馬の餌というとニンジンを思い浮かべがちですが、実際には様々なものを食べています。
一度にたくさん食べることができないので、飼育下では効率よく消化吸収するために何回かに分けて餌を与えていますよ。
この記事では、馬の餌、食餌、睡眠時間などの生活に関することをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
馬の餌は?何を食べる?
馬の餌
- 乾草
- 切り藁(きりわら)
- アルファルファ
- サイレージ
- りんご
- 角砂糖
馬に与える餌は、「乾草」「切りわら」「アルファルファ」「サイレージ」「りんご」「角砂糖」などです。
乾草
乾草は栄養価の高いイネ科の植物を乾燥させたもので、「チモシー」や「フェスキュー」など種類によって繊維質の量や栄養価に違いがあります。
真空パックした乾草は、他の乾草に比べて栄養価が2倍ほどあり、水分が多く柔らかいという特徴がありますよ。
切り藁(きりわら)
切り藁(きりわら)は、イネ科の植物の茎を乾燥させて小さくカットしたものです。
小さいので腸内で消化しやすいという特徴がありますが、栄養価は低いですね。
アルファルファ
アルファルファはマメ科の植物です。
他の干し草に比べると繊維質は少ないですが、タンパク質などの栄養価が多く含まれているという特徴があります。馬の体、特に歯や骨に必要なミネラルも豊富に含んでいますよ。
サイレージ
サイレージは、高温発酵させて圧縮した乾草です。牧草サイレージとも呼ばれています。
カビなどの活動を抑えることができるので長期保存が利きますが、水気があって酸っぱいニオイがしますよ。
りんご
おやつやごほうびとして与えることが多いですが、栄養価は低いですよ。
角砂糖
馬は甘いものが大好きなので、角砂糖をご褒美に与えることもあります。
馬の睡眠時間はどのくらい?寝る姿勢は?
馬の睡眠時間
- 1日3~4時間
馬の睡眠時間は、3~4時間ほどです。
我々人間と比べると少ないですが、これは外敵に襲われたりすることから身を守るために警戒していた野性の名残だといわれていますよ。
馬はどうやって寝るの?
馬は立って寝ることもありますが、これは我々人間の仮眠と同じような状態です。
野性下の馬(疲れている時など)や飼育下の馬は、足を折りたたんだ腹ばいや足を投げ出して横になった姿で寝ますよ。
人間と同じように馬もイビキをかいたり、夢を見ているとも考えられています。
馬の1日の生活スケジュールは?
放牧地などに放牧されている馬は、朝から晩まで起きている間のほとんどを餌となる草を食べる時間に費やしています。
競走馬は、早朝に起きて健康チェックやブラッシングなどのケアを受けたあとにトレーンング(調教)をしますよ。1日3回の食事はトレーニングの後になります。
馬に餌を与える時の注意!
乗馬や牧場見学の際に馬に餌を与えるのも楽しみの一つですが、一つだけ気をつけてほしいことがあります。
持ってきた食べ物を馬に与えたくなる気持ちはわかりますが、馬に与えてよい餌とダメな餌があるので必ずスタッフさんに確認してから餌を与えるようにしてくださいね。