ラクダはウシ目・ラクダ科に属する哺乳類で、ヒトコブラクダとフタコブラクダの2種類がいます。
私たち日本人にはあまり馴染みのない動物ですが、現地では「砂漠の船」や「神様からの贈り物」として愛されているだけでなく、所持することがステータスとされていますよ。
この記事では、ラクダの食べ物や、食事の仕組みについてまとめました。
この記事でまとめたこと
ラクダの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | 固形ペレット |
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干し草 | |
野生下での餌 | 木の葉 |
草 | |
豆 | |
トウモロコシ |
動物園などで飼育されているラクダは、草食動物用の「固形ペレット」や「干し草」を食べています。
餌やり体験などでは、にんじんなどを与えることが多いですね。
野生下での餌は?
草食動物であるラクダは、植物性のものであれば何でも食べます。
「木の葉」「草」「豆」「トウモロコシ」などを主食としていますが、サボテンを食べることもありますよ。
コブが垂れる?
ラクダは背中のコブに蓄えている脂肪のおかげで、水分や食べ物を摂取しなくても2~3ヶ月は生活できます。
ただ、広大な砂漠をキャラバンする(砂漠を旅すること)時などにはコブがしぼんで曲がって垂れてしまうことがありますよ。これはコブの中の栄養を使い果たしてしまったためで、水分や栄養を補給すると元に戻ります。
ラクダは何を食べる?
野生下での食事
- 木の葉
- 草
- 豆
- トウモロコシ
野生のラクダは「木の葉」「草」「豆」「トウモロコシ」などの植物性の餌を食べていますが、塩分を必要とするので食事量の1/3は塩性植物(※)です。
ラクダの口はゴムのようになっているので、トゲのある植物を食べてもケガをしません。そのため、食べ物が少ない砂漠ではトゲのある「サボテン」や全体がトゲに覆われている「アカシアの木」を食べることもありますよ。
※塩分の高い土地でも育つ植物のこと
ラクダの餌、動物園では何を食べてる?
飼育下での餌
- 干し草
- 木の葉
- 野菜
- パン
- ペレット
動物園などの飼育下では「干し草」、カシなどの「木の葉」、ニンジン・イモ・ハクサイなどの「野菜」、「パン」や「ペレット(固形の餌)」などを食べています。
動物園の展示スペース周辺に生えている木の葉を、首を伸ばして食べることもありますよ。
ラクダは反芻をする?
ラクダは栄養価の低い植物を食べていても生活できるように胃が進化した反芻動物です。
口をモグモグさせているラクダの映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
反芻とは?
反芻(はんすう)とは、ラクダを始めとするウシ・ヤギ・ヒツジといった反芻動物が行う食事の方法です。
植物などの食べ物を口で良く噛み、飲み込んで胃の中で部分的に消化します。その後、胃から口に戻して、また口で良く噛むことをくり返しますよ。
なぜ反芻する?
主食としている植物は、セルロースと呼ばれる細胞壁で覆われているため、なかなか消化することができません。
消化の悪い草などをを栄養として吸収するために、何度もすり潰す必要があるのです。
ラクダのミルク
過酷な砂漠で生きるラクダのミルクは、栄養価が高く雑菌が少ない事でも知られています。
ドバイには、牛乳の代わりにラクダミルクを使う街のカフェがたくさんあり、ラクダのミルクで作られたチョコレートはドバイ土産としても有名です。旅行に行った際に、興味のある方は一度ラクダミルクを飲んだり、チョコレートを食べたりしてみてくださいね。