女優の内田有紀さんや元プロ野球選手の柴田勲さんの愛犬であるウィペット。
ほっそりとした美しいスタイルが特徴的で、JKC(ジャパンケネルクラブ)が発表する「犬種別犬籍登録頭数」で常に上位にいる人気の犬種です。
この記事ではウィペットの性格や特徴、購入先や子犬の販売価格、しつけのコツや歴史をまとめました。
目次
ウィペットの歴史は?

19世紀頃に農夫がウサギを退治するために、小型の「グレイハウンド」と小型の犬種(マンチェスターテリア・ベドリントンテリア・ホワイトテリア)たちとを掛け合わせたのがウィペットの起源と考えられています。
元々は犬が仕留めたウサギの頭数を賭けるギャンブル「スナップドッグ(噛み付き犬)」にウィペットは使われていましたが、当時ウサギが手に入らなかったので、ボロ布を追いかけさせるレースで活躍していました。
1888年に犬種として認定されて以降、ウィペットは外見の美しさも評価されるようになります。上品な社交性をもつウィペットは徐々に注目を集め、熱心な愛好家も増えていきました。
出典:JKC「ウィペット」
ウィペットの特徴は?どんな性格?

特徴 | 流線型のボディライン |
---|---|
筋肉質な体 | |
スラリと伸びた脚 | |
体高 | 44~51cm |
体重 | 9~14kg |
ウィペットは体高が44~51cm、体重が9~14kg程度で、引き締まった体格をした中型犬です。
一気に最高速度にもっていける加速力とすばやく体をひねって方向転換をする俊敏さは、ほかの犬種の比ではないほど。
「ダブルサスペクションギャロップ」とよばれる、前脚と後脚を揃えて動かし、背中を使って走る歩様ができるほど、パワフルな後脚とおしりの筋肉が特徴的です。
後方に寝たローズ耳は緊張すると直立立ちになり、動いているときに上向きにカーブを描く細長い尻尾もこの犬種ならではの特徴です。
被毛はきめ細かく滑らかな短毛で、カラーは「グレー」「タン」「フォーン」などがよく知られています。
ウィペットの性格は?
ウィペットの性格
- 穏やかで従順
- 献身的
ウィペットは大人しく穏やかで、飼い主に献身的な性格です。正統派のサイトハウンドの中でもっとも献身的に指示を聞く犬種と言われています。
物静かなペットが欲しい方に理想的な性格といえます。飼い主の感情や気持ちを汲みとる繊細な一面もあります。ウィペットは愛情深く大切に育ててあげるだけ、より深く信頼関係を築ける犬種です。
警戒心は強いですが滅多に吠えず、子どもにも穏やかに接することができるので、子供のいる家庭でも安心です。
ウィペットのしつけのコツは?

しつけのコツ
- 叱らずにほめる
- 服従訓練を徹底する
ウィペットは大人しくフレンドリーで飼いやすい犬種です。元々ウサギやネズミ捕りをしていたので小動物を追い駆ける本能があり、下顎が丈夫で噛み付く力が強いのでもし噛まれたら一大事ですよね。
しつけは不幸な事故を起こさないためにも大切で、しつけ不足はドッグランなどでの問題行動にも繋がります。体格が良いので凶暴になると手に負えなくなってしまう可能性が。
子犬の頃から他の犬と交流する機会を持たせ、攻撃的な態度をしないよう訓練することがおすすめです。
しつけのコツは「叱らずにほめる」ことです。繊細な性格なので感情的に叱ってばかりだと精神的に弱ってしまいます。
乱暴に接したり体罰をしたりすることは避け、指示をきちんと聞くことができたらたっぷり褒めてあげてくださいね。
ウィペットと暮らすコツは?寒さ対策と十分な運動時間を確保

ウィペットは運動が大好きな犬なので1日2回の散歩に加え、ジョギングや引き運動など筋力を生かした遊びをしてあげてください。
休日はドッグランや犬を連れて遠出へドライブして、「思いっきり走りたい」という欲望を叶えてあげると喜びます。
防寒必須!暖房器具や防寒着を取り入れる
ウィペットは毛がとても短いので、毎日のブラッシングと蒸しタオルで時々拭うだけで十分です。綺麗好きな犬種なので臭いも少ないのが特徴的。
寒さが苦手という弱点があるので、冬場の散歩は温かい服を着せるとともに、冷え込みが激しい時間帯の散歩は避けてあげた方が無難です。
室内でも暖房を使った空調管理を行うとともに、ブランケットなどで温かくしてあげてくださいね。
ウィペットにおすすめのドッグフードは?

ウィペットには、「カナガン」がおすすめです。丈夫で健康な体・筋力を維持するために、主原料は動物性タンパク質源を使っているフードが適しています。
カナガンには、「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」といった良質なチキンを50%以上も使用し、より自然下に近い栄養になるよう多くの自然由来の原材料からこだわって配合されています。
香料や着香料も不使用なので、安心して愛犬に与えることができますね。
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カナガンドッグフードの詳細は下記記事をチェック
→カナガン(ドッグフード)は安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
ウィペットの寿命・かかりやすい病気は?
ウィペットの平均寿命は、11~14歳ほど。日本の家庭犬の平均寿命は約14歳だと考えると、少し短命かもしれません。
かかりやすい病気3選
皮膚炎
ウィペットは皮膚炎にかかりやすい犬種で、主にみられるのはアトピー性皮膚炎。そのほか膿皮症、マラセチア皮膚炎などに注意してください。
アトピー性皮膚炎はハウスダストや花粉、ノミ、食べ物などが影響しているため、なかなか完治するのが難しいです。生活環境やごはんの内容、定期的なシャンプーなど、負担になるかもしれませんが一生付き合っていく必要あります。
愛犬が痒がっている様子を見せたり、体の臭いが強くなったように感じたりしたら、皮膚病になっている可能性があるため病院へ連れていきましょう。
骨折
病気ではありませんが、ウィペットは骨折しやすいため注意が必要です。
筋肉質で丈夫な体格ですが、ジャンプ時や高いところからの着地時に前足を骨折することがあります。休日にドッグスポーツを行ったりドッグランに連れていくときは、芝生など整備された環境を選んでください。
激しい運動でケガをしないよう、適度に行動を制御できるような徹底したしつけや肥満にならないための食事管理をしましょう。
胃捻転
文字通り、胃が捻じれてしまう病気です。胃にあるごはん等が発酵しガスが充満することで起こり、ほかの臓器が圧迫されたりほかの臓器と一緒に捻じれてしまいます。
遺伝や加齢が原因になることもありますが、食後すぐの運動や食後大量に水を飲むことで起こることも。
食後すぐの運動は必ず避け、胃捻転を起こさないようにしてください。万が一、呼吸が荒くなったり大量によだれを垂らしたり、ぐったりしている様子が見られたらすぐに病院へ連れていきましょう。早く処置をしないと命に関わる病気です。
ウィペットを飼いたい!飼うならブリーダー?子犬の販売価格は?

ウィペットの子犬価格
- 15~25万円
ペットショップではなかなか見かけない犬なので、ブリーダーから購入するのが一般的です。
海外から輸入した犬を親として繁殖しているブリーダーも多く、子犬が欲しいと思ってもすぐには入手できないことがあります。
ウィペットの子犬が欲しい場合は、早めに信頼できるブリーダーを見つけて、見学の予約をしておくのがおすすめです。子犬の販売価格は15~25万円程度です。
価格や飼育グッズについてはこちらの記事に詳しくまとめています。
ウィペットは、十分な運動時間の確保と寒さ対策に気をつければ、マンションでも飼うことができる犬種です。
犬種の特徴を理解した上で、ぜひ迎え入れを検討してみてくださいね。