クーバースは1000年以上の歴史をもつハンガリー原産の護蓄犬種です。クーバースという名はトルコ語で「貴族の守護者」を意味し、遊牧民によってハンガリーに伝わりました。
この記事はクーバースの性格、特徴、寿命や病気、飼い方、しつけや歴史についてまとめました。
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クーバースの歴史と特徴は?

歴史
クーバースはハンガリーの古いシープドッグです。マジャール人の支配下にあった時代にカルパチア盆地へと入ってきたクーバースの祖先犬は、家畜の群れが肉食獣や泥棒に襲われないように護衛の役目をしていました。その狩猟本能から、クーバースはマーチャーシュ・コルビナス王の時代に猟犬として好まれていました。
現在は護蓄犬としてだけではなく、ペットやショードッグとしても人気を高めていますよ。
出典:JKC「クーバース」
特徴
クーバースの特徴
- 体高 66~76cm
- 体重 37-62kg
- 被毛 ダブルコート
- 被毛カラー 白
クーバースは体高66~76cm、体重30~52kg前後の超大型犬に分類されます。
見た目
スクエア型の体つきで、四肢は長すぎず短すぎず、がっちりした筋骨とたくましいバランスの取れた体つきをしています。純白で大きな体は気品があり優しい雰囲気があります。
被毛
被毛はダブルコートで厚いアンダーコートの上に、直毛かウェーブ状の粗いアウターコートが密生して生えています。首元と四肢の後ろにある飾り毛が特徴的です。被毛カラーはホワイトのみですが、アイボリーも許容範囲にあります。ホワイトの被毛は夜間でもはっきりと見えます。
クーバースの性格は?

性格
クーバースの性格
- 忠実で勇敢
- 番犬向きの強い警戒心
- 愛情深い
クーバーズは飼い主に忠実な性格で、家族に危機が迫ると勇敢に立ち向かう自己犠牲の精神があります。オオカミやイノシシを相手にしていた猟犬なので心強いですよ。
怪しい物音や人物には激しく吠えて威嚇します。それでも引かない場合は攻撃をしかけることもあり、警戒心が強く体も大きいので、番犬にうってつけな犬種といえます。
愛情を持って接するとクーバーズはそれを敏感に感じ取ります。そして深い愛情を持って寄り添う良い家庭犬となります。逆に扱いが雑であったりひどい態度をとると攻撃的になります。
クーバースの寿命や病気は?

寿命
平均寿命
- 10~12年前後
クーバースの平均寿命は10~12年前後です。大型犬の平均寿命は10歳~13歳なので、平均的あるいは少し短命な方かもしれません。
病気
気を付けたい病気
- 10~12年前後
クーバースが気を付けたい病気は、「鼓脹症」「股関節形成不全」「離断性骨軟骨症」などに注意が必要です。
鼓腸症
「鼓腸症」とは大型で胸の厚い犬種によくみられる疾患です。腹部が膨張し落ち着きがなくなる、「クーン」と鼻を鳴らして吐きたがるといった症状があれば病院へ行ってください。すぐに治療を受けなければ命を落とす確率の高い病気です。
股関節形成不全
股関節の骨の形が変形してしまう関節の病気です。犬の中でも特に大型犬に多い病気と言われており、変形した箇所が嚙み合わず炎症を起こし痛みで動くのを嫌がるようになります。原因は遺伝的なものと肥満や激しめの運動があげられますので、後者の場合は飼い主さんの管理によって防ぐことが可能ですよ。
離断性骨軟骨症
関節内に軟骨が剥がれ落ちてしまう疾患のことで、特に肩関節に多く発症します。成長期の大型犬に多く見られる病気です。遺伝性の要因の他、太り過ぎの場合でも負荷がかかり発症しますので、食事管理の徹底が大切になります。
体重が50kgを超えることもある超大型犬ですから、肥満によって発症リスクのある「関節疾患」に注意してあげてくださいね。
クーバースの飼い方は?

散歩や運動
クーバースは多くの運動量が必要な犬種です。散歩は毎日2回60分ほど行うようにしましょう。暑さに弱いので、夏の時期の散歩は気を付けましょう。関節疾患が発症しやすい超大型犬なので、激しい運動は控えたほうがいいですよ。
飼育環境
日本では室内飼育が基本です。夏場は空調管理を徹底し、暑さによる「熱中症」などに気を付けて下さいね。また体が大きいので、環境は広いスペースでの飼育がいいでしょう。あまり狭いスペースだと、ストレスを与えてしまう可能性があります。
階段などの上り下りが多い場所では、関節に負担を与えることもあります。関節疾患を予防するためにも、1階で飼育するようにしましょう。
最低限揃えておくもの
揃える項目
- ケージ
- トイレ用品
- 食器類
- 首輪やリード
- ケア用品
クーバースとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」を揃えておくといいでしょう。
お手入れ
お手入れ項目
- 被毛ケア
- シャンプー
- 歯磨き
- 爪切り
- 耳掃除
被毛の手入れは、1週間に1~2回のブラッシングで十分です。シャンプーは月に1回程度を目安に取り入れましょう。
被毛には汚れを自然に落とす脂分が含まれています。シャンプーをし過ぎるとその脂分も落ちてしまい、体を洗えば洗うほど汚れがつきやすくなってしまいます。
耳掃除は、見える範囲で汚れを取り除きましょう。「耳垢が増えた」「耳から悪臭がする」といった場合は炎症を起こしているかもしれないので、病院で診察してもらってください。
しつけ
賢い犬なのでしつけの飲みこみは早いですが、体が大きく独立心が強いので、初心者の方にはしつけが難しい犬種と言えます。中途半端なしつけだということを聞かずに勝手に判断して行動するようになります。きちんとしつけないと猛犬になってしまいますので、飼い主がリーダーであることを理解させましょう。家族への防衛心と相まって、人に危害を加えてしまうこともあるので服従訓練は徹底してくださいね。
繊細で傷つきやすい性格なので、厳しく叱りつけるようなしつけ方ではなく、褒めて長所を伸ばすようにしてあげることがおすすめです。褒める時はご褒美をあげましょう。おやつの他、おもちゃを使って遊ぶことでもご褒美になります。愛犬が喜ぶことを取り入れてくださいね。
クーバースにおすすめのドッグフードは?
ドッグフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているドッグフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるドッグフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。主原料が「肉類」であることが望ましいですよ。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているドッグフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
ドッグフードの場合は裏面に記載されている量を与えるようにしましょう。ただ、体重との換算表は愛犬が「理想体型」であることが前提ですので、太っている子や痩せている子の量は調整が必要になります。
クーバースにおすすめのモグワンドッグフード
モグワンドッグフード

クーバースには、「モグワンドッグフード」がおすすめです。
モグワンは動物性タンパク質が全体の50%以上を占めているので、犬が最も必要とする動物性タンパク質を効率よく摂取することが出来ますよ。
着色料や香料が不使用なのも嬉しいですね。
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カナガンドッグフード

主原材料に「骨抜きチキン生肉」や「乾燥チキン」などの良質なチキンを50%以上使用しています。犬にとって必要な栄養素だけを使用して作られていますよ。
犬にとって不必要な穀物で余計なカサ増しを行っていない「グレインフリー」なので、消化不良や便秘を起こす可能性が低いです。過去に穀物入りのフードで体調を崩したことのある愛犬にも安心して与えることができます。
粒がドーナツ型なので、噛み砕きやすく、喉につまらせる心配もありませんよ。
K9ナチュラル
「K9ナチュラル」は愛犬の身体に合わせた生食を手軽に作れる、水で戻すタイプのフリーズドライドッグフードです。
穀物・合成添加物を一切使用していない「グレインフリー」「無添加」のドッグフードですので、安心して愛犬に与えて良いおすすめできるドッグフードですよ。
ボディーガードになってくれる犬

日本では入手が困難でしつけが難しい犬種ですので、すべての飼い主におすすめできる犬ではありません。
飼い主に忠実な性格なので、時間をかけて信頼関係を築くことであなただけのボディーガードになってくれますよ。信頼関係を築ければ、共に過ごす時間をより濃密なものにしてくれるはずです。過去に中世の王様とクーバースが過ごした時間を、体験してみてはいかがでしょうか。
クーバースを日本で飼育しようとしたときにかかる初期費用や餌代は下記の記事にまとめています。
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