ER動物救急センター

症例紹介:腹部緊急手術症例


6才 ラブラドール

巨大な右腎腫瘍 子宮蓄膿症併発

6月25日
5時間の手術を乗り越え術後活動性上昇し元気
執刀 三原先生 大学病院泌尿器科での診療を現在うけもってます。
  病理検査結果 腎芽腫 腹膜播種 

7月2日
元気に退院


腹部緊急手術症例

10才 シーズー

巨大な腹腔内腫瘍の自壊・出血による出血性ショック症例

4月 9日
腹腔内200mlの出血(体重7kg)症例 
緊急外科により腫瘍の99%は切除 Sono cure(東京医研)の性能は素晴らしい。ERBEのバイポーラも活躍しました。
後大静脈・右腎・十二指腸・膵臓への巨大腫瘍の癒着。


腹部緊急手術症例

巨大肝臓Mass(内側右葉から派生と思われる)


腹部緊急手術症例

巨大肝臓Mass(内側右葉から派生と思われる)


腹部緊急手術症例

Mass切除後の肝臓と後大静脈と右腎の位置関係


腹部緊急手術症例

病理検査結果:肝細胞癌

4月17日
元気食欲良好に退院。他の犬の血液を輸血せず下記の推移


腹部緊急手術症例

9才 M,DAX

腸管腫瘍の自壊による腹膜炎症例

4月30日
激しい腹膜炎・空回腸腫瘍自壊を超音波検査等で疑い手術を実施、空回腸1/3切除 

  5月 9日
元気食欲良好で退院となった。病理検査結果は悪性リンパ腫。
主治医での化学療法を実施して頂くこととなった。
化学療法を実施しない場合は数週間で他の部位から自壊・壊死が始まるのが恐ろしい腸管のリンパ腫である。
術後は元気でパワフルな子だけに化学療法が良好に反応してほしい。


腹部緊急手術症例

9才 M,DAX

腸管腫瘍の自壊による腹膜炎症例

4月30日
激しい腹膜炎・空回腸腫瘍自壊を超音波検査等で疑い手術を実施、空回腸1/3切除 

  5月 9日
元気食欲良好で退院となった。病理検査結果は悪性リンパ腫。
主治医での化学療法を実施して頂くこととなった。
化学療法を実施しない場合は数週間で他の部位から自壊・壊死が始まるのが恐ろしい腸管のリンパ腫である。
術後は元気でパワフルな子だけに化学療法が良好に反応してほしい。


腹部緊急手術症例

11才 ロットワイラー 48kg…

5月 8日
脾臓腫瘍の破裂との紹介で緊急手術 摘出した脾臓は1400g 
術前のPCV28% 術後25%と良好に終了 しかし…立派な体型です。 20年前…60kgのピレネーの子宮蓄膿症を麻酔器の問題やスタッフ体制から受けてあげられなかったことを思い出しました。一人の開業医のできることとチーム医療でできることの違いは大きいと思ってきてのこの20年間。 48kgの超大型犬で11歳 血腹症例 手術台に乗せるだけでも個人病院では大変です。
1kg~60kgでも麻酔を可能な限り安全にかけられる体制・麻酔器・術後管理体制…。色々な意味で救急センター設立に奔走してきて良かったと思いながらOPEしました。


腹部緊急手術症例

抜糸終了 とっても元気になってます。


13才 柴犬

5月 8日
肝臓腫瘍・脾臓腫瘍破裂との紹介でロットワイラーの手術直後に受入依頼。 

主治医受診時PCV44%… しかも福島県から。。
やるっきゃない。と受入ましたが到着遅れて夜中から緊急手術。
来院時には34%に低下し、主治医の適切な判断に感服。
そして本当に夜間看護体制のスタッフあってできること…
しかしこの日は他症例でお断りしなくてはいけない症例があり…
将来的に必ず各地域に一つ一つでも救急センターを作るんだ…
と、心に思った日でもあります。術後PCV31.3%


腹部緊急手術症例

主治医に転院し 抜糸終了したとのこと。

血管肉腫との診断結果
当センターでは血管肉腫・脳腫瘍などに積極的に分子標的薬治療を使用して効果を見極めています。
何もしなければ余命1ヶ月の血管肉腫。外科手術後も積極的に攻めの治療を開始することとなった。


14才 ビーグル犬

5月19日
巨大な左腎腫瘍の紹介 PCV16% 腎機能低下 低ALB血症 そして右心不全など、かなりの病状での来院。


腹部緊急手術症例

外科手術を受けたいとの飼い主さんの熱い気持ちに当然挑戦する病院です。 通常腎臓摘出は2時間程度の手術なのですが…癒着、血管新生などのさばきに大変な時間を要し6時間をかけて無事に切除出来ました。
術前・術中に濃厚赤血球200ml(全血480ml相当)を使用しました。術後PCV31%

  5月22日
とても食欲が出てきてICUからでることができました。
がんばれ!まず退院して飼い主さんと一緒にいる時を作ってあげたい。