もふもふした毛と愛らしい表情が魅力のアルパカ。動物園などでとても人気ですよね。実は、アルパカはペットとして飼うこともできる動物ですよ。
この記事ではアルパカはペットとして飼う場合の値段や鳴き声、毛刈り、リャマとの違いについてまとめました。
アルパカはペットとして飼える?飼育環境や餌は?
ペットとして飼える?
- 「広大な敷地」と「多頭飼い」が必須
アルパカはペットとして飼うことができる動物です。しかし、ペットとして改良された動物ではないので、室内飼育ではなく、広い土地での飼育が必要です。広大な敷地で家畜として育った歴史があるためですよ。
また草食動物の習性上、単頭での飼育も向いていないため、複数頭同時に飼うことをおすすめします。
飼育環境や餌
まず、牧草の生えた広大な敷地が必要です。ほかには1頭当たり2~3畳以上の小屋と、被毛を清潔に保つための砂場を揃える必要があります。
また、食事は1日1kg程の干草を食べますし、グルメな性格なので補助食として穀物や新鮮な水をあげてください。
個人飼育では誰にでも飼えるペットとはいえません。
アルパカの値段は?
値段相場
- 180~200万円
飼育が大変なアルパカはあまり市場に出回っていないので値段も高額です。日本での価格相場は180~200万円ほどです。
アメリカやオーストラリアでは約250万円から、血統や毛並みによっては1000万円の高値がつくアルパカもいますよ。
販路は日本で唯一アルパカの生産・販売を行っている「那須アルパカ牧場」に問い合わせてみてくださいね。
アルパカの鳴き声は?
アルパカの鳴き声は羊に似た高い声で文字では表現しにくいですが、「フェェェェ」「フーン」と鳴きますよ。
危険を感じた時には、犬が飼い主におねだりをするときのような鳴き声で「キュキュキュ」と鳴きます。
アルパカの毛刈りは?
アルパカの毛刈りシーンはテレビなどで観たことがある人も多いですよね。
バリカンを使って一気に刈るので、刈り終わると別の動物に見間違えるほどです。
被毛は放おっておくと伸び続けるので、飼い主さんは毛刈りをしてあげなくてはいけません。頻度は年に1回ほどです。
被毛が多すぎると熱中症などになってしまうので、アルパカの健康を守るためにも毛刈りは欠かせません。
ちなみに毛刈り直後のサッパリとしたアルパカは「ビズ・パカ」といい、あえてハートや鳥の羽の形に被毛を残してカットされた「アート・パカ」も可愛らしいですよ。
アルパカとリャマの違いは?
リャマと見分けるポイント
- 大きさ
- 体格
- 耳
アルパカもリャマも、まつげが長く目がぱっちりとしているラクダの仲間です。アルパカはビクーニャ属、リャマはラマ属に分類されます。
またどちらも南アフリカのアンデス地方に生息していますが、アルパカは体毛を刈り取る家畜として、リャマは荷物を運ぶ動物として利用されています。
見分けるポイント
アルパカとリャマを見分けるポイントは「大きさ」「体格」「耳」です。
アルパカはリャマよりも小さくて、ふわふわの被毛で丸っこい体格でかわいらしい雰囲気です。
一方リャマは筋肉質の体格でカッコいい雰囲気をもちます。耳もアルパカに比べて長く、バナナの様な形をしています。
被毛はどちらもふわふわですがアルパカのほうが毛量が多く、リャマの毛質には個体差があります。剛毛でパサパサした毛を持つリャマもいますよ。
性格の違い
性格にも違いがあります。アルパカは一般的に臆病で神経質な子が多いですが、リャマは人に慣れている子が多く、性格が穏やかです。
大きな庭があまっている方におすすめ
アルパカを個人が飼うことは法律的にも問題ありませんが、飼育は大変ですよ。広大な敷地や大量の餌、砂場などを用意する費用もかさみます。
アメリカではペットとしてアルパカを飼っている人が増えてきています。
動物園の「ふれあいコーナー」ができるほど人気のアルパカですので、ご自宅の庭に飼うのは夢がありますね。