羊のような毛並みでキリンのような見た目をしているアルパカは、ラクダやリャマの仲間です。
この記事では日本で人気急上昇中のアルパカについて、性格や特徴、色や体重、歴史についてご紹介します。
この記事でまとめたこと
アルパカの性格は?
性格
- 好奇心旺盛
- 臆病
- きれい好き
アルパカは好奇心旺盛な草食動物で人間に危害を加えることはありません。
少し臆病な一面もあるのでなつきにくいアルパカもいるようですが、基本的には餌をくれる人間に対して社交的ですよ。
グルメな動物としても知られていて、硬い草は食べないなど食べ物の好き嫌いがありますよ。
草食動物には珍しいほど賢くてきれい好きなので、決まった場所でトイレをしてくれます。
アルパカの特徴は?
特徴
- もふもふの被毛
- 可愛らしい顔
- 上の前歯がない
- 強烈な匂い
- 鳴き声
アルパカにはもふもふの被毛をはじめ、犬や猫にはない特徴がたくさんあります。
もふもふの被毛
アルパカは毛を利用するために品種改良された動物で、もふもふの被毛が最大の特徴です。
アルパカの被毛は刈り取るまで伸び続けるので、2年間ほど放置すると被毛が地面に届いてしまいます。
この被毛は1日の寒暖差が50℃もある南米アンデスの自然環境から身を守るために発達したとされています。毛が細く、「ワカイヤ」と「スリ」の2種類がいます。
「ワカイヤ」は短くもこもことした印象で、「スリ」は毛が柔らかくシルキーな光沢感があります。スリの被毛をもつアルパカはドレッドヘアのような見た目になります。
可愛らしい顔
まつ毛が長くてぱっちりとした目をしています。常に笑っているようにみえる可愛らしい表情が、動物園でも人気ですよね。
上の前歯がない
アルパカの口には歯の代わりに硬質化した皮膚があるので、上の前歯がありません。食べ物は口の中で千切りにしてから胃にいれますよ。
唇を器用に動かして食事をします。
強烈な匂い
草食動物のアルパカは身に危険が迫ると、相手に唾液を吐きかけて威嚇する習性があります。
唾液には反芻胃(はんすうい)の中にある未消化状態の食物も含まれており、強烈な匂いがします。
唇をむき出しにしていたら威嚇をしている証拠です。唾をかけられると大変な匂いがするので、注意してくださいね。
鳴き声
アルパカは鳴き声も特徴的で、羊に似た声で鼻に抜けるように「フェェェェ」「フ~ン」と鳴きます。
身の危険を感じたときには「キュキュキュ」といった高音の鳴き声を発します。
アルパカの大きさ、体長や体重は?寿命は?
大きさ
- 体長 200cm
- 体高 100cm
- 体重 50~55kg
アルパカは生まれたときから体重が7kgほどあります。成体になると体長が約200cm、体高(肩高)約1m、体重は約50~55kgほどに成長しますよ。
ラクダと比べると一回り小さいですが、一般家庭で飼うには覚悟が必要な大きさですよね。
寿命は約15~20年と長生きです。
アルパカの被毛、色は?
被毛色
- 全25色
アルパカといえば白い被毛を想像するかもしれませんが、全部で25色もあります。
主に「茶色」「黒」「白」「ネズミ色」の4種類ですが、細かい分類があります。
「茶色」には「赤褐色」「チョコレート色」「薄茶色」「こげ茶色」がありますし、「ネズミ色」には「薄い灰色」から「青灰色」「ピンク灰色」まで10色もあります。
数でいえば白色が圧倒的に多く、その他24色のアルパカの被毛は染色しづらいことから、近年絶滅のおそれが指摘されています。
アルパカの歴史は?
アルパカの歴史は古く、古代インカ帝国の頃から生息していたといわれています。当時は被毛を衣服に利用するだけではなく、荷物を運ぶための家畜や医薬用、宗教儀式用として人々に重宝されていました。
1400年頃にアルパカも持つ被毛が優れていることから大量に野生のアルパカが捕らえられ、数が激減してしまいます。
現在ではニュージーランドに12000頭、オーストラリアに100000頭以上、アメリカに60000頭、ペルーでは4000000頭ものアルパカが生息しています。
アルパカに癒されてみませんか?
アルパカは可愛らしい外見だけでなく、豊かな感情表現からも人気の動物です。
アルパカの愛嬌ある表情は「アルパカスマイル」ともよばれていますよ。飼育は大変ですが、一度牧場や動物園に会いに行ってみてはいかがでしょうか。