金魚は昔から家庭で飼われているペットですよね。
金魚すくいでとった金魚を飼っていたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、金魚の寿命、かかりやすい病気の原因と症状、ケア方法についてまとめました。
金魚の寿命は?長生きさせるコツは?
金魚の寿命は10〜15年といわれ、中には30年以上生きる金魚もいます。
長生きするのは上手く環境に適応できた金魚だけで、一般家庭で金魚を飼うと、半年ほどで死んでしまうケースがほとんどです。
一般家庭でもコツをおさえて飼育すれば3年程は長生きします。金魚を長生きさせるためのコツをご紹介しますので、飼育の参考にしてくださいね。
水槽に入れる前に塩水浴をさせる
金魚を買ってきたら、水槽に入れる前に約1週間塩水浴をさせてください。
体表に付いた病原菌を落とし、移動によって金魚が受けた疲労やストレスを軽減できます。塩分濃度は病気の治療のときと同じく、0.5%が最適です。
水槽の藻を取らない
金魚を飼育すると、水槽に藻が生えます。
見栄えが悪いので取りたくなりますが、藻は水質安定に役立つのでそのままにしておくのがポイントです。
こまめに水換えを行う
金魚は自分の尿に含まれるアンモニアでダメージを受けてしまいます。
水槽の水はこまめに換え、金魚の居心地がいい環境作りをしてあげてください。
金魚がかかりやすい病気とケア方法
金魚は淡水魚であるフナから作り出された観賞用の魚です。
飼育するときは淡水魚がかかりやすい病気に注意してください。金魚がかかりやすい主な病気は以下の3つです。
穴あき病
非運動性エロモナス菌に感染することで発症する病気です。
体表に赤い点が発生し、放置すると鱗がはがれ落ちて体に穴が空いてしまいます。治療には、塩分濃度0.5%の塩水を用いた塩水浴、あるいはパラザンDという魚病薬を用いた薬浴が有効です。
パラザンDは、10ml入りのものが1,200円程度で購入できます。治療期間には1ヶ月程度かかることもあるので、治療は長い目で考えてください。
白点病
体表に白点が現れて、徐々に広がっていく病気です。
ウオノカイセンチュウという繊毛虫に感染して発生します。病気が進行すると食欲不振を起こし、エラに寄生することで呼吸困難を起こす場合もあります。早い段階での治療が必要です。
白点病の治療には、メチレンブルーという魚病薬を使った薬浴が適しています。メチレンブルーは200ml入のものが500円程で購入できます。薬浴は最低でも1週間してください。
転覆病
お腹が膨らみ、逆さまに泳ぐようになってしまう病気です。
消化不良などでお腹にガスが溜まることによって発生します。気温が下がって体調が不安定になるとかかりやすいので、冬場の温度管理には注意が必要です。
転覆病は塩分濃度0.5%の塩水を作り、水温をヒーターで25度程度に保ち、1週間ほど塩水浴させると高い確率で治すことができます。治療期間中はエサを与えないように注意してください。
丁寧な世話をして長期間飼えるように
本来金魚は丈夫で比較的長生きする魚です。
縁日の金魚すくいなどで持ち帰ってもすぐに死んでしまう…というのは、ストレスを感じる環境で弱っていたり、良いとはいえない環境で商品として売られているからだといえます。
もしも金魚を持ち帰ったときは、金魚が窮屈なく泳げる大きさの水槽、なければ発砲スチロールで代用しても良いでしょう。水槽内にはフィルター付きエアポンプを設置します。
当然水道水ではだめなので、カルキ抜き等が必要です。しっかりと飼育するなら、素早く良い環境に移行できるようにしましょう。
お子さんが金魚をすくってきた、なんてことがもしかしたらあるかもしれません。対応できるように最低限情報を仕入れておくのも良いでしょう。