イモリをペットとして飼育したい!生態や寿命、餌や必要な環境まとめ

イモリに興味があっても、飼育方法や飼育環境など知らないことが多いと本当に飼育できるか不安になってしまいますよね。

この記事ではイモリの生態や寿命、餌や必要な環境についてまとめました。

 

イモリってどんな生き物?生態は?

イモリ
分類 両生類
外見 前足の指の数4本、まぶたがある、爪やウロコはない
特徴 赤やオレンジのお腹、ザラザラした皮膚
大きさ 60~200mm
棲家 水中が多い

イモリは生活の大半を水中で過ごす、60~200mmほどの大きさの両生類です。

「前足の指の数が4本」「まぶたがある」「爪やウロコがない」などの特徴があります。お腹が赤やオレンジ色をしている個体が多く、皮膚を触るとザラザラしていますよ。

成長するにつれ、手足が生えてエラがなくなりエラ呼吸から肺呼吸、皮膚呼吸へと変化します。

 

イモリの寿命は?

イモリ

イモリの寿命

  • 15~20年前後

イモリの平均寿命は15~20年前後です。

体の大きさを考えれば、かなり長生きする生き物だともいえますね。

 

寿命を延ばすコツ

飼育下では冬眠をさせることで寿命を伸ばすこともできます。

そのほか、水質の悪化に気をつけること、ストレスを与えないように静かな場所で飼育することなどを心がけることも長生きに繋がりますよ。

 

イモリがかかりやすい病気は?

イモリ

イモリがかかりやすい病気

  • 消化不良
  • 脱皮不全
  • ツボカビ病
  • ケガ
  • 尾の変形

 

かかりやすい病気1:消化不良

イモリは代謝が悪く、温度変化にも弱いため、消化不良をおこしやすくなります。

餌の与えすぎには気をつけ、食欲が落ちていないか、お腹がパンパンではないか等、日頃から観察することが大切ですよ。

 

かかりやすい病気2:脱皮不全

イモリは脱皮をしますが、綺麗に脱皮できずに体に残ってしまうことがあります。

皮が付着したままでは皮膚呼吸の妨げになったり、皮が腐敗することで生体へのダメージにもなるので皮を剥ぎ取ってあげてください。

うまく自然に脱皮の皮を剥かせてあげるためには、表面がザラザラとしている物を置いておくと、自然に脱皮の皮をうまく剥がしてあげられますよ。

 

かかりやすい病気3:ツボカビ病

両生類の皮膚に寄生する菌によって起こる病気で、正式名称は「カエルツボカビ病」といいます。

菌に感染することで皮膚が侵され、体内の浸透圧の調整や皮膚呼吸ができなくなります。食欲の低下が症状として現れることもあります。

現段階では治療法がなく、数週間で死に至ってしまいます。

 

かかりやすい病気4:怪我

病気ではありませんが、イモリは共食いすることもあります。

大きさの異なる2匹以上のイモリ同士を一緒に飼育する場合は怪我を負いやすいので、餌の与え忘れに気をつけてくださいね。

ケガがひどい時は、傷口の消毒や塩浴がおすすめですが、高濃度にならないように注意が必要です。

 

かかりやすい病気5:尾の変型

繁殖期などで体型が変わるイモリの中には、温度や水量の影響で背ビレが横になる、広がった尾がくしゃくしゃと変型する場合があります。

しかし、変型したままでも生活に支障はないため、心配はいりませんよ。

 

イモリの飼育、餌は何をあげる?

イモリ

イモリの餌

  • 人工飼料
  • 生き餌

イモリの餌には、人工餌料と生き餌があります。

人工飼料はイモリ専用のものがおすすめですが、ウーパールーパーやカメ、ナマズ専用の人工餌料でも代用は利きますよ。

生き餌だと、「アカヒレ」「イトミミズ」「冷凍アカムシ」を好んで食べます。ちなみに、1週間程度なら絶食しても問題はありません。

 

イモリを飼育するのに必要な環境は?

イモリ

イモリの飼育に必要な環境

  • 水槽
  • フタ
  • シェルター
  • 水草

イモリの飼育に必要な環境は「水槽」「フタ」「シェルター」「水草」です。

45cmほどの大きさの水槽に水草を入れるだけでも飼育は可能ですが、シェルターなどを作ってあげるとイモリが安心して過ごすことができます。

フタは脱走防止用に必要です。粘膜の付いた身体で水槽の角を登ってしまうこともあるため、忘れずに用意するようにしてくださいね。

砂利や底砂は陸地作りに最適ですが、誤飲する恐れや水質の悪化にもつながるため、カメ用の浮島がおすすめです。

 

いつもと違う?と感じたら病院へ!

イモリ

イモリとより多くの時間を共有するためには、普段からしっかり様子を観察して少しでも変わった様子があれば早めに治療を開始してあげることが大切です。

快適に過ごせる環境を整えて、少しでも長く一緒に過ごせるように心掛けてみてくださいね。