茶色くて模様が美しい野鳥のツグミは、冬期になると越冬のため、日本の広い範囲に姿を現します。
ツグミは独特のポーズを持っていて、かわいい歩き方をしますよ。今回の記事ではツグミの生態についてまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ツグミ独特のポーズ?
ツグミは「ホッピング」といわれる動きをしますよ。両足を揃えてピョンピョンと数歩あるき、胸をそらした独特な姿勢で制止します。
ホッピングは、餌を探すときに周囲を確認しながら進むためにしています。いかにツグミは警戒心が強いかわかりますね。
昔、馬のように飛び跳ねる姿から「鳥馬(ちょうま)」とも呼ばれていましたよ。
ツグミは渡り鳥?
ツグミは夏の間シベリア中部から南部で繁殖し、10月頃になると、中国の南部や日本に飛来してきますよ。
日本へ飛来してくるときは日本海を渡り、能登半島へ群れで来ます。能登半島へ渡った後は、全国に散らばっていきますよ。一部のツグミはサハリンを通り、北海道へ渡るコースをたどります。
ツグミは、翼を数回羽ばたき体につける動作を繰り返す飛び方をしますよ。
ツグミは、他の多くの鳥とは違って鳥目でないため夜間に視界が悪くなりにくいです。タカなどの天敵もなく、背に日を浴びない夜間に渡ることで、より安全な移動ができます。
3月から5月にかけて、再び群れをつくり、北上していきます。
ツグミのエサは?何を食べる?
ツグミのエサ
- 雑食性
ツグミは、ホッピングをして土の中に潜っているミミズやクモ・昆虫などの生物や熟したカキなどの果実、ネズミモチ・ハゼノキ・カラスザンショウの木の実を食べますよ。
春ごろ、越冬し北上する前に、長距離を飛ぶためにツグミはエネルギーを蓄えようとします。餌を食べる量が増え、餌探しに熱中する様子を見ることができますよ。
ツグミの鳴き声は?
ツグミは、リズミカルに「クイクイ」「キュッキュー」と2声で鳴きますよ。冬が終わり北上をする前には、しきりに鳴くようになってきます。
越冬のために日本に飛来してきてしばらくの間は「ジジッジジッ」と地鳴りをする姿しかみることができませんよ。
夏の間は、日本にいることがないため、鳴き声が聞こえなくなります。昔の人に「口をつぐむ」と考えられていたために「ツグミ」という名前の由来になりました。
ツグミの産卵期
産卵期
- 5~7月
ツグミは、5月~7月の間、北上が終わり、シベリア中部から東部・カムチャッカの方面で、産卵・繁殖を行いますよ。
産卵時は一回に3~4個の卵を産みますよ。
日本でも親しまれる存在です
鳥馬と呼ばれるなど、日本でも昔からなじみのあるツグミ。
なじみがある野鳥だからこそ、大事にしてあげてたいですよね。見かけてもそっと見守ってあげたいですね。