されます。

立ち上げ直後で水槽内のバクテリアが十分でなかったり、水換えや掃除が不十分で分解しきれない大量のアンモニアが発生するとアンモニア中毒が起こります。

 

治療法

アンモニア中毒を発症した場合は水換えをすることが重要です。できるだけ早い段階で少し多めの水を換えてください。ひどい場合はエアレーションを併用し、アンモニア吸着剤などを利用するといいかもしれません。

何より普段から掃除や水換えを行ってアンモニアを発生させないように気をつけておくことが大切です。

 

エラ病

水槽
エラ病は、ミドリフグの呼吸器官であるエラにトラブルが発生するものです。エラ病になると「水槽の底や隅で動かなくなる」「動きが鈍くなる」「エラが閉じていたり動かなくなる」などの症状が表れます。

 

原因や特徴

エラ病は、繊毛虫や細菌などがエラに寄生することが主な原因で起こります。原因となる寄生虫や細菌は様々なので、まずは原因を突き止めることが大切です。白点病など他の病気から起こっていないかも確認してみてくださいね。

 

治療法

主な治療法は、原因菌や寄生虫に合った薬を使用して薬浴させる方法です。特定できない場合は、グリーンFゴールド(観賞魚用の病薬)などを薄めにして使用し、それでもだめなら様子を見ながら別の薬剤を試してみてください。エラ病は低すぎる水温や不安定な水質でも発生しやすいので、掃除や水換えなどの水質管理をしっかり行うことが大切です。

 

早期発見と対策が大切!

Green spotted puffer (Tetraodon nigroviridis).

魚の病気を治療するためには、よく観察して早めに異常に気付くことが大切です。薬を使った治療はミドリフグにも少なからず影響を与えるので、早期発見をして短期間での治療にとどめるのが理想的です。また、できるだけ病気にならないよう普段から徹底した水温・水質の管理を心がけると良いですね。