犬や猫を自宅でシャンプーした後、ドライヤーで乾かすのに苦労しているという飼い主さんに向けて開発されたのが「Badoogi(バドゥギ)」のペットドライルームです。ドライヤーよりも静かな音で愛犬や愛猫が怯えることもなく、ドライルームにペットを入れておくだけで飼い主さんの手間をかけずに乾燥させることができるという製品です。
この記事ではマルチーズを飼っているpepy編集スタッフが、ペットドライルームを実際に使ってみて、機能や便利さなどハンドドライヤーで乾かす場合と比べた感想をまとめました。
Badoogi ペットドライルームの商品構成
商品構成
- ドライルーム
- ドライヤー
- 送風誘導管
- 収納バッグ
- 取扱説明書
梱包を解くと、厚さ3〜5cmほどのバッグの中に商品一式が入っています。ドライルームはポリエステル素材でできたキャリーバッグのような形状で、幅72cm×奥行47cm×高さ48cmと大きめのサイズ、ドライヤーは最大1000Wの消費電力で最大温度48℃の温風を発します。
これに付属品の送風誘導管が加わり総重量は約4.7kgと、収納バッグに入れて持ち運ぶ場合も負担にならない程度のセットになっています。
Badoogi ペットドライルームの組み立て
組み立て手順
- ドライルームを設置
- 送風誘導管を装着
- ドライヤーをセット
ペットドライルームの組み立ては工具を使うこともなく、誰にでも簡単にできます。実際に組み立ててみたところ、5分もかからずにできあがりました。
ドライルーム本体は側面を片方ずつ立ち上げてファスナーで留めるだけ、送風誘導管はドライルーム上部の窓から中に手を入れてセットします。送風誘導管がセットできたらここにドライヤーの送風口をドライルームの外側からはめ込んで完成です。
組み立てると結構な大きさで場所をとるため、使い終わったら折りたたんで収納バッグに入れ、押入れなどに保管しておくことをおすすめします。また別の使い方としては片側の側面を折りたたんでお部屋の中でのハウス、上部の窓を開けてクルマの中でのベッドなどにも活用することができますよ。
ドライルーム本体の機能
本体にある窓の働き
- 天井窓
- 側面窓
- 換気窓
ドライルームの本体にはそれぞれ役割を持った窓がつけられています。
透明なビニール製の天井窓はペットの出し入れとともに稼働中のペットの様子を確認できるようになっています。側面にある小さなふたつの窓は手を入れるためのもので、稼働中にペットを飽きさせないよう遊んであげたり足の内側や耳の部分など温風が当たりにくい部分の乾燥を補助するために利用します。
換気窓はドライルーム内の温度が上がり過ぎないよう調節をするためにあり、蓋になる部分はマジックテープで本体に固定できるようになっています。
ドライヤーの機能
ドライヤーの機能
- 3段階の温度調整ダイヤル
- 簡易電源ダイヤル
ドライヤーにはふたつのダイヤルがあり向かって右は電源ON&OFF専用、左は電源ON&OFFと3段階の温度設定ができるようになっています。風量の調節機能はありません。
温度設定は低温の「スロー」モードが約25〜30℃、高温の「スピード」モードが約30〜40℃、さらに送風のみの「エアウォッシュ」モードが選べます。高温稼動時はドライルーム内の温度が高くなるため、換気窓を開けての使用が推奨されていますよ。夏の暑い日はスローモードでもペットの具合が悪くなるリスクを避けるため、換気窓を開けて使用したいですね。
乾燥時間の目安としてはスローモードで短毛ペットが20〜30分、長毛ペットが40〜50分、スピードモードで短毛ペットが10〜15分、長毛ペットが20〜30分となります。
スロー、スピードどちらかのモードで稼働している場合は過熱防止センサーが作動し、温風と冷風が交互に出ることもあります。故障ではないので安心してくださいね。
エアウォッシュモードは扇風機代わりに使ったり、花粉やホコリを落とす時に便利ですよ。
Badoogi ペットドライルームの使い勝手を試してみました
ポイント
- サイズ感
- 乾燥時間と作動音
- 仕上がり状況
内側のサイズも広く、小型犬なら2〜3頭まとめてもOK
今回試したマルチーズの体長は約40cm、体高は約24cmでしたが、写真のとおりスペースに十分な余裕があります。小型犬なら一度に2〜3頭まとめて入れることもできます。多頭飼いの家庭には時間も短縮できてうれしいですよね。キャバリア、コーギー、フレブル、ビーグルなどの中型犬も問題なく入れる広さです。
ただスタンダードブードル、ゴールデンレトリバー、グレードピレニーズなどの大型犬は体長に加えて高さも足りないため入れそうにありません。
スローモードで乾燥時間20分、音はドライヤーよりずっと静か
初体験でいきなり高温のモードだと愛犬に負担がかかるかもしれないと考え、低温のスローモードで約20分間作動させました。最初は不安そうな顔をしていましたがハンドドライヤーの音よりもずっと静かなうえ、まわりを囲われて落ち着くのかお座りしたり寝転がったりとリラックスした体勢をとるようになりました。
20分後、側面の窓から手を入れて乾燥具合を確認してみると、頭や背中、尻尾、お腹などは完璧に乾いていました。
風の当たりにくい部分は窓から手を入れて追加乾燥
約20分のスローモードで大部分は乾燥しましたが、手足の内側や尻尾に隠れたお尻、またマルチーズは垂れ耳のため耳毛のあたりに生乾き状態の部分が残っていたため、側面の窓から手を入れ、追加で風を当てる必要がありました。
生乾き状態の部分が残っていると体が冷えたり匂いが付いたりしてしまうので、仕上がり状態を念入りにチェックしたいですね。
飼い主さんもペットも負担が減っておすすめ
総合的な評価としては飼い主さんもペットもさまざまな部分での負担が減るのでおすすめです。とくに小型犬を多頭飼いしている飼い主さんは、ペットドライルームを活用することで時間的な縛りから解放され、また体力的にもずっとラクになりますよ。
今回は犬で試してみましたが、猫派にもおすすめです。一般的なハンドドライヤーよりも音がずっと静かなため、神経質な猫でもリラックスした状態で乾燥させられます。
現在、本体が1サイズのみなので、家庭ごとのペット事情に合わせられるように、大・中・小の複数サイズがあるとさらにいいと思いました。