金魚の繁殖、産卵の方法は?稚魚の育て方や餌は?孵化の注意点は?

お祭りの金魚釣りで飼い始める方も多い金魚。

この記事では、金魚の繁殖方法をご紹介します。繁殖の促し方から稚魚の飼育方法までまとめたので、金魚の繁殖にチャレンジしたい方も参考にしてみてくださいね。

金魚を繁殖させたい!産卵を促すには?

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金魚は水温が暖かくなる春から夏にかけて繁殖行動を行います。春、夏以外でも水温が20°Cを超えると繁殖行動を開始するので、冬などに繁殖を促したい場合はヒーターを使って水温を上げる必要があります。

水温が20°C以上の環境に成熟したオスとメスの金魚がいると、メスが産卵し、オスが精液をかけるという繁殖行動が自然に起こるようになります。

卵の管理のために、お腹が膨らんだオスとメスを一匹ずつ選び、産卵用の水槽に移してくださいね。このオスとメスのペアリングが成功すると、オスがメスを追いかけて、メスの体をつつくようになります。

オスがメスの体をつつき始めたら、卵を産み付けさせるための仕掛けである「魚巣」となる水草などを用意してください。

産卵に適した水草は?

金魚の繁殖に使う水草には、モンバやアナカリス、ホテイアオイといった浮かべるタイプの水草が適しています。

魚巣である水草を水面に浮かべたら、魚巣に卵が付いているか毎日チェックし、見逃さないことが大切です。

金魚は夜中に産卵する場合が多いので、毎朝のチェックを習慣にしてみましょう。

金魚の産卵後に、卵を安全に孵化させるには?

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専用のケースを用意

魚巣に卵が産み付けられているのを発見したら、卵を別のケースに移します。そのまま放置すると親魚が卵を食べてしまうことがあるからです。

卵の孵化と稚魚の飼育に使用するケースは、専用のフロートケースか発泡スチロール製の箱がおすすめです。ケースに、エアレーションをして酸素を送りこんだ水をいれます。

適した水温を維持して!

20〜25℃程度の水温に保った状態で卵をいれておくと、5日~1週間程度で孵化します。水温が高ければ高いほど孵化が早いため、30℃程度の水温の場合1~2日で孵化します。

あまりにも孵化までの期間が短いと、稚魚になった後の成長が遅くなることもあります。

金魚の稚魚が生まれたらどうする?餌や飼い方は?

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産まれたての稚魚はお腹に栄養源を持っています。すぐに餌を与えるのではなく、お腹の栄養分がなくなり、稚魚が餌を求めて泳ぎまわるようになってから餌を与えるのがポイントです。

稚魚の餌にはエビ(ブラインシュリンプ)の卵である「ブラインシュリンプ」がおすすめです。ブラインシュリンプは、24時間塩水に付けておくと孵化しますので、事前に用意しておいてくださいね。

ブラインシュリンプが孵化したら、スポイトで稚魚に与えます。餌を食べるのに慣れ、生後2ヶ月程度まで成長すれば、金魚らしい姿になり、自分で餌を食べられるようになります。

稚魚は水質の悪化に弱いので、水換えはこまめに行ってくださいね。

金魚の産卵から成長まで楽しめる

金魚
金魚の繁殖は、手順と水温などのコツを守ることで成功率は格段に高くなります。

金魚は一回の産卵で数百〜数千の卵を産むのですべての稚魚を育てるのは難しいですが、計画的に繁殖と卵の管理を行い、赤く金魚らしい姿まで成長していく様子を楽しんでくださいね。