コジュケイの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

コジュケイは、キジ目キジ科コジュケイ属に分類される留鳥です。ジュケイというキジよりも小柄であることから「コジュケイ」という名がつきました。

この記事では、コジュケイの特徴、生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

コジュケイの特徴は?

素材 鳥

大きさ

  • 28~33cm

外見の特徴

  • お腹にある暗褐色の斑
  • 額にある灰色の筋模様
  • 背中にある虫食い状の斑紋
  • 濃い赤褐色の短い尾
  • 太くしっかりとした足

コジュケイは全長30cm前後、翼開長40cmほどの大きさをしています。ハトと同じくらいの大きさですよ。

ニワトリのような体形をしており、「お腹にある暗褐色の斑」「額にある灰色の筋模様」「背中にある虫食い状の斑模様」「濃い赤褐色の短い尾」「太くしっかりとした足」が特徴的です。

オス・メスは同色で、頭頂から後頸にかけては暗褐色をしています。額から眼の上にかけて灰色の眉状の筋模様があります。背中・腰・腹は薄い褐色で背中には横に並ぶ暗褐色や灰色の虫食い状の斑紋,下面は黄褐色で胸には赤褐色の斑紋が入っていますよ。短い尾羽は濃赤褐色をしており、足は太くしっかりとしています。

 

コジュケイの生態は?

素材 草原 水辺

生態

  • 雑食
  • 繁殖

 

雑食

コジュケイの食性は雑食です。

地上を歩き回りながら、「植物の種子」「昆虫類」「ミミズ」など小動物を食べますよ。

 

繁殖

コジュケイは繁殖期(4~6月)になると、低木やササの下草で覆われた場所に掘った窪みに枯れ草を敷いて巣を作ります。

一腹卵数は7~8個で、17~19日の抱卵を経て孵化しますよ。ヒナは孵化直後に巣立ち、およそ一年で成熟します。

 

コジュケイの分布は?どこに生息している?

素材

コジュケイは、原産国の中国南部と台湾以外に日本にも分布していますよ。日本へは、20世紀の初め(1920年ごろ)に狩猟の対象として持ち込まれました。

日本では、積雪の無い温暖な地方の「平地」や「低山地の人家周辺」「雑木林」「農耕地」など標高1000m以下の場所に生息しています。

 

コジュケイの鳴き声は?

コジュケイのオスは、繁殖期になると「ピーッ、ピーッ、ピーッ」と大きな叫び声をあげた後に、早いテンポで「ビィッググイ、ビィッググイ」と何度もさえずります。

「チョットコイ」と聞こえる「聞きなし」でも知られていますね。ちなみに、英語圏では「People pray(人々が祈る) 」と聞こえるようです。

コジュケイの鳴き声は、里山で暮らす代表的な鳥の声としてテレビや時代劇映画に起用されることも多いですよ。

 

コジュケイの観察は早朝~午前中がおすすめ!

素材

コジュケイはとても警戒心が強く林の下生えや藪の中に潜んでいることが多いので、鳴き声を聞いたことはあるけど実際に見たことはないという人も多いのではないでしょうか。

観察を考えているのであれば、早朝~午前中にかけてがおすすめです。複数の個体が開けた場所で餌を探している姿を目撃することも多いですよ。