子犬がイタズラや拾い食いなど、悪いことをしたときにはきちんと叱って、しつけをする必要があります。
愛犬を叱るときは、その子の性格に合わせて正しい方法を選ぶことをおすすめしますよ。
この記事では子犬の叱り方の正しい方法や注意点、おすすめ商品をまとめました。
この記事でまとめたこと
子犬の叱り方、正しい方法は?

叱り方の正しい方法
- その場で叱る
- 短く大きな声を出す
- 大きな音を立てる
- 無視する
- 叱った後は褒める
その場で叱る
子犬を叱る場合には、悪いことをした直後に叱ることが大切ですよ。
子犬は時間が経ってから叱られても、何に対して叱られているのか分からなくて混乱してしまうからです。
悪いことをしたところと同じ場所で叱ることもポイントですよ。
愛犬が悪いことをやめたら、すぐに正しい行動を教えてくださいね。
短く大きな声を出す
子犬が悪い行動をしたときには、「いけない」「ダメ」「ノー」といった短く大きな声を出して叱ることをおすすめします。
愛犬が混乱しないように、叱る言葉の種類は1つに統一することが大切ですよ。
家族やパートナー同士でも叱る言葉を統一することがポイントです。
大きな音を立てる
子犬を叱るときには、「壁を叩く」「重たいものを床に落とす」などして、大きな音を立てることもおすすめですよ。
「この行動をとると嫌な音がする」とわかり、飼い主さんがやめて欲しいと思う行動をとらなくなります。
声を出して叱る時と同様に、叱るための音を1つに決めておくことが大切ですよ。
愛犬が飼い主さんに不信感を持たないために、誰が大きな音を立てたのかわからないようにすることがポイントです。
無視する
子犬が「構って欲しくて飛びつく」「食事や散歩をせがんで無駄に吠える」など、飼い主さんに何かを要求している場合には、徹底的に無視をすることをおすすめします。
無視をするときには、体に一切触れず、背中を向けて、相手にしないことがポイントですよ。
無視をすることで行動がひどくなることもありますが、何回も繰り返すと、なぜ構ってもらえないかを理解して、おとなしくなります。
叱った後は褒める
子犬を叱った後には、正しい動作を教え、褒めてあげることが大切です。
褒めてあげることで、良い事と悪い事の区別がつくようになりますよ。
褒めるときは「おやつ」や「おもちゃ」を与えたり、なでてあげたりすることをおすすめします。
おやつ
おやつは、低カロリーで、一口サイズのものを与えることをおすすめします。
肥満にならないためにも、与えすぎには注意してくださいね。
愛犬にご褒美だと認識させるために、飼い主さんの手からあげることがポイントですよ。
おもちゃ
おもちゃは、室内でしつけるときのご褒美として与えることをおすすめします。
おもちゃは与えると回収できなくなることがあるので、しつけの一番最後に与えることがポイントですよ。
なでる
愛犬にご褒美の合図だと分からせるために、「よし」「いいこ」「グッド」といった普段から使う褒め言葉を決めて、その言葉と共になでてあげます。
なでるときは軽く一度だけにすることをおすすめしますよ。
やりすぎると、なでる行為に慣れてしまって、喜びを感じなくなる恐れがあるためです。
子犬の叱り方、やってはいけないことは?

やってはいけない叱り方
- 体罰
- 首を掴んで持ち上げる
- マズルを掴む
- 名前を呼んで叱る
- 時間が立ってから叱る
間違った叱り方をすると、愛犬の問題行動が悪化したり、飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまったりと悪い影響を与えてしまいます。
体罰
体罰は犬を叱るために「殴る」「蹴る」「叩く」「つねる」といった行為をすることです。
体罰をすると愛犬に恐怖心を抱かれ、信頼を失ってしまいますよ。
さらに、子犬は乱暴にされると攻撃的になり、飼い主さんに対して「噛む」「吠える」といった行動を取るようになります。
首を掴んで持ち上げる
首を掴んで持ち上げると、愛犬の首が締め付けられてしまいます。
苦しい思いをさせてしつけることは体罰と同じやり方です。
体罰をしたときと同様に、愛犬との信頼関係が崩れてしまいますよ。
マズルを掴む
マズルとは鼻先から口にかけた部分のことです。
犬のマズルは敏感な部分なので、傷つけられないと分かっている相手にしか触らせません。
叱るときにマズルを掴むと、愛犬に嫌悪感を与えて飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいます。
名前を呼んで叱る
子犬が悪いことをした場合に、愛犬の名前を呼んで叱ることは避けることをおすすめします。
名前を呼んで叱ると、子犬は「名前を呼ばれると叱られる」と勘違いしてしまい、飼い主さんが名前を呼んでも近寄って来なくなったり、無視したりするようになりますよ。
時間が経ってから叱る
前述した通り、子犬を叱る場合には、悪いことをした直後に叱ることが大切です。
子犬は時間が経ってから叱られても、何に対して叱られているのか理解できず、混乱してしまいますよ。
子犬の叱り方、性格に合わせるべき?

子犬の性格
- 臆病な性格
- わがままな性格
- 元気な性格
子犬を叱るときは、性格に合わせた叱り方をする必要がありますよ。
臆病な性格
臆病な性格の子犬は、強い口調で叱ってしまうと、ますます臆病になって人間不信になってしまいます。
臆病な子には優しい口調で、時間をかけてしつけをすることをおすすめしますよ。
わがままな性格
わがままな性格の子犬を叱るときは、強く叱らないことをおすすめします。
わがままな子は強く叱ると、噛みついたり、吠えたりなどと反抗することが多いからです。
叱るときは優しい口調で叱り、言うことを聞けたときは大げさに褒めることがポイントですよ。
元気な性格
元気な性格の子犬を叱るときには、強い口調で叱ることをおすすめしますよ。
優しい口調で叱っても、飼い主さんの言うことを聞いてくれない子が多いです。
子犬を叱っていけない時もある?どんな時?

叱ってはいけない時
- トイレを失敗した時
- 食糞をした時
トイレを失敗した時
子犬がトイレ以外の場所で排泄をした場合は、叱らずに、すぐに排泄物を片付けることをおすすめします。
叱られると子犬は、排泄する行動自体を「してはいけない事」だと認識して、排泄を我慢したり、自分の排泄物を食べてしまう恐れがあるからです。
食糞をしたとき
子犬が間違って自分の糞を食べても、叱ってはいけませんよ。
ウンチを食べて叱られる経験があると、また叱られないよう、証拠を隠すために食糞を繰り返してしまいます。
食糞しないために、犬が排泄をしたら、すぐに処分することをおすすめしますよ。
食糞の原因と対処法について、こちらの記事で詳しくまとめています。
しつけを総合サポート、無理せず学べる「こいぬすてっぷ」

「こいぬすてっぷ」は、獣医行動診療科認定医監修のしつけグッズです。
オリジナルの「子犬成長カレンダー」に合わせて実践するだけで、無理のないペースで1歳までに必要なしつけをすべてカバーすることができます。子犬期におけるしつけの不安解消にとても役立ちますよ。
愛犬の気持ちを満たす遊び方や「散歩のしかた(リードワーク)」、「甘噛み」「無駄吠え」への対処方法など子犬の成長に合わせたしつけ方がより丁寧に紹介されているのが嬉しいですね。
子犬期だけでなく成犬以降も活用できる内容になっているので、検討してみてください。
こいぬすてっぷについてはこちらの記事にも詳しく記載してあります。
子犬の叱り方、おすすめ商品1:「ペットセーフ」のクリッカー

商品名 | 「ペットセーフ」のクリッカー |
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製造元 | ペットセーフ |
Amazon価格(税込) | 446円 |
「ペットセーフ」が製造している、子犬を褒めてしつけるための商品です。
愛犬が「お手」「伏せ」「回れ」など飼い主さんの合図に従った動作ができた時に、クリック音を鳴らしてご褒美を与えます。
繰り返すことで、「クリッカーから出る音」と「ご褒美ををもらえること」に関連があることを理解し、飼い主さんの望む行動ができるようになりますよ。
子犬の叱り方、おすすめ商品2:「ドギーマン」のマナーコール

商品名 | 「ドギーマン」のマナーコール |
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製造元 | ドギーマン |
Amazon価格(税込) | 2,380円 |
「ドギーマン」が製造している、子犬をしつけるための商品です。
愛犬が「拾い食い」「無駄吠え」「噛みつき」など悪いことをしたときに、スイッチを押し、犬の注意を引く音と超音波を出すことによって、愛犬にいけないことをしているとわからせることができます。
軽量でコンパクトな上に、人には聞こえない音が出るようになっているので、外出先でも使用しやすいですよ。
子犬の叱り方、おすすめ商品3:「Kono」のしつけ用器具

商品名 | 「Kono」のしつけ用器具 |
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製造元 | Kono |
Amazon価格(税込) | 2,890円 |
「Kono」が製造している、子犬の無駄吠えをしつける商品です。
愛犬の吠え声を感知して、犬が嫌がる超音波を出すことで、無駄吠えを防止できますよ。
しつけに合わせて3段階の感度調節ができます。飼っている犬の状況に合わせて調節することをおすすめします。
超音波は人間には聞こえないので、周りに人がいても安心して使用できますね。
子犬の叱り方、おすすめ商品4:「ファンタジー」のトレーニングディスク

商品名 | 「ファンタジー」のトレーニングディスク |
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製造元 | ファンタジー |
Amazon価格(税込) | 1,496円 |
「ファンタジー」が製造している、大きな音を出して子犬をしつける商品です。
愛犬が「無駄吠え」「拾い食い」「飛びつき」などの悪いことをしたときに、手で振ったり。地面に落としたりして大きな音を出すことによって、その行動をやめさせることができますよ。
子犬の叱り方、おすすめ商品5:「バイオ」のしつけ液

商品名 | 「バイオ」のしつけ液 |
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製造元 | バイオ |
Amazon価格(税込) | 1,080円 |
「バイオ」が製造している、子犬にトイレの場所を教えるしつけ液です。
基本的には、トイレとして使用する場所の中央部に2、3滴垂らして使用します。
愛犬がトイレに行きたい素振りをみせたら、トイレに連れて行き、臭いをかがせ、そこでオシッコをさせます。繰り返し教えることで、飼い主さんの手助けなしでトイレができるようになりますよ。
叱らずにすむ環境を整えよう!

子犬を叱ってしつける前に、まずは子犬が触ってはいけないものを手の届かない場所に片付けるなど、飼い主さんが叱らずにすむ環境を整えることが必要ですよ。
それでも叱らなくてはいけない状態になった場合は、愛犬のことを思って叱り、正しい行動を教えてくださいね。
愛犬が飼い主さんに不信感を持たないために、叱った後はしっかりと褒めることをおすすめしますよ。