アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格や特徴、しつけ、寿命や病気、飼い方は?

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、イギリスのスタッフォードシャーブルテリアと先祖が同じブル系の犬種です。

1800年代にヨーロッパからアメリカへ移住する移民に連れられ、アメリカで現在の姿に進化しました。

この記事では、アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格や特徴、しつけや寿命、病気や飼い方について紹介します。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの歴史

アメリカンスタッフォードシャーテリアの画像
アメリカンスタッフォードシャーテリアは、アメリカ原産の闘犬用犬種で、ピットブルの愛称で知られている、アメリカンピットブルテリアの兄弟犬です。

比較的大きな犬が好まれるアメリカでは、スタッフォードシャーブルテリアにマスティフなどの大きな犬と交配させ、体か大きくなるように改良し闘犬として利用していたそう。

現在は闘犬として活躍しているアメリカンスタッフォードシャーテリアは少なく、ショードッグやペットとして飼育されていることがほとんどです。

日本では珍しい犬種?

日本ではあまりみられない犬種で、JKC犬種別犬籍登録頭数2021版には登録数1頭と希少。国内でブリーディングされている方はわずかで、迎え入れる難易度はやや高めでしょう。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格は?

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アメリカンスタッフォードシャーテリアは、大きくて強い闘犬を作ることを目的に、様々な種類のテリアやブルドッグなどを交配して創りだされた犬種です。

そのため強い闘争心があり根っからのファイター気質を持っています。ただ、選択繁殖を重ねる中で現在はその気質は弱まり、大人しく安定した性格になりました。

飼い主さんに従順で知らない人とも社交的に接することができます。子供にもよくなついてくれます。ただ、他の犬に対してはいまでも闘争心をむき出しに攻撃的になってしまうこともあるため注意が必要です。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴は?

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アメリカンスタッフォードシャーテリアの体つきは、筋肉質でがっしりとしています。

闘犬として交配を重ねただけに、アゴが発達し強い力を持っています。足が長くて重心が低いため、相手の攻撃を交わし機敏に動くのに適しているのです。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの体重は18〜23kg、体高は43〜48cmで中型犬に分類されています。

コートは短毛で固く光沢があり、体に密着して生えています。色は様々な色が認められており、単色、パーティーカラー、斑のタイプもいます。

アメリカンスタッフォードシャーテリアのしつけは?

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アメリカンスタッフォードシャーテリアを飼うには徹底した服従訓練が欠かせません。

闘犬の気質を持つため、飼い主さんに牙をむくこともあれば、他の犬に対して自分の強さを見せつけたり、相手を仕切ろうとしたりするためです。

子犬の頃から他の犬や動物とのつきあい方をしっかり訓練させてあげてください。

訓練次第で、飼い主さんには愛情深く接したり、社会性を身につけることもできますが、しつけの難しさから考えると初心者が飼うには難しい犬種といえます。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの寿命や病気は?

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アメリカンスタッフォードシャーテリアの寿命は、約12年ほどです。

かかりやすい病気には、先天性の心疾患や股関節形成不全、悪性腫瘍、白内障などがあります。

アメリカンスタッフォードシャーテリアは闘犬として活躍していたため、痛みを我慢しやすい性質があるといわれています。飼い主が気づいてあげられるよう普段からよく観察してみてくださいね。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの飼い方は?

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アメリカンスタッフォードシャーテリアを飼う際には多くの運動量を必要とします。

毎日の長めの散歩や遊びに加えて、ドッグスポーツに取り組むのがオススメです。フィジカル面やメンタル面共に刺激を怠ると問題を起こしてしまうことがあるため、配慮してあげてくださいね。

闘犬の血をひく犬種の飼育を制限したり禁止したりしている集合住宅やエリアもありますので、必ず確認の上飼うようにしてください。海外旅行をする際にも、同伴する場合は事前確認が必要な国もありますよ。

コートは短いので、汚れたらタオルを濡らして拭き取るケアをしてあげてください。たくさんの愛情を求める犬種のため、飼い主さんや家族とよくコンタクトの取れる室内飼いが適しています。

アクティブな犬種と一緒に暮らしたい方におすすめ?

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強面ですが、実は愛情深いアメリカンスタッフォードシャーテリアは、闘犬として知られているため一般的な認知度は高くありません。

しつけには高度な技術が求められるため初心者には向いていませんが、しつけのスキルを持ち、アクティブなわんちゃんと暮らしたいと考えている方にはおすすめの犬種です。

ただ日本では希少な犬種で、ブリーダーさんはごく僅か。競争率が高かったり費用が高額だったり、余裕のある方ではないと難しいかもしれません。

アメリカンスタッフォードシャーテリアと一緒に暮らしたいと熱量がある方は、まずはブリーダーさんにコンタクトを取ってみてください。