ボロニーズの性格や特徴、しつけ、寿命や病気、飼い方は?

ボロニーズは、ビショングループの犬種です。正式名称をビション・ボロネーゼといい、イタリアのボローニャ地方にゆかりがあることが由来となっています。貴族に愛されている犬種であり、画家により描かれた貴族の絵画に登場していますよ。

この記事では、ボロニーズの性格や特徴、しつけや寿命、飼い方についてまとめました。

 

ボロニーズの歴史は?

ボロニーズ1

歴史

ボロニーズはエカテリーナ女帝やマリアテレジア、メディチ家などの貴族に愛犬としてかわいがられていた犬種です。

スペイン国王であったフェリペ2世は、貴族から2頭のボロニーズを贈呈されました。「これらの2頭の小さな犬は皇帝に贈ることのできる最高の贈り物だ」という礼状を贈呈者に送ったという逸話も残っていますよ。ティツィアーノやブリューゲルやゴヤの絵画に描かれており、当時の貴族生活に密接に関わっていたことがうかがえますね。

ボロニーズの起源は定かではなく現在も謎に包まれていますが、マルチーズやビション・フリーゼと同じビション系を祖先に持つといわれています。

その歴史は古く1000年ほど前から地中海沿岸で飼育されており、アリストテレスの文献にも登場しています。特にルネッサンス時代には、ボロニーズはおしゃれな犬としてイタリアの貴族に愛され、権力者たちの間で最高の贈り物とされていたのです。

外見の特徴

わたあめのような縮れてふわふわしたボリュームのあるシャギーコート(むく毛)を持った特徴をしています。

体高・体重

ボロニーズは体高が25~31cm体重3~4kg程度の小さい体格の小型犬です。

被毛の特徴

被毛は白い絹状のシングルコートで抜けにくく、臭いも少ないです。低アレルゲンなので犬アレルギーを持つ人でも飼育できるチャンスがあります。

毛色はピュアホワイトのみが認められており、斑やホワイトのシェードもまったくありません。子犬期には、耳や体などにシャンパンカラーの模様があるのが特徴です。そのシャンパンと呼ばれる模様が、成犬になるにつれて純白コートにかわっていくのです。

 

ボロニーズの性格は?

ボロニーズ

ボロニーズの性格

  • 従順
  • 陽気
  • 愛情深い
  • 甘えん坊
  • 臆病

従順で愛情深い

ボロニーズは素直で落ち着きがあり、控えめな性格をしています。とても陽気で遊び好きな一面も兼ね備えている犬種です。飼い主に対して従順で、愛情深く接してくれるので強い絆を築くことができます。優しくて温厚で、一度心を開いた相手にはとことん甘えん坊になったりする可愛らしい一面があり、初めて犬を飼育する人とも相性が良い犬種と言えますね。

臆病で寂しがりや

他の犬や子供に対しても仲良く接することができますが、臆病なところもあるので自分より体が大きい犬は苦手としている個体が多いです。その意味では多頭飼いとはあまり相性が良くない犬種ともいえます。いつもそばにいたがり寂しがり屋になったりする一面もありますので、お留守番は苦手です。

 

ボロニーズの散歩やしつけは?

ボロ3

散歩

愛玩犬なので激しい運動は必要ありません。気分転換や社会性の育成を兼ねて、10分~15分程度の散歩で十分です。そのため、散歩の時間をあまり作れない方やシニアの方でも飼育しやすいでしょう。

ただ太りやすい体質なので、ある程度の運動は必要になります。1日2回ほど散歩を行うと落ち着きのある性格になってくれますよ。個体によっては運動を好む子もいると思いますので、様子を見ながら調整してくださいね。

しつけ

ボロニーズは初心者や年配の人にもしつけやすい犬種といえます。
やんちゃな性格から、飼い主を困らせるようないたずらをしてしまうこともありますので、その時は甘やかさずにしっかりとしつけてください。いつでも大好きな飼い主さんに褒められたいと思って行動するので、無視されたり、怒られたりするのを苦手としています。

ストレスから神経質になることもあるので上手に誘導しながら、ひとつずつゆっくりと覚えさせ、出来た時にはたくさん褒めてあげてくださいね

 

ボロニーズの寿命や病気は?

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寿命

平均寿命

  • 13~15年前後

長命の犬種のひとつで、平均して13~15年前後です。なかには21年生きたボロニーズもいるといわれています。

病気

気をつけたい病気

  • 白内障
  • 尿毒症
  • 膝蓋骨脱臼

基本的に健康な犬種なのですが「白内障」「尿毒症」「膝蓋骨脱臼」に気をつけてください。

白内障

白くなって濁ることで視力が低下する目の病気です。加齢が原因で発症することが一般的で、原因は様々で予防は難しいと言われています。早期発見をすることで、進行を遅らせることができます。物にぶつかることが多くなった、壁沿いに歩くようになったといった様子が見られる場合は疑ってみてください。

尿毒症

腎不全が進行して全身の臓器が深刻な状態になってしまう症状です。無気力、ぐったりしている、意識障害、痙攣や発作、などの症状が見られる場合はすぐに病院へ連れていきましょう。

膝蓋骨脱臼

膝のお皿が、正常な位置から脱臼してしまう関節病の1つです。原因は先天的と外傷的の2つからな要因から発症します。小型犬は犬種の中でもなりやすい病気と言われています。また、肥満になると膝に負担がかかり発症する確率も上がるので、体重管理や栄養のある食事が重要になります。

その他、涙やけにも注意してください。涙やけはそのままにしておくと、目の周りで雑菌やバクテリアが繁殖しやすくなるからです。
酷くなると、重い細菌感染症を引き起こし、他の病気を発症する可能性が高まります。

 

ボロニーズの食事は?


ドッグフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているドッグフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるドッグフードのことです。
選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。主原料が「肉類」であることが望ましいですよ。

手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているドッグフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。

食事量

ドッグフードの場合は裏面に記載されている量を与えるようにしましょう。

ただ、体重との換算表は愛犬が「理想体型」であることが前提ですので、太っている子や痩せている子の量は調整が必要になります。

子犬やシニア犬の場合も同様で、体形や体質を確認しながら量の調整を行ってくださいね。

おすすめのドッグフード

ここからはボロニーズにおすすめのドッグフードを3つご紹介します。
どんなドッグフードにすればいいか迷っている・・・という方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

このこのごはん

このこのごはん

小型犬用に絞って開発されたドッグフード「このこのごはん」
日々の健康をサポートできるよう、室内で飼育されることの多い小型犬に合わせた栄養バランスとなっています。

主原料は、高タンパクで低脂質な「鶏肉(ささみ、レバー)」を使用。「涙やけ」「便臭」などを抑えるためにも、腸内環境に配慮された食材が使用されています。

カロリーも100gあたり343kcalと低めなので、太りやすいボロニーズにピッタリといえます。人口添加物不使用で、人間が口にできる品質であるという点も良いポイントです。

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モグワンドッグフード

モグワンドッグフード

つづいておすすめのドッグフードは「モグワンドッグフード」です。

モグワンドッグフードは主原料に良質なチキン生肉や生サーモンなどを50%以上使用しているので、少量で十分な量の栄養素を摂取する事ができます。

香料や着色料も不使用なので、安心してあげることができますよ。

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カナガンドッグフード

カナガンドッグフード

主原材料に「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」などの良質なチキンを50%以上使用しています。犬にとって必要な栄養素だけを使用して作られていますよ。

犬にとって不必要な穀物で余計なカサ増しを行っていない「グレインフリー」なので、消化不良や便秘を起こす可能性が低いです。過去に穀物入りのフードで体調を崩したことのある愛犬にも安心して与えることができます。

粒がドーナツ型なので、噛み砕きやすく、喉につまらせる心配もありませんよ。

ボロニーズにおすすめな最高級ドッグフードは下記の記事からも確認できます。

ごはんを食べない・・・どうすればいい?

ご飯を食べない場合はいくつかの理由があり、主に「好みの味ではない・食べにくい」「体調不良や季節による食欲の低下」「食器や環境が気に入らない」「ストレスが溜まっている」「病気」などが挙げられます。

この場合は、以下の方法を取り入れてみてくださいね。

トッピングをしてみる

まずはドッグフードにササミなどをトッピングして与えてみて、食欲が改善されるかを確認してみてください。新鮮な生肉を原材料に利用しているドッグフードに切り替えるのも手ですよ。

フードを食べやすくする

食べづらさが原因の場合は、飼い主さんがひと手間加えてあげましょう。ドライフードであれば、ぬるま湯でふやかして香りを立たせるのも手です。ニオイで食欲を刺激することができます。
また、粒が大きいようであれば砕いてあげるのもいいでしょう。ウェットタイプとドライタイプを組み合わせれば嗜好性が高まり、また水分も一緒に摂取することができます。

食器や環境を変える

食べやすい食器に変更したり、食事する場所を変えてみるといいかもしれません。ストレスを抱えている場合もあるので、遊びや散歩の時間を増やして発散させるのもいいですね。

動物病院で診てもらう

食べない原因が病気の可能性もあります。食べたくても、食べられないのかもしれません。「好きなおやつも食べない」「ぐったりしている」「元気がない」といった様子が見られるようであれば、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

 

ボロニーズの飼育環境やお手入れは?

寒さが苦手

ボロニーズは下毛がないため厳しい暑さに耐えることはできるのですが、寒さは苦手としていますので、冬の季節は室内の温度管理を徹底してあげてくださいね。

外出時は服を着せてもいいでしょう。防寒にもなりますし、可愛いさもアップするのでオススメですよ。

準備しておくもの

準備するもの

  • 飼育スペース・ケージ
  • 食器類・床材
  • 首輪やリード・おもちゃ
  • ドッグフードとおやつ
  • トイレ用品
  • ケア用品
  • 動物病院

ボロニーズとの生活をより快適なものにするために、「飼育スペース・ケージ」「食器類・床材」「首輪やリード・おもちゃ」「ドッグフードとおやつ」「トイレ用品」「ケア用品」「動物病院」などの生活用品や準備を揃えておきましょう。

飼育スペース・ケージ

快適に過ごせるスペースを確保します。サークルは十分な広さを確保できるもので、犬用のベッドやケージ・クレートを用意しましょう。クレートとは箱状の家のようなものであり、犬にとって寝床となったり安心できるものになります。移動するときにも使え、病院へ連れて行くときや災害による避難の際にも活躍します。

食器類・床材

ご飯を食べる時に必要な食器を用意しましょう。水のみ用のボウルとフードのためのボウルを別々に準備してあげてください。食器類を選ぶ際は「耐久性はあるか」「滑りにくくないか」「大きさは適切か」といったことを目安に探してみてください。床材については、フローリングの床で滑って関節を痛めないよう、すべりづらいカーペットを敷くなどの対策をしてあげてくださいね。

首輪やリード・おもちゃ

散歩や運動をするときのために、首輪やリード・ハーネスを準備しましょう。遊ぶためのボールやおもちゃを用意しておくと、遊びを通して良好な関係性を築くことができますよ。

ドッグフードとおやつ

健康管理のため、年齢に適した高品質の犬用のドッグフードを用意しましょう。初めて犬を飼育する方は、水と餌だけで栄養が賄える「総合栄養食」と書かれたドッグフードを用意するといいですね。飼育に応じて適切な量を与えるようにしてください。絶対に必要というわけではないですが、おやつも同時に用意しておくといいですね。しつけトレーニングの際に「ご褒美」として利用できますよ。

トイレ用品

屋内で飼育する際は、排泄物を処理するための犬用のトイレトレーを用意します。また、トイレトレーニングのために新聞紙やトレーニングパッドも役立ちますので、一緒に揃えておくといいですね。

ケア用品

健康と衛生を保つために、犬用のシャンプーやブラシ、爪切り、歯磨きセットなどのケア用品を用意します。

動物病院

何かあった際や健康管理のために、かかりつけの動物病院も見つけておくと安心です。獣医師の診察や予防接種、必要な薬やサプリメントなどを考慮し予算を立てておくのもいいですね。

お手入れ

お手入れ項目

  • 被毛ケア
  • シャンプー
  • 目元ケア
  • 耳掃除
  • 歯磨き
  • 爪切り

ボロニーズとの生活をともにする上で、日々のお手入れは大切です。「被毛ケア」「シャンプー」「目元ケア」「耳掃除」「歯磨き」「爪切り」などを取り入れて清潔を保つようにしましょう。

被毛ケア

被毛の手入れはそこまで神経質になる必要はありませんが、目に入ることにより眼球を傷つけ眼疾患を引き起こすことがあるので、トリミングを月に1回取り入れましょう

ブラッシングは毛並みを整える程度に毎日行います。皮膚の状態チェックを兼ねて、愛情をこめてブラッシングしてあげてくださいね。

シャンプー

適切な犬用シャンプーを使用し、毛並みや肌に合わせた温度のお湯で洗います。頻度は個体や被毛の状態により異なるため、獣医師のアドバイスを参考にするようにしてください。

目元ケア

白い毛色なので、汚れが目立つ場合は湿らせた綿棒や柔らかい布を使い、軽く拭いてあげてください。「涙やけ」の場合はこまめに目元をケアしてあげましょう。犬の目に直接触れないように注意してくださいね。あまりにもひどい場合は病院で診てもらうことをオススメします。

耳掃除

耳は定期的にチェックしましょう。垂れ耳をしており通気性が悪いので、炎症が起きている場合は悪化しやすくなります。

見える範囲でいいので耳専用のクリーナーを使用して掃除をしてあげてください。「耳垢が増えた」「悪臭がする」といった普段と違う様子の場合は病院で診てもらいましょう。

歯磨き

犬の歯の健康は全体的な健康にも関わるため、定期的な歯磨きが必要になります。犬用の歯ブラシや、歯垢・歯石を取り除いてあげてください。歯ブラシが苦手な方は、歯磨き用のおもちゃやパウダー状の食事に混ぜるケア用品も販売されていますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

爪切り

犬の爪は適度な長さに保つ必要があります。必要に応じて爪切りを使用し、適切な長さに切り揃えましょう。

 

ボロニーズの迎え入れは?

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販売価格

価格

  • 15~30万円

ボロニーズの子犬の価格はおよそ15~30万円になります。血統などによっては40万円以上になる場合もあります。

迎え入れ先

ボロニーズの迎え入れ先は「ブリーダー」「里親」などです。

希少種なので、ペットショップではほとんど見かけることはないでしょう。

迎え入れ方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。自分にあった最適な迎え入れるといいでしょう。

 

愛玩犬としての要素をすべて兼ね備えた犬

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ボロニーズは利口で愛らしく、ふわふわ真っ白です。イタリア原産の気品もあるボロニーズは愛玩犬としての要素をすべて兼ね備える理想的なペットで、世界中で愛されているのです。日本では見かけることがまだ少ないですが、もし出会える機会があれば、その魅力の虜になってしまいますよ。

 

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