愛犬の皮膚の健康状態をチェックし、保つためにはブラッシングが大切です。しかし、嫌がってしまい飼い主さんも困ってしまう時がありますよね。
この記事では、ブラッシングを嫌がる理由と対処法についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
犬がブラッシングを嫌がる理由1:飼い主に触れられるのがイヤ
犬は、お腹やしっぽ、手足を触れられるのは特に嫌がることがあります。犬に触れる際には、毛の流れに沿って触れることが大切です。
嫌がってしまう場合は、ブラッシング前に良くなでたりおやつをあげるのがおすすめです。ふれあうことで、緊張をほぐすことができますよ。
なでられて触られることになれたら、リラックス状態となります。それから、ブラッシングをしてあげてみてくださいね。
それでも嫌がる場合には、怪我をしていて痛みがあるなど他の理由があるかもしれません。
犬がブラッシングを嫌がる理由2:トラウマになってしまっている
以前、ブラッシングやマッサージをされたときのことが、トラウマになっている場合があります。強くブラッシングをしたりマッサージをすると、痛みを伴う場合があります。
マッサージをする際には背中にある自律神経の働きを利用した「背線マッサージ」という方法がおすすめですよ。指の爪を5本立てて、尾の付け根から首元までを線を描くようにしてあげます。繰り返し行い逆毛をたててあげると、とてもリラックスしてくれますよ。
静かになったら、最初は優しくブラッシングをしてあげてください。毛を掻きとるよりも、毛を優しくとかしてあげるイメージでブラッシングを行いましょう。
犬がブラッシングを嫌がる理由3:道具があっていない
長毛用・短毛用の他にも材質や固さまでいろいろな種類がありますよ。ブラシが硬すぎて痛いと感じてしまっている場合や、ブラシの密度が高すぎてひっかかってしまっている場合があります。
これらが原因で嫌がっている場合には、愛犬にあったブラシを選んであげる必要がありますよ。ペットショップの店員さんやブリーダーさんにおすすめを聞いてみると良いですよ。
長毛種
まずは抜け毛を取り除くために、スリッカーブラシを用います。その後ピンブラシやコームできれいに毛並みを整えます。
いきなり根元からブラシを通そうとすると、毛を引っ張るような形になってしまい皮膚トラブルや抜け毛を起こしかねません。毛先から数回に分けて優しくブラッシングしてあげてください。
短毛種
短毛種の場合はブラシのピンの先端で皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため、スリッカーブラシは使用しないほうが望ましいです。
皮膚に負担をかけにくいラバーブラシや獣毛ブラシを用いて、優しくブラッシングします。
ワイヤー種
基本的には長毛種と同じで、抜け毛取りにスリッカーブラシを用います。特に抜け毛の多い換毛期は、スクラッチャーを使用するとより良く抜け毛が取れます。
犬がブラッシングを嫌がる理由4:ブラシをおもちゃと勘違いしている
ブラッシングは、ブラシやコームなどの道具を使いますよね。動かして使うものなので、おもちゃと勘違いし、遊んでくれると思い込んでしまっている場合があります。
落ち着いているタイミングでブラッシングをしてあげてみてくださいね。ブラッシングが気持ち良いものだという意識が持たせることができたら、愛犬も協力的になってくれますよ。
犬がブラッシングを嫌がる理由5:病気が原因
犬がブラッシングを嫌がる理由として、病気が原因の場合があります。
皮膚が炎症を起こしていたり、ただれていたりすると、ブラシが当たるだけで痛みを伴います。また、骨や筋肉が炎症を起こしている場合も痛みを伴います。
皮膚の状態は目視で確認できますが、骨や筋肉の病変は気が付きにくいことが多いです。散歩中に痛そうに歩いていたり、歩き方がおかしい場合は、動物病院を受診することをおすすめします。
愛犬にブラッシングを嫌いにさせないためには?
ブラッシングを嫌がる愛犬の多くはブラッシングで嫌な思いをしている場合が多いですよ。
「ブラシで痛い思いをさせていた」「長時間押さえつけていた」などの身体的な痛みが原因のことがあります。「一生懸命になり飼い主さんが怖い顔になってしまっていた」など精神的な原因があることもあります。
優しく気を張りすぎないようにブラッシングしてあげてくださいね。マッサージの他に「おやつをあげる」「お散歩の前にやってあげる」なども良い方法ですよ。
嫌そうにしたら続行せず道具やブラシの使い方、時間、状況などを見直してみてくださいね。
ブラッシングは大切なコミュニケーション
ブラッシングは、慣れさせることができれば楽しいスキンシップになります。愛犬とのコミュニケーションや健康チェックには最適な手段ですよ。
毎日楽しくお手入れをして愛犬の健康を維持してくださいね。