シンガプーラは世界最小?大きさは?価格相場や選ぶポイントは?

繁殖の歴史が浅く、世界で数千匹しかいないといわれている貴重な猫、シンガプーラ。純血種の猫としては世界一小さいとされていますよ。

この記事ではシンガプーラの大きさや、価格の相場、生涯費用、選ぶ時のポイントをまとめました。

 

シンガプーラは世界最小?大きさは?

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体高 25cm
体重 2~3kg

シンガプーラは、血統登録機関であるTICA(The International Cat Association)とCFA(The Cat Fanciers’ Association)が純血種として認定している猫のなかで世界最小の猫種です。

猫種に認定されたのは1988年と最近のことですよ。小さな顔にスリムでしなやかな体つきで、足もほっそりしており小さめです。体高は25cmですよ。

体重は成猫になっても2kg台と大きな猫種と比べると3分の1ほどの重さにしかなりません。

 

シンガプーラの価格相場は?

(動物以外)お金

シンガプーラの繁殖が始まったのは1975年です。歴史は浅く、40年ほどしか経っていないため世界でも数が限られている希少な猫なのです。

さらに、シンガプーラは小さくてあまり鳴かないため、集合住宅でも飼うことができ、日本でも人気が出ていますよ。

「歴史が浅くて個体数が少ない」「飼育しやすく日本では人気」という2つの理由から、価格相場は少し高めの18~30万円ほどです。

今後の繁殖状況次第では値段が下がることもありますが、外見の個体差が出にくい猫種なので価格相場もほとんど一定です。

人気猫種なのでペットショップやブリーダーさんなど様々な販売経路で購入できますよ。

近年では体重が3kg、中には6kgを超える個体も存在するようなので、小型のシンガプーラの購入を考えているのであれば親や兄弟をきちんと見せてもらうようにしてくださいね。

里親の募集も盛んにされていますよ。気になる方は専用サイトをチェックすることをおすすめします。

 

シンガプーラに年間かかる餌代は?

カナガンキャットフード

 

年間の餌代

  • 4.5万円程度

猫は体重によって与える餌の量が決まります。餌代はキャットフードの種類によっても変わりますが、「カナガンキャットフード」で計算すると3kg前後のシンガプーラであれば年間で約4.2万円かかります。

餌以外におやつを与えたりすることも考えて、年間4.5万円ほど見積もっておいた方がいいですよ。

 

シンガプーラ、飼育環境を整えるのにかかる費用は?

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準備しておくもの

  • ケージ
  • キャットタワー
  • 食器類
  • ケア用品
  • トイレ用品
  • 寒さ対策グッズ

揃えておくと便利なもの

  • キャリーバッグ
  • おもちゃ

シンガプーラの飼育に必要なものは「ケージ」「キャットタワー」「食器類」「ケア用品」「トイレ用品」などです。総額で3万円前後で揃えられますよ。

 

ケージ

ケージは病気療養の時や多頭飼いをしている場合にあると便利です。ドアを常に開けたままの状態にしておけば、出入り自由な寝床としても使うことができます。1~1.5万円ほど購入できます。

 

キャットタワー

シンガプーラはあまり活発に動き回る猫ではないともいわれますが、運動能力が高いのでキャットタワーも忘れずに用意してあげてくださいね。

1本柱でも問題ないですが、安定感のある2本柱のタイプの高さが130~180cm程のものがおすすめですよ。10000~15000円ほどで購入できます。

 

食器類

食器類は100円ショップで販売されているものでも大丈夫ですが、ヒゲが当たらない大きさで重さがある浅いお皿が向いています。

水飲みは給水ボトルタイプがおすすめです。倒れる心配がないため、留守中でも安心ですよ。価格は1000円程度で購入できますよ。

 

ケア用品

ケア用品として「ブラッシング用のコーム」「シャンプー」「爪とぎ・爪切り」なども用意してくださいね。

短毛種ですが皮膚疾患にならないように、コームを使った週1~2回のブラッシングと1~2ヶ月に1回のシャンプーをしてあげてください。

コーム、シャンプーは、爪切り・爪とぎはそれぞれ1500円程度で購入できますよ。

 

トイレ用品

猫用のトイレはシステムタイプやトレータイプなど様々な種類の商品が販売されています。

猫砂も猫によって好みが違うので、様々なものを試してみて最適なものを選んであげてくださいね。トイレは3000円程度、猫砂は一袋500円程度で販売されています。

 

寒さ対策グッズ

シンガプーラは平均気温が25~27度の高温多湿なシンガポール出身なので、寒さを苦手としています。

冬場にはペットヒーターなどの寒さ対策グッズを使って室内の温度を快適にしてあげてくださいね。5000円ほどで購入できますよ。

 

そのほか揃えておくと便利なもの

上記以外に揃えておくと便利なものが「キャリーケース」「おもちゃ」などです。

病院へ行く時などにキャリーバッグは必要ですし、小型猫用は3000~5000円ほどで販売されているので用意しておくと安心ですよ。

多少神経質な面があるので、ストレスが溜まらないように一緒に遊べるボールや猫じゃらしなどのおもちゃも揃えておくことをおすすめします。複数揃えても5000円程度で購入できますよ。

 

シンガプーラの飼育はどのくらいお金がかかる?

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飼育にかかる合計費用

  • 約145万円

シンガプーラの飼育には「子猫価格」「飼育環境の整備」を合わせた24万円ほどは最低でも初期費用として用意しておかなければなりません。

また、1年でかかる費用は「餌代」「医療費(ワクチン代など)」「ケア用品」を合わせて8万円程度かかります。シンガプーラの寿命は15年前後なので、生涯費用は144万円ほどかかると見積もっておく必要がありますよ。

「皮膚疾患」「心筋症」「ピルビン酸キナーゼ欠損症(遺伝性の貧血)」に注意が必要なので、医療費を抑えるためにも「ペット保険」への加入をおすすめします。

 

シンガプーラの選ぶポイントは?

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シンガプーラを飼うことが決まったら、まずは実際に見学してみることがオススメです。シンガプーラを扱っているペットショップもしくはブリーダーを探してみてください。

曖昧な理由で見学を断られたり、体が傷だらけだったりする場合は悪質なブリーダーである可能性もあるので注意してください。

見学の際には「飼育環境が清潔に保たれているか」「愛情を持って育てられているか」「猫たちの健康状態は良いか」「長く付き合うことのできるか」を確認してみてください。

購入した後も、飼育方法についての悩みなど、相談に乗ってもらえる方が安心ですよね。

 

気になるシンガプーラを見つけたら、子猫でも骨格がしっかりしているか、筋肉が発達しているかをしっかり確認してください。猫を家族の一員として迎えるとその先10年以上は共に生活することになります。健康で元気の良い、気の合う子猫を見つけてくださいね。

 

キャッテリーという選択肢もおすすめ

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シンガプーラの購入先を探していると、「キャッテリー」を名乗る販売元をよく見かけます。キャッテリーは、ブリーダーと同じく猫の繁殖と飼育を行っているのですが、TICAかCFAが正式に認めた繁殖家のみがキャッテリーを名乗ることができます。

キャッテリーで飼育されているのは完全な純血種となり、その分価格は高くなります。血統の信頼性は大切なポイントでもありますが、猫とはもちろん、運営者との相性を確認することを忘れないでくださいね。

体が小さく毛も短いため手がかからず、甘えん坊な性格から、初心者でも飼いやすいシンガプーラ。お値段は高めですが、普通の猫とはひと味もふた味も違う生活を楽しめますよ。