「動物看護師」は命を預かる仕事ですので、技術や知識はもちろん責任感も人一倍必要になります。
国家資格化に向けての活動が行われているほど、専門的な職業の一つですよ。
この記事では動物看護師の年収や勤務時間、休日、福利厚生についてまとめました。
動物看護師の平均年収と勤務時間は?
動物看護師として動物病院で働く場合、雇用は正社員が多く、給料は安定している傾向にあります。収入は勤務する動物病院の規模や地域によって差があります。
規模の大きい病院では収入は多少アップする傾向にありますよ。夜勤があるところは基本的に手当がつき、経験を積むと月収も上がるところもありますよ。
動物看護師の平均年収は330万円程度です。動物病院はだいたい9時~19時までが診察時間となっています。
入院患者のいない病院では1時間プラスの11時間ほどが拘束されます。休憩は1時間程度ですので、平均勤務時間は10時間前後となります。入院患者がいる場合は3交代制などで24時間対応可能にしている所もあります。その場合の平均勤務時間は8時間前後となります。
平均年収は330万程度ですので、日給にすると約1万円です。時給に換算すると1000円程度になります。これはコンビニやファミリーレストランの夜間アルバイトと同じくらいの時給ですね。
動物看護師の仕事、休日はある?
動物病院は土日にも診察を行う場合があるため、土日祝日やお盆、正月などが休日(定休日)である可能性は限りなく低いのが特徴です。定休日が休日となることが多いようです。
動物病院はシフト制の場合と固定休日の場合があります。固定休日の場合は定休日が休みとなるため、週休1.5~2日となります。シフト制の場合、平日は比較的休みが取りやすいため、週休2日で働くことができます。
休日日数、賞与の有無、福利厚生の内容なども病院によって異なります。職場によって仕事内容や勤務スタイルは変わるので就職先の条件をしっかり確認してみてくださいね。
結婚・出産しても動物看護師として働ける?
病院にもよりますが、まだまだ育休や産休制度がない病院のほうが多いのが現状です。出産となると一度やめることになりますので、出産後に働こうと思うと1から始める必要があります。
ただ動物看護師は専門職ですので、一度技術を身につけることができれば一生役にたちますね。技術や経験があると再就職がしやすい職業ですよ。
動物看護師の退職、離職率は?
動物看護師は離職率の高い職業として有名です。特に働き始めの20代は給料も低く、就職して1年以内の離職が9割を占めています。
離職率が一番高いのは宿泊業や飲食サービス業といわれており、3年以内に53%近くが離職しています。一番低いのが電気やガス・熱供給、水道業で7%程度です。
動物看護師は1年以内に40~50%といわれています。離職の理由としては、勤務内容に対して給料が低く、休みがなかなか取れないことが要因のようです。
動物看護師の仕事、アルバイトも募集してる?
動物看護師は正社員だけでなく、アルバイトやパートとして働く人も多くいますよ。
アルバイトの場合は経験や知識がまったくない状態でも採用される事があり、その場合掃除や診察補助を行いながら知識を少しずつ習って行きます。
動物病院でアルバイトを募集していますので、求人情報を確認して見てくださいね。アルバイトとして動物看護師の知識を身につけることで、正社員として働くこともできますよ。
専門学校に通う余裕がない人にはおすすめの方法です。ただ今現在国家資格化に向けて活動が行われているため、資格が必須となる可能性があります。
動物看護師に大切なこと
「動物看護師」は、動物が好きだからだけではやっていけないといわれています。動物の生死を間近で見ることになり、動物が好きな人ほど耐えられない現場です。苦しんでいる動物に、冷静な判断をしなければなりません。
動物看護師はハードで離職率も多いです。見かけよりもハードで精神的・体力的にもハードな仕事だということを覚悟してくださいね。
飼い主さんや患者(動物)に細やかな心配りができ、獣医師や仲間とのチームワークが必要です。動物医療は日々進歩しているので、新しい知識も身につけていくことも大切ですよ。