犬は良く鳴きますが、決して無駄に吠えているわけではありません。犬の鳴き声は、感情表現や何かを伝えるサインの現れです。愛犬とより仲を深めるためにも、鳴き声の意味を知ることはとても大切ですよ。
この記事では、犬の鳴き声のバリエーションや、聞き分けるポイントについてまとめました。
犬の鳴き声を聞き分けるポイントは?
犬の鳴き声から心を知るポイントは、「声の高低」「繰り返す回数」「長さ」の3点です。
それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
声の高低
低い声で鳴いている際は、警戒や威嚇の意味が込められています。「ウー」と唸る声などがこれに当てはまります。
逆に高い声で鳴く場合は、不安や恐怖の現れです。「キャンキャン」と鳴く声などが該当します。また、高い声は場合によって嬉しさを表す際に発する場合があります。
繰り返す回数
1回から2回の場合は、挨拶や驚いたときなど一時的な感情のサインです。長くいつまでも鳴いている場合は、サイレンのように周囲に異常や警告のサインを送っています。
長さ
長い声で唸るのは、威嚇や攻撃的な意味が込められています。短い声で吠える場合は、相手への警告や恐怖心の現れです。
犬の鳴き声、どんなバリエーションがあるの?
犬の鳴き声には、「ワンワン」を始め「クーン」や「ウー」など、様々なバリエーションが存在します。それぞれの鳴き声には、どのような意味があるのでしょう。
高い声で長く吠える
寂しい時や不安、警戒を表す際には、高い声で長く鳴きます。なるべく愛犬の側に行き不安を解消してあげると良いでしょう。
高い声で数回吠える
高い声で1回から2回ほど鳴く場合は、挨拶や楽しい、驚いたといった意味があり、ポジティブな意味合いであることが多く見られます。
低い声で1回吠える
これは「構わないで」というサインです。拒否の意味やそっとしておいてほしいという意味が込められています。
高い唸り声を出すが、歯を見せない
「ウー」という唸り声であっても、歯をむき出しにしない場合は嬉しいという意味が込められています。警戒や威嚇の唸り声と混同しないように注意が必要です。
低い唸り声を出す
この鳴き声には「あっちへ行け」という威嚇の意味があり、散歩中にほかの犬と出くわした際などに良く見られる鳴き声です。
高い声で連続して鳴く
深刻な苦痛や恐怖に直面している際に発する声です。飼い主さんは、愛犬を放って置かずに様子を確認する必要があります。
キャンキャンと鳴く
高い声でキャンキャンと鳴く場合は、痛みのサインです。どこかケガをしていたり、痛みがあったりする可能性があります。
高く伸びるような鼻声
飼い主さんや家族に「寂しい」「不安」と助けを求めている際の鳴き声です。
鳴き声交じりの遠吠え
鳴き声から始まり、最後に遠吠えをする鳴き声には、寂しいという意味が込められています。飼い主さんや家族と離れてしまった際、このような鳴き声を発することがあります。
静かに始まる遠吠え
一般的な遠吠えはこれに当たり、縄張りの主張や自己アピールの際に発します。サイレンなどに共鳴する遠吠えもこれに当てはまります。
追い鳴きと遠吠えの違いは?
呼び鳴きと遠吠えはとても似ているため、容易に判別することはできません。
呼び鳴きとは猟犬が獲物を見つけた際に発する鳴き声で、仲間に場所を教えたり協力を求めたりする際に用いられます。
追い鳴きは遠吠えに比べ、複雑な音程といわれています。
飼い犬からのサイン
一概に犬の鳴き声と言っても、様々なバリエーションがあり意味や感情もそれぞれに異なります。飼い主さんは愛犬が鳴き声で発するサインを聞き逃さないよう、耳を傾けることが大切でしょう。