愛らしくてかわいいと大人気のうさぎですが、うさぎの事や飼育の仕方については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
飼い始めたはいいけど、わからないことが多くて困っているなんてことが無いように事前に知識を身につけておくことが大切です。
この記事では、うさぎの寿命や飼い方、価格、種類、気をつけたい病気、お手入れ方法についてまとめました。
この記事でまとめたこと
うさぎの性格は?
うさぎの性格
- 臆病
- 賢い
- 好奇心旺盛
- 甘えん坊
- 気が強い
臆病
うさぎは基本的に臆病な性格であり、大きな音や聞き慣れない音などに敏感に反応します。
ビックリしたり怖い思いをしたりすると、小さな体をガタガタ震わせます。
掃除機の音やドライヤーなどの生活音を苦手とするうさぎも多いので、可能な限りうさぎが怖がらないような環境を整えてあげることが大事ですよ。
賢い
愛情を注いで可愛がってくれると判断した人には、次第になついて甘えるようになります。
逆にいじめてきたり甘えさせれてくれない人に対しては、距離を置いたり、横柄な態度をとったり距離を置くことも珍しくありません。自分で自分の主人を決めているともいえますね。
褒められるのが大好きなので、辛抱強く繰り返せば犬のようにしつけることも可能ですよ。
好奇心旺盛
好奇心が旺盛なので、家の中を探索するのが大好きです。
退屈するとストレスを溜めてしまうだけでなく様々なものを齧り始めるので、好奇心を満たしてあげられるような工夫をすることが大事ですよ。
甘えん坊
人間に懐かないイメージを持たれがちですが、飼い主さんとの間に信頼関係が生まれると犬や猫のようになついてきます。うさぎの方から寄ってきたり膝の上に乗ってきたりしますよ。
人にかまってもらうのが大好きなので、おでこを撫でてあげたり、無理のない範囲で抱っこしてあげてくださいね。
気が強い
単独飼育が勧められているように、気の強い一面があります。
普段は大人しいうさぎであっても、しつこ過ぎると突然怒り出すこともあります。
機嫌がよくないときは、鼻を鳴らしたり、床を後ろ足で踏み鳴らすスタンピングをするのでよく観察するようにしてください。
うさぎはなつく?
うさぎは頭がいいので、時間をかけてしつければなつくようになります。名前を呼ぶと嬉しそうに駆け寄る姿はとても可愛らしいですよ。
うさぎのなつかせ方について、詳しく知りたい方はこちら
うさぎの仕草で気持ちがわかる?
うさぎは滅多に鳴きませんが、仕草で気持ちや感情を表現しています。
尻尾を振る
犬の様に尻尾を振る仕草は、機嫌が良い、嬉しい時です。
体をねじったり、ぴょんぴょんとジャンプしたりすることもありますよ。
ダンダンと足で床を踏み鳴らす
後ろ足で床などを踏み鳴らす仕草は「スタンピング」とよばれる、興奮した時の仕草です。
不満があるときや威嚇をしているときなどによくみられます。野生下では仲間に危険を知らせる時に行いますよ。
鼻でクンクンする
遊びたい時やかまって欲しい時などにみられる仕草ですが、ペロッと舐めてくることもあります
一緒に遊んだり、撫でてあげたりしてくださいね。
伸びをしたり寝っころがる
伸びをしたり、お腹を床につけ横になったりするのはリラックスしている時の仕草です。「あくび」をすることもありますよ。
立ち上がって、耳を立てる
何か気になる音を聞いたりして、警戒している時にする仕草です。
音の方向を確かめる為にキョロキョロしたり耳を傾けたりしていますが、危険がないと分かれば元に戻ります。
うさぎの五感はどのくらい?
視覚
目は良いですが、色盲です。
視界は300度(顔の側面に目があるため)ありますが、人間のように物を立体的に捉えることはできません。
物を見る時に頭を少し傾けて目を見せるようするのは、真正面が死角になってしまうためです。2mほど離れなければ、正面のものを把握することも難しいのです。
嗅覚
嗅覚は非常に優れており、犬の次に嗅覚が良いともいわれています。
臭いはうさぎにとって重要な要素で、縄張りや所有物をマークするためにオスは尿やアゴの下から分泌する特殊な物質を塗ります。
聴覚
耳が長いため聴覚も非常に優れています。
人間の標準は1万7000ヘルツほどですが、うさぎは最大で4万2000ヘルツまでの高音を聴きとることができますよ。
味覚
味覚も非常に優れており、味を感じ取る味蕾の数は1万7000といわれています。
人間が1万ほどなので、いかに優れているかがわかりますね。
触覚
ヒゲをアンテナのように使います。
自分の巣穴の感触などを脳の触覚記憶領域に保存しているので、知らない巣穴に入れるとパニックを起こします。野生下で肉食獣に追われた場合も、手近な巣穴に入ることはせず低木や草原に逃げこみますよ。
うさぎの種類12種まとめ!
うさぎの種類12種
- ネザーランドドワーフ
- レッキス
- ロップイヤー
- アンゴラウサギ
- ドワーフホト
- ダッチ(パンダウサギ)
- チンチラウサギ
- フレミッシュジャイアント
- ライオンラビット
- アメリカンファジーロップ
- ジャージーウーリー
- ジャパニーズホワイト
ネザーランドドワーフ
ネザーランドドワーフは、「小さな体、丸い顔、短い耳」が特徴のうさぎです。
その愛らしさから、最も人気があるうさぎの種類の一つです。ネザーランドドワーフは、大人でも体長26cm程度、体重は700~1300gほどの大きさです。体が小さいため、比較的小さなケージでも飼うことができますよ。
都会のマンション・アパートなど、飼育スペースが広くとれない家にお住まいの方でも飼いやすい種類だといえますね。元気いっぱいで好奇心旺盛な性格をしているので、うさぎとたくさん遊びたい方にオススメです。
ネザーランドドワーフについて詳しく知りたい方はこちら
レッキス
うさぎの中でも触り心地が抜群に良いと人気のレッキス。
ベルベットのような手ざわりの短い毛と、柔らかくバランスの取れた筋肉質なからだを持つレッキスは、うさぎの手ざわりに癒されたい方におすすめです。穏やかで賢く、人なつっこい甘えん坊な性格をしているので、飼育しやすい種類ですよ。
レッキスにはミニレッキスとスタンダードレッキスの2種類がいますよ。
スタンダードレッキス
スタンダードレッキスは、体重4~5kgまで成長します。
スタンダードレッキスを飼う場合は、十分な飼育スペースを確保してくださいね。
ミニレッキス
ミニレッキスは、大人になっても体長は約35cm、体重も2kgほどです。
ロップイヤー
ロップイヤーは、大きく垂れ下がった耳と潰れたような鼻が特徴のうさぎです。
独特で可愛らしい見た目をしていることから、日本ではネザーランドドワーフと人気を二分しています。
ペット用として品種改良されたうさぎなので、穏やかな性格をしている個体が多いですね。定番品種として多くのペットショップで販売されていますよ。
ホーランドロップ
ロップイヤーの中でもペットとして飼いやすいのが、ホーランドロップです。
大人になっても体重は1.8~2kgほどと体は小さく、鼻ぺちゃでずんぐりとした愛らしい見た目が特徴的で、ロップイヤーの中で最も人気があります。
性格も温厚で人なつっこいため、うさぎを初めて飼う方やペット初心者におすすめですよ。
イングリッシュロップ
ロップ種の原種であり、世界で初めてペット用に改良されたうさぎとも言われています。
体は大型で、地面に垂れ下がるほどの長い耳が特徴的です。耳を広げると70cmにも達することがあるので飼育を考えているのであれば広いスペースが必要です。
性格は大人しく、懐きやすいといわれていますよ。
ライオンロップ
顔の周りにライオンのたてがみのような飾り毛がある種類の中で、耳が垂れている個体のことを指します。
体毛や大きさに個体差はありますが、賢くおとなしい性格なので飼育しやすいですよ。
ミニロップ
純血種ではなく、雑種に近い位置づけの品種です。
ホーランドロップをミニロップと呼ぶこともあるため混同されがちですが、ホーランドロップよりも少し大きめです。
好奇心が旺盛で活発なので、積極的にコミュニケーションを取りたいと考えている人におすすめです。新しい環境にも慣れやすいので、ビギナー向きともいえます。
フレンチロップ
イングリッシュロップとバタフライラビットを掛け合わせて作られた品種です。
イングリッシュロップのような大きな体と、40cmにもなる長い耳が特徴的です。大型ですが、穏やかで人に慣れやすい性格をしていますよ。
アンゴラウサギ
アンゴラウサギは、「イングリッシュアンゴラ」「フレンチアンゴラ」「サテンアンゴラ」「ジャイアントアンゴラ」の4種類です。
穏やかで人懐っこいですが、ストレスに弱いという一面があります。
イングリッシュアンゴラ
ふわふわとした長い毛のうさぎが飼いたい方に人気があるのはイングリッシュアンゴラです。
ぬいぐるみのような見た目が可愛らしい長毛種です。物静かで飼いやすい性格であることも人気の秘密ですよ。
イングリッシュアンゴラは毛が長いため、こまめなグルーミングが必要です。他のうさぎよりも最適な気温が低いため、とくに夏場は温度管理に気をつけてくださいね。
グルーミングをたくさんしてうさぎとコミュニケーションを取りたい方、こまめな温度管理ができる方におすすめです。
フレンチアンゴラ
フランスで改良されたアンゴラ種です。他のアンゴラ種と比べて耳の毛が短いという特徴があります。
サテンアンゴラ
サテンのような美しい毛並みが特徴的なアンゴラ種です。
被毛が細く、半透明をしているので光を反射してキラキラと輝くこともありますよ。
ジャイアントアンゴラ
アンゴラ種の中で一番大きな種類です。
他のアンゴラ種はカラーバリエーションも豊富ですが、ジャイアントアンゴラは白の一色のみです。
ドワーフホト
真っ白なボディが特徴的なドイツ原産のうさぎです。
黒と白うさぎ、中型のホトの3種類を品種改良して生まれたとされています。体重は1kgほどで、目の周辺にある黒いアイラインと短い耳が特徴的です。
やんちゃで活発な種類ですが、人懐っこいので初心者の人にもおすすめですよ。
ダッチ(パンダウサギ)
白と黒のツートーンカラーが特徴的なオランダ原産のうさぎで、白黒の見た目から「パンダウサギ」と呼ばれることもあります。
体重は1kgほどで温厚な性格をしていることから、室内で飼育できるうさぎとして一躍人気になりました。現在でも抜群の人気を誇る小型うさぎの代表格ですよ。
チンチラウサギ
チンチラウサギはネズミの仲間であるチンチラに似せて品種改良した品種です。
スタンダートチンチラ・ジャイアントチンチラ・アメリカンチンチラの3種類がいます。
頭が良いことで知られており、飼い主さんの声を聞き分けることもできます。喜怒哀楽の感情表現も豊かですよ。
フレミッシュジャイアント
とても大きな体が特徴的なフランス原産のうさぎで、もともとは食用として改良された品種です。
大きい個体になると10kgほどにもなり、ギネスブックには20kgを超える記録が残されていますよ。
ライオンラビット
ライオンのたてがみのような長毛が特徴的なうさぎです。日本ではライオンドワーフやライオンビットともいわれます。
嗅覚と聴覚が優れているので、懐きやすいですよ。
アメリカンファジーロップ
ホーランドロップとフレンチアンゴラを交配して生み出された品種です。
性格もおとなしく、抱っこを嫌がることも少ないので、コミュニケーションをたくさん取りたい人におすすめです。
垂れ耳で耳の病気になりやすいので、耳のケアを小まめにしてあげてくださいね。
ジャージーウーリー
体長25cm、体重1.5kg前後の小さな体と長毛、大きな瞳が特徴的なうさぎです。
歴史が浅いためにマイナー種とされることも多いですが、多くの魅力を持ち合わせていることから人気に火がつきつつあります。
手入れが楽な長毛種をという目的で作出された品種なので、手入れは比較的楽です。
ジャパニーズホワイト
日本白色種は、日本で最も飼育されているカイウサギの品種です。
動物実験用として用いられることが多いものの、愛玩用としても流通しています。
うさぎの平均価格や飼育費用は?
平均価格
うさぎの値段は、購入する場所によって異なります。
ペットショップであれば3千~4万円位でうさぎを購入できますが、うさぎ専門店の場合は4~8万円前後で販売されていることが多いです。
品種によっても違いがありますよ。雑種のミニウサギであれば3000~10000円前後、ネザーランドドワーフであれば15000~20000円前後、純血種だと5万円を超えることもあります。
飼育費用
うさぎを飼育する時に必ず必要になるのが、「ケージ代」「エサ代」「食器類」「トイレ用品」です。
ケージが1万円前後、エサ代が3~5千円、食器類が2千円前後、トイレ用品が2千円前後など、飼育を始める段階でもうさぎ代に加えて2万円近くの費用が必要になります。
そのほか、ランニングコストとして毎日のエサ代やトイレ用品代がかかることも忘れてはいけません。
うさぎをブリーダーから購入するメリットとデメリット
メリット
- 特徴や色味などが選べる
- 性格が把握できる
- ある程度しつけられている
- 飼育に関する相談にのってもらえる
デメリット
- 価格が高い
- 連れ帰る時にストレスを与えてしまう
メリット
実際に目にして選ぶことができるので、個体の特徴や色味などを相談しながら選ぶことができます。
個体ごとの性格面なども教えてもらえますし、ある程度のしつけもされていることが多いですね。飼育に関する相談にものってもらえますよ。
デメリット
ペットショップでの購入に比べて、倍近い値段がしてしまう点が最大のデメリットといえます。
また、2013年の法改正で対面販売が義務付けられたことで、遠方であっても直接対面しなければ購入できなくなりました。そのため、家に連れて帰る際にストレスを与えることにもなりかねないというデメリットあります。
うさぎの里親は?
うさぎは、ペットショップやブリーダー以外にも里親制度を利用することで入手できます。
すでにペットとして飼われた経験のあるうさぎを受け入れることになるので、性格や持病などを事前に把握することができます。
ある程度のしつけもされているので、人に慣れているという点でもおすすめです。
うさぎの里親について詳しく知りたい方はこちら
うさぎの選び方は?
種類
販売されているうさぎは純血種だけでなく、ミックスの場合もあります。
純血種は種類が固定されているため成長後の姿を想像できますが、ミックスは将来の姿を想像することが難しいです。
中でもミニウサギは雑種であり、想像以上に大きくなってしまうこともあるので注意が必要です。
毛質
うさぎには、短毛種と長毛種がいます。
長毛種はグルーミングの手間がかかることや暑さに弱いことも知っておく必要がありますよ。
耳の形
「立ち耳」と「垂れ耳」の2種類がいます。
個体差があるので一概には言えませんが、立ち耳は活発でやんちゃな傾向、垂れ耳は大人しめの個体が多いとされていますよ。
性別
オスとメスでは体型の違いだけでなく、性格も異なります。
オスは人懐っこい個体が多いとされますが、縄張り意識が強いので「スプレー」とよばれる尿を撒き散らす行為をすることもあります。アゴを擦り付ける「匂い付け」を行うこともありますよ。
メスは発情や妊娠をすると気性が荒くなる傾向がありますが、これは自分の子供を守るための威嚇という意味合いもあるため仕方ないともいえます。
元気かどうか
うさぎは夜行性で朝や昼は寝ていることが多いので、見に行く時間は夕方が最適です。
活発にしている子や元気にしている子がおすすめですが、飼育されているケージがあまりにも汚れている場合は病気の可能性もあるので併せてチェックするようにしてくださいね。
うさぎを飼う前に準備をするもの
飼育前に準備するもの
- ケージ
- トイレ
- 牧草入れ・エサ入れ
- 給水器(給水ボトル)
- すのこ
- かじり木
- グルーミング用品
- サークル
- キャリーケース
- 巣箱
- リード
- 保温用品
- 冷却用品
ケージ
ケージは、うさぎの家になります。
うさぎが横に伸びたり立ち上がっても十分な余裕がある大きさのケージを選んであげてください。60cm×50cm×50cmほどの大きさがおすすめです。
うさぎのケージの選び方について、詳しく知りたい方はこちら
トイレ
トイレを覚えるまでは様々な場所で排泄するので、衛生面でも心配ですよね。
個体差はありますが、決まった場所で排泄するうさぎもいるのでその場所にトイレを設置すると簡単に覚えてくれますよ。
プラスチック製や陶器製のものが販売されています。
牧草入れ・エサ入れ
牧草入れは、うさぎの主食である牧草を入れる容器です。
様々なものが販売されていますが、うさぎには常に食べられる牧草が必要になるので牧草の補充がしやすいタイプがおすすめですよ。
エサ入れは、うさぎ用のペレットや野菜を入れる時に使用するものです。ひっくり返してしまうこともあるので、陶器製や固定できるタイプのものがおすすめです。
給水器(給水ボトル)
給水器は、水飲み場になります。
床に置くタイプだとひっくり返してしまったり、汚れが入ったりすることもあるので、吊り下げ式のボトルタイプがおすすめです。
すのこ
ケージの床に敷くために使います。
すき間が広い網目のケージだと、うさぎが足を引っかけて怪我をしてしまう可能性もあるので、木製のすのこを敷いてあげることをおすすめします。
かじり木
うさぎは物をかじる習性があるので、かじれる物を用意してあげる必要があります。
かじる事は健康的な歯の維持に役立つだけでなく、ストレス発散にもなりますよ。
グルーミング用品
毛づくろいだけでなく、同時に体をマッサージしてあげられるブラシがおすすめです。
ブラッシングはうさぎの体を綺麗に保つだけでなく、飼い主とのスキンシップにもなります。
サークル
サークルがあると、掃除などで一時的に移動させる必要がある時に役立ちます。運動させる場合にも使うことができますよ。
キャリーケース
出かけたり散歩したりする時に使用します。うさぎにとっても安心できる箱としても利用できますよ。
巣箱
ケージの中に設置する、うさぎの部屋です。
寝る時に入る場所でもあり、隠れる場所にもなります。うさぎは隠れる場所があると安心するので、用意してあげてください。
リード
屋外でうさぎを散歩させる時に必要になります。
遠くに逃げたり、道路に飛び出したりする危険を防ぐ事ができますよ。
保温用品
うさぎを寒さから守るために必要です。ケージの横に置くタイプや床に敷くタイプがあります。
冷却用品
うさぎを暑さから守るために必要です。床に敷くタイプなどがありますよ。
うさぎの飼い方は?
ケージの置き場所
ケージを置く場所のポイントは、「昼夜の温度差が少ない」「テレビやスピーカーの側は避ける」「人の出入りが頻繁な場所は避ける」「直射日光を避ける」「犬や猫とは同じ部屋に入れない」ことです。
慣らし方
いきなり触れたり抱っこしたりすると暴れることもあるので、最初は刺激を与えないように遠くから静かに見守るようにします。
新しい環境に少しづつ慣れてきたら、ケージに入れた状態で優しく声を掛けながら近づきます。あまり怖がらないようであれば軽く撫でるなどの簡単なスキンシップをしてみてください。
4~5日ほどで慣れてくることが多いので、トイレや抱っこの練習を始めるようにします。
触り方
草食動物で警戒心が強い一面があるので、無理に触ろうとせず飼い主さんに馴れてくれるまで待つようにします。
うさぎが馴れてきたら、おでこや背中などのうさぎが撫でられるのが好きな部分を撫でるようにしますが、「耳」「胸」「腹」「尻尾」の4つは触らないようにしてください。
耳は音を聞くだけでなく、体温調節の機能もあります。胸や腹には大切な臓器があるので、圧迫すると苦しくなってしまいます。尻尾も握ったり引っ張るのを嫌がります。
しつけ
うさぎは縄張り意識が強いので、抱っこする時は縄張りから離れた場所で行うようにします。
抱っこに慣れるまでは数秒~数十秒で離すようにし、上手にできたらおやつをあげます。抱っこが良いことだと覚えさせることがコツですよ。
抱っこ中に暴れるような時は、怪我を防ぐためにうさぎの目を手のひらで覆うと大人しくなります。
トイレ
トイレの中にうさぎの尿を染み込ませたティッシュやトイレ砂を置くようにすることで、トイレの場所を覚えさせることができます。
うさぎが「ソワソワする」「尻尾をあげる」などの行動を見せたら排泄のサインなので、トイレに連れて行ってあげてください。うまく排泄できたら優しい声で褒めてあげてくださいね。
失敗してしまった場合でも怒らずに、すぐに汚物を拭き取り消臭スプレーをかけるようにします。
掃除
ケージは毎日汚れるので、そのまま放置していると雑菌や細菌の温床になってしまいます。
病気のケアも兼ねて1週間に1度程度は容器の熱湯消毒をしておくと安心ですよ。ケージ内の汚れが気になる時は、お酢をかけて数分放置しておくだけで汚れが取れやすくなります。
飲み水
基本的には水道水で問題ありませんが、塩素(カルキ)が気になる場合はペット用の水や純水として販売されている水や、下記の商品がおすすめです。
飲み水にこだわるなら「bee mee nee」
「bee mee nee」は、天然の珪砂にイオン化した銀などを吹き付けて熱燃焼させたセラミックスの改水触媒です。
水道水に6時間浸けるだけで水の中に溶け込んでいる溶存酸素が分子状酸素へと変化、クラスターを小さくし活性化させる分子状酸素の働きで水道水が浸透力・溶解力・分解力・抗菌力・還元性のある水へと変化します。
bee mee neeの成分の1つである銀イオンが体臭悪化のサポートをしてくれるので、体臭や糞尿臭が気になりにくくなりますよ。1つの触媒で1日1リットル、約半年間の使用が可能なので1日あたりのコストは20円とコストパフォーマンスも抜群です。
餌
うさぎの主食は「ペレット」と「牧草」で、副食が「野菜」「果物」「ドライフード」「サプリメント」などです。
ペレットは体重の3%を目安に1日2回与えるようにします。うさぎに必要な栄養素が凝縮されており、歯の伸び過ぎや不正咬合のケアにも役立ちます。
牧草は繊維質が豊富で毛玉症の防止に役立ちます。食べ過ぎるということはないので、牧草入れに常に入れておくようにしてください。
野菜はうさぎの好物ですが、ジャガイモの芽と皮・玉ねぎ・ネギ・生の豆・ニラ・ニンニクなどは中毒を起こすので与えてはいけません。
運動
遊び
ペットとして飼育されているうさぎは、野生のうさぎと比べて運動不足になりやすい傾向があります。
運動不足は肥満だけでなく様々な病気の原因にもなるので、自由に遊べる時間を確保するようにします。1~2時間が目安ですが、うさぎは疲れると動かなくなるのでタイミングを見計らってケージに戻してあげてください。
散歩
生後5~6ヶ月ごろになって体つきがしっかりしてきたら、散歩を始めることができるようになります。
散歩はストレス発散にもなりますが、屋外はダニやノミなどの寄生虫も多いので茂みなどの草むらは避けるようにします。また、犬や猫、カラスなどにも気をつけるようにしてくださいね。
うさぎは複数飼いできる?
うさぎの多頭飼いは、おすすめできません。
「寂しいと死んでしまう」と言われることもありますが、誤情報です。
オスとオス同士であれば縄張り争いの喧嘩が起こることもありますし、メス同士であっても喧嘩がないとは言い切れません。
うさぎの季節ごとの飼い方
春・秋
うさぎも過ごしやすい季節ですが、昼夜での温度差があるので注意が必要です。
急激な温度差は体調を崩す原因になります。子うさぎや年とったうさぎ、療養中のうさぎを飼育している場合は特に気をつけてあげてくださいね。
また、季節の変り目は毛の生え変わりの時期でもあるので、小まめなブラッシングも欠かさないようにします。
夏
うさぎは暑さや湿気に弱いので、ケージを直射日光が当たらず風通しの良い場所に移動させるようにします。
エアコンを使用する場合は、うさぎの体に直接風邪が当たらないように気をつけてください。
梅雨はケージ内に雑菌が発生しやすいので小まめな掃除をすることも心がけ、餌の食べ残しも早めに捨てるようにします。
冬
うさぎは、寒さも苦手にしています。
寒さ対策として、「床よりも高い位置にケージを置く」「ダンボールで囲う」「毛布をかける」などすることをおすすめします。
うさぎが自分で暖まれるように、ケージの一部に動物用のヒーターを置くのもおすすめです。ただ、ケージ全体に置くと暑いときの退避場所がなくなってしまうので注意してくださいね。
エアコンを使用する場合は、空気が乾燥してしまうので給水ボトルに水を常に貯めておくようにしてください。
うさぎのお手入れやグルーミングは?
グルーミング
ブラッシングはスキンシップになるだけでなく、健康維持にも欠かせません。
ブラッシングを怠ると皮膚病や毛球症になるリスクも高めることになるので、短毛種・長毛種を問わず週1回を目安に行うようにしてください。
ブラッシングを嫌がる場合は、ブラシが合っていないことが多いです。痛がらないブラシを見つけてあげてください。
爪のお手入れ
爪が伸びたままだと、足を怪我してしまう原因になります。
爪を切る時は、爪の中に通っている神経を切らないように気をつけてください。光に透かすと血管が見えるので、血管がある所から数ミリ離して切るとうまくいきますよ。
耳のお手入れ
うさぎの耳が臭う、汚れがあるにも関わらず放置していると病気になる可能性が高まります。
垂れ耳種であるロップイヤーだけでなく、立ち耳の種も常に清潔な状態に保つようにしてください。
ペット用の綿棒と耳用の洗浄液を使用すると、手入れが楽になりますよ。
目のお手入れ
うさぎは自分で毛づくろいするので、うさぎの目の手入れを頻繁にする必要はありません。うさぎ自身がうまくゴミや目ヤニを取れない場合だけで十分ですよ。
うさぎを落ち着かせてから目に洗浄液を垂らし、ゴミが浮いてきたらティッシュやガーゼで軽く拭き取るようにしてくださいね。
うさぎの繁殖方法は?
うさぎは1回の出産で、10匹前後の子うさぎを産むことがあります。
全ての子うさぎの面倒を見ることができるのか、飼育スペースは確保できるのかなどしっかりと考慮した上で繁殖させる必要がありますよ。
繁殖
一般的にうさぎは、生後3~5ヶ月ほどで生殖能力が備わります。
ただ、体が未熟なこともあるので生後6ヶ月を経過したうさぎを選ぶようにしてください。出産経験がないうさぎであれば、生後1年以内が良いとされていますよ。
出産
妊娠後のうさぎの手助けは、基本的に必要ありません。
栄養が豊富なペレットを与え、静かに見守ってあげてください。落ち着きがなくなったりソワソワしたりすることもありますが心配はいりませんよ。
妊娠期間は約1ヶ月で、朝方に出産することが多いとされています。出産予定日を想定し出産予定日の1週間前くらいに「産室」をケージ内に設置します。産室の床材になる牧草や干草を入れておけば、うさぎ自身が巣作りを始めますよ。
注意点として、生まれた子うさぎにはできるだけ触らないようにしてください。触ると人の匂いが付着したことで育児放棄してしまううさぎもいますよ。
うさぎの平均寿命は?ギネス記録は?
平均寿命
種類や飼育環境によっても変わりますが、うさぎの寿命は6~7年といわれています。
うさぎの寿命について、詳しく知りたい方はこちら
ギネス記録
ギネスに登録されている最長齡のうさぎは、18歳と10ヶ月です。
近年は飼育環境なども向上しているので、近いうちに更新されるかもしれませんね。
うさぎの気をつけたい病気や怪我は?
病気や怪我
- 毛球症
- 食滞・鼓嘲症
- コクシジウム症
- ソアホック
- 皮膚糸状菌症
- 耳ダニ
- 湿性皮膚炎
- 不正咬合
- 結膜炎
- スナッフル
- 肺炎
- パスツレラ症
- 尿石症
- 子宮内膜炎・子宮がん
- 乳がん
- 骨折
- 斜頚
- 膿瘍
- 熱射病
毛球症
毛づくろいの時に飲み込んだ毛が胃の中で塊になり吐き出すことができなくなることで発症します。
「食欲がなくなる」「フンの量が減る」などの症状がみられます。
毛球をほぐす薬や胃腸の働きを活発にする薬が主な治療法ですが、重症化している場合は手術が必要になることもあります。
小まめなブラッシングや繊維質の多い食事をさせてあげることが対策に繋がりますよ。
食滞・鼓嘲症(しょくたい・こちょうしょう)
エサの食べ過ぎや傷んだエサを食べたことによって、胃腸に食物やガスが溜まることで発症します。
お腹にガスが溜まるため腹部が膨らみ、糞が小さい・出にくくなるなどの症状があらわれます。
投薬が主な治療法で、胃腸の働きを活発にしておくことが対策に繋がります。
コクシジウム症
肝臓や腸にコクシジウムという寄生虫が寄生することで発症します。
激しい下痢が主な症状なので、若いうさぎが感染すると衰弱によって死亡してしまうこともあります。
投薬が主な治療法で、栄養バランスに優れた食事と適度な運動をさせることが対策に繋がります。
ソアホック
足への強い衝撃によって炎症が起こる病気です。肥満や老化、爪の伸びすぎで発症することもありますよ。
初期症状は足裏の脱毛や発疹ですが、重症化すると炎症や膿が溜まるので足を引きずるようにもなります。
病院での消毒・膿出し・抗生剤が主な治療法で、ケージの床を足に優しい素材に変更することが対策に繋がります。
皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)
カビが皮膚に感染し皮膚炎を起こすことで発症します。
初期症状は部分的な脱毛やフケですが、重症化すると全身の広範囲に広がってしまいます。
抗真菌剤の投与や塗り薬が主な治療法で、飼育環境を衛生的に保つことや栄養バランスに優れた食事を与えることが対策に繋がります。
皮膚糸状菌症は人間にも感染することがあるので、うさぎを触った後は手洗いをすることをおすすめします。
耳ダニ
うさぎの耳にウサギキュウセンヒゼンダニというダニが付着することで発症します。
耳の痒みが主な初期症状ですが、悪化すると外耳炎による悪臭を放つようになります。さらに重症化すると斜頚の原因にもなってしまいます。
外耳炎の治療と注射や塗り薬でのダニ処置が主な治療法で、飼育環境を衛生に保つことが対策に繋がります。
湿性皮膚炎(しっせいひふえん)
のどやあごの下、背中のしわ、生殖器などの湿りやすい部位がブドウ球菌、緑膿菌などに感染することで発症します。
脱毛や赤い湿疹、ただれが主な初期症状ですが、悪化すると潰瘍を発症することもあります。
抗生物質が主な治療法で、飼育環境を清潔に保つことやうさぎの体を濡れたままにしないことが対策に繋がります。
不正咬合(ふせいこうごう)
歯を摩耗する食事が少ないことで噛み合わせが悪くなる病気です。
噛み合わせが悪いので、食事が上手に食べられなくなります。息が臭くなる、ヨダレ、歯ぎしりなどが症状としてあられることもありますよ。
歯の角度調節が主な治療法で、繊維質が豊富に含まれている牧草を日頃から食べさせることが対策に繋がります。
結膜炎
うさぎの目にゴミやホコリ、細菌などが混入することで発症します。
目ヤニや涙が出たり、まぶたが腫れたりします。目を痒がるようにもなりますよ。
点眼薬や軟膏が主な治療法で、ケージ内を清潔に保つことが対策に繋がります。
スナッフル
黄色ブドウ球菌やパスツレラ菌などの細菌に感染することで発症、くしゃみ・鼻水などの風邪に似た症状が初期症状としてあらわれます。
抗生剤の投与が主な治療法ですが、重症化すると治療が困難になるので早期に病院で診察してもらうようにしてください。
多頭飼育している場合は、他のうさぎに感染することもあるので隔離するようにします。
肺炎
細菌感染が主な原因ですが、心臓病やガンなどが悪化した場合にも発症することがあります。
発熱や食欲の低下、呼吸困難が主な症状としてあらわれます。抗生剤が主な治療法で、飼育環境を整えてあげることが対策に繋がります。
パスツレラ症
パスツレラ菌(パスツレラマルトシダ)に感染することで発症します。
体力の低下で免疫力が低下している時に感染しやすく、他のうさぎにも感染します。多頭飼育している場合は、隔離するようにしてくださいね。
鼻水・くしゅみ・せき・肺炎・皮膚炎・結膜炎・斜頚などのスナッフルと似た症状があらわれます。
抗生剤の投与で治療を行いますが、一度感染すると完治が難しい病気としても知られています。ケージ内を清潔に保つことや気温や湿度が急激に変わらないように気をつけてあげることが対策に繋がりますよ。
尿石症
水分不足やカルシウムの過剰摂取が原因で、うさぎの尿路に結石が出来る病気です。
尿に血が混ざる・出が悪くなる・食欲低下などが主な症状ですが、重症化すると痛みでうさぎがうずくまるようになります。
利尿剤・水分の多い食事をさせることが主な治療法ですが、重症化すると手術しなければなりません。カルシウムが多い食事を避けること、十分な量の水分を摂取させることが対策に繋がりますよ。
子宮内膜炎・子宮がん
うさぎのメスは、3歳を過ぎた前後から子宮の病気に注意が必要です。
陰部からの出血が主な症状で、卵巣や子宮を摘出することで治療を行います。病院での定期的な健康診断や避妊手術が対策に繋がりますよ。
乳がん
先天性、もしくはホルモンの異常で発症します。
乳腺のしこり、ただれによる出血が主な症状で、手術による切除で治療を行います。
乳がんは末期になるまで目立った症状があらわれません。早期の発見がカギなので、日頃からの健康チェックを欠かさないことが大切ですよ。
骨折
高所からの転落、間違ってうさぎを踏んでしまうことが原因で発症することが多いです。
患部を固定し安静にさせることで治療しますが、重症化している場合は手術することもあります。抱っこの際に暴れて骨折することが多いので、抱っこの仕方に注意することが対策に繋がります。
斜頚(しゃけい)
スナッフルやパスツレラ症が重症化した時、内耳炎や中耳炎で平衡感覚が失われた時、首の筋肉や骨が傷いた時に起こる病気です。
首が斜めに傾いたまま元に戻らなくなるなどの症状があらわれます。重症化すると同じ場所をグルグルと回るようになる事もありますよ。
抗生剤の投与が主な治療法ですが、完治は難しいとされています。スナッフルやパスツレラ症が重症化する前に治療することが対策に繋がります。
膿瘍(のうよう)
傷から細菌が侵入することで発症、目の周辺・皮膚の下・骨・関節などにしこりができるようになります。
切開で膿を出し消毒、抗生剤を投与することで治療します。免疫力が低下した時に発症しやすい病気なので、普段から健康管理に気を配ってあげることが対策に繋がります。
熱射病
体温が上昇することが原因で発症、「ぐったりする」「ヨダレを垂らす」「赤い尿」「呼吸が激しくなる」などが症状としてあらわれます。
うさぎが熱射病になってしまったら、を風通しの良い涼しい場所へ移動させ冷やしたタオルなどで体を冷やすようにします。
夏場は室温が28度を超えないようにすること、冷却グッズなどを用意しておくと安心ですよ。
うさぎのペットホテルって何?
うさぎのペットホテルは、「爪切り」や「グルーミング」「健康チェック」を行ってくれる施設です。
サークル内で散歩させてくれたり、その日の様子やウンチの状態などを配信してくれるサービスを行っているところもありますよ。
うさぎのペットホテルについて詳しく知りたい方はこちら
うさぎのスポーツ!ラビットホッピングとは?
1970年代の後半にスウェーデンで発祥したペットウサギのスポーツ競技です。
ラビットアジリティとも呼ばれ、うさぎに適した基準のジャンピング競技として発展しました。今ではヨーロッパだけでなく、アメリカでも人気が高まっていますよ。
ラビットホッピングについて詳しく知りたい方はこちら
うさぎを飼っていないけど癒やされたい!
うさぎカフェ
うさぎカフェとは、様々な種類のうさぎと触れ合いながら飲食を楽しめるカフェのことをいいます。
餌を与えることができるカフェもあるので、さらに距離を縮めることもできますよ。一緒に記念撮影ができるのもおすすめポイントです。
料金は時間制が多く、30分1000円+延長料金のシステムが多いですね。予約は全てのお店で必要ではないですが、完全予約制の店舗もあるので事前にHPで確認しておくことをおすすめします。
万全の体制を整えて、最愛のパートナーを迎え入れよう!
うさぎとの充実した生活を送るためには、しっかりとした準備が欠かせません。
上記で紹介した内容を参考にして、うさぎが快適に過ごせる環境づくりをしてあげてくださいね。
また、どの種類のうさぎを飼ったら良いのか迷ったら、体の大きさや性格も考慮して選ぶことが大切です。自分の生活スタイルに合った最愛のパートナーを見つけて充実したペットライフを送ってくださいね。