「孔雀(くじゃく)」は青く美しいかざり羽が魅力的な鳥です。気品が高くとても高級そうに見えますが、彼らは一体どのような鳥なのでしょうか。ペットとして飼うことは可能なのか気になりますね。
この記事では、孔雀の性格や特徴をはじめ、飼育に必要なものや販売価格などをまとめました。
孔雀ってどんな鳥?
孔雀(くじゃく)はキジ科の鳥類です。中国から東南アジア、南アジアに分布しており、クジャク属2種とアフリカに分布するコンゴクジャク属1種から成っています。通常「孔雀」といわれているのは、クジャク属2種であるインドクジャクかマクジャクです。
孔雀の性格は?
孔雀の性格は攻撃的で、オス同士を複数飼育するとケンカをしてしまいます。そのためオス同士を同じ小屋で複数飼育することはあまりおすすめできません。メス同士または、オス1羽にメス複数羽であれば複数飼育も可能です。
孔雀の大きさや特徴は?
体長 | 64-300 cm |
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体重 | 3.8-6 kg |
マクジャクはかざり羽を含めると体長が最大3メートルにもなる大型な鳥類です。孔雀の中でも一番小柄な種類はコンゴクジャクで、体長は64-70センチメートルです。
孔雀のオスとメス、見分け方は?
孔雀の性別は見た目から容易に判別することが可能です。オスはメスよりも体が大きく、青く美しい「かざり羽」を持っています。メスは全体的に地味な茶色で、かざり羽はありません。
孔雀ってどんな声で鳴くの?
孔雀の鳴き声は大きく、遠くまで響き渡ります。「クエー」「エーホー」など鳴き声のバリエーションは様々です。繁殖期に多く鳴きますが、普段も大きな鳴き声を発するため、飼育するには場所を選ばないと近所迷惑になる可能性があります。
孔雀って飼えるの?
孔雀は絶滅危惧種ですが、飼育することは可能です。鳥類を多く取り扱っているペットショップで購入することが可能です。購入の際に特別な登録や手続きの必要はありません。
孔雀の値段は?
生態価格 | 2-10万円 |
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孔雀は美しい見た目から比べると、さほど高額ではありません。かざり羽の美しい個体が欲しいのであれば、オスを選ぶようにしてください。複数飼育を行う場合には、オス1羽に対し、メス数羽で飼育することをおすすめします。
孔雀の餌は?
孔雀は雑食性で、青菜をはじめとする葉物やミミズなどの虫を食べて生活しています。
孔雀の寿命は?
平均寿命 | 約20年 |
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孔雀の寿命は20年と非常に長寿な鳥類です。孔雀のお迎えを検討される方は、20年後まで面倒を見ることができるか、ある程度の計画を立てることが必要です。
また、孔雀は鳴き声や長寿なことが原因で飼育放棄されてしまうこともあります。里親募集などを探してみるのも良いですね。
孔雀がかかりやすい病気は?
注意したい病気
- ヒストモナス症
- ニューカッスル症
孔雀は基本的に丈夫な生き物ですが、注意したい病気としてはヒストモナス症とニューカッスル病です。
ヒストモナス症とは
ヒストモナス・メレアグリディスという寄生虫が孔雀に感染することにより、ヒストモナス症(黒頭症)を引き起こします。ヒストモナスはミミズなどから鳥類に寄生し、盲腸の組織中で急速に増殖します。寄生されると、粘膜組織や肝臓へ拡散し、重度の壊死を引き起こす危険な寄生虫です。
ニューカッスル病とは
ニューカッスル病は、ニワトリなど家禽類をはじめとした鳥類がかかるウィルス性伝染病です。病鳥の糞などから感染し、下痢や呼吸困難など鳥インフルエンザと似たよな症状が現れます。
孔雀の飼育に必要な環境は?
孔雀を飼育するには、どのようなものが必要になるのでしょうか。ここでは、孔雀を飼育するのに最低限必要な飼育用品を紹介します。
飼育小屋
基本的に孔雀は屋外で飼育をします。飼育にはニワトリを飼育するような広めの小屋を用意します。孔雀が羽を広げても十分くつろげるようなゆとりのある広さが必要です。
また、金網はヘビやイタチなどが入れないよう頑丈なものがおすすめです。雨や風の影響を受けないよう、しっかりと場所を選び設置することも必要です。ほかにも、高い位置に止まれるよう止まり木を設置します。
餌、水
餌にはニワトリ用の餌を主食に、野菜くずやミルワームなどを副食として与えます。撒き餌でも餌箱でも大丈夫です。餌や水は毎日新鮮なものを与えるようにしてください。
砂
孔雀は砂浴びをして体温調整や体を衛生に保ちます。また、砂を食べることで、餌を砂のうですり潰し胃に送る習性があるため、いつでも砂を食べられる環境を整えてあげてください。糞などと混ざってしまいがちですので、定期的に新しいものに取り換えてあげるといいですよ。
孔雀は以外と飼える鳥類
孔雀というと、ペットとして飼えるのか疑問に思いますが、実は意外と簡単に飼うことのできる生き物です。ペットとして人気の高いインコ類と比べると、さほど懐くことはありません。あくまでも観賞用の鳥です。
それでも美しいかざり羽は何度見ても飽きることなく、抜けた羽はインテリアやアクセサリーとしても使用できます。魅力あふれる美しい孔雀のお迎えを検討している方は、長い付き合いになることを事前に把握しておくことが大切です。