犬の散歩を「愛犬の運動のため」と思っている方もいるのではないでしょうか。実は犬を散歩させることには、運動以外の大切な意味があるのですよ。
今回の記事では、犬の散歩にはどんな意味があるのか、散歩をしないとどうなるのかまとめました。散歩の注意点と合わせて、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
犬にとって散歩はどんな意味があるの?
散歩の意味
- 運動不足を避ける
- 神経系を活発化する
- 飼い主との仲を深める
- 社会性を学ぶ
- ダイエット
犬の散歩は一般的に、猟犬か愛玩犬かなどで時間が変わりますが、小型犬なら20~30分を1日2回、中~大型犬なら30~60分を1日2回とします。
犬の散歩には大きく分けて5つの意味があります。ひとつずつ説明しますね。
運動不足を避ける
この場合の運動とは、筋肉や関節を酷使するような激しい運動ではありません。将来にわたり健康な肉体を維持・増進するための運動ですね。
散歩をしないと筋肉は衰え、一度衰えた筋肉を回復させるにはそれなりに時間がかかります。愛犬が高齢になり、足腰が弱ってきてから焦って運動させるのは可哀想ですよね。
神経系を活発化する
自律神経は犬自身や飼い主さんには働かせることができません。しかし、散歩中に感じた刺激や有酸素運動は、自律神経や脳を活発にさせることがありますよ。散歩が心地良いと感じるのは、運動により自律神経の働きが回復しているからです。
自律神経が整えば快食快便になりぐっすり眠れるのは、犬も人間も同じですよ。
飼い主との仲を深める
散歩中の犬とのコミュニケーションは、お互いの信頼関係を深めますよ。信頼関係が深くなることで、犬は飼い主の言葉に耳を傾けるようになり、無駄吠えや噛みつきなどの問題行動が減っていきます。
いちばん良いのは、犬に話しかけながら歩くことです。恥ずかしくてできないときは、犬に関心を持って歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。
社会性を学ぶ
犬は集団行動をする社会性のある動物です。犬にとって社会性を学ぶ場面は、散歩中に出会った他の犬との触れ合いだけではありませんよ。家族以外の人間、犬以外の動物、身の回りのあらゆる環境音に慣れることでもあります。
散歩をしない犬は、社会性を身につける機会が少ないため、「家族以外の人間に吠える」「小さな物に怯える」など、飼い主を困らせる行動が目立っていきますよ。
ダイエット
20分以上の散歩は有酸素運動にピッタリです。効率良く脂肪が燃焼されてダイエットに繋がるかもしれません。マーキングなどで散歩中に立ち止まることが多いとあまり脂肪が燃焼されないかもしれません。
ちなみに、小型犬や高齢犬などで1回の散歩の時間が20分未満の場合、血液中の脂肪が減ることになり、ダイエットよりも血液をサラサラにするともいわれています。
犬の散歩の注意点は?
今まで散歩をしていなかった犬に、いきなり長時間の散歩をさせると関節への負担が大きくなります。太り気味の犬ならさらに負担が増えますよね。犬の様子を見ながら、散歩の時間や距離を少しずつ増やしてくださいね。
生後1年未満の犬は成長期にあたり、骨が未発達な状態です。長時間の散歩や激しい運動は、成長期の骨の成長を邪魔してしまいます。股関節形成不全といった病気を発症するリスクも高まりますよ。
庭で運動させるだけではだめ?
犬の散歩には運動以外の重要な意味があります。庭やベランダに放しても、そこは外の世界ではないのであまり意味がありませんよね。
心と体を健全にする散歩
犬の散歩は「心」と「体」を健全にする大切な時間です。その時間をつくれるのは飼い主だけですよ。飼い主が単身者の場合、どうしても長時間の留守番は避けられませんが、散歩の時間だけはつくってあげてくださいね。
散歩は長い目で見ると愛犬が若々しさを保つことができる最高のアンチエイジングなのです。