うさぎは見ているだけでも癒される可愛いペットですが、実は感情豊かで喜怒哀楽が激しい動物です。
正しい飼い方でうさぎにストレスを与えないようにすることが大切です。
この記事ではうさぎの飼育に欠かせないケージについてまとめました。
うさぎとどんな生活がしたいかを決めておく
うさぎを飼うと決めた時、まずは「うさぎとどんな生活をしたいか」考えるのがおすすめです。一軒家で家族と遊ばせながら飼うか、一人暮らしのアパートでの生活になるかによって、飼育環境が変わるからです。
うさぎの種類や性別によって性格や運動能力は異なり、それぞれ個性があります。1匹で飼うか、多頭飼いするかなど、自分がうさぎとどのように暮らしたいか明確にしておく必要がありますよ。
今回は飼い主さんに良く懐くようにするため、1匹での飼育を前提としてまとめました。
うさぎの寿命や飼い方、価格や種類、気をつけたい病気やお手入れについて詳しくはこちらの記事です。
うさぎが安心できる空間を作る
うさぎは慣れた環境の中では、くつろぐ時に手足を伸ばしてゴロンと転がります。
できるだけ、自由に動けるスペースを確保できるケージを用意します。最低でも60サイズ(幅が60cm)で、できれば80サイズほどの大きさが理想的ですね。サイズや材質にもよりますが、3,000~10,000円程度で購入可能です。
安心できる居住空間にするため、ケージの中に木箱を入れてあげることをおすすめします。スペースは取りますが、うさぎが落ち着いて過ごすことができますよ。
うさぎのケージの種類は?
うさぎ用ケージには様々な種類があり、主に「引き出しタイプ」と「トレータイプ」のふたつに分けられます。
底に敷く床材も豊富で、色々なタイプが市販されていますよ。うさぎの性格や種類によって合う床材が異なるので、気に入るものを選んであげたいですね。
飼い主さんがお世話しやすいかどうかも、ケージを選ぶ際のポイントになります。
引き出しタイプとトレータイプ
ケージの底の構造は、トレーが固定されているタイプと、トレーに引き出しが内蔵されているタイプの2種類があります。
引き出しタイプは、汚れたトレーのみ外して掃除することができるので、お手入れが簡単です。
トレータイプの場合は、ケージを分解して掃除する必要があるので、引き出しタイプと比べると手間がかかります。
プラスチック
ケージの底に、プラスチック製の床材を敷いて使用します。足への負担が少なく、取り外して洗えるので清潔に保つことができますよ。
傷がつきやすく菌が繁殖しやすい面もあるので、こまめなお手入れが必要です。
体重が重い個体の場合、プラスチック部分が沈んでしまうことがあるので、小型のうさぎににおすすめですよ。
木製
木製のすのこは、うさぎの足に優しい床材です。爪が引っかかりにくく怪我の心配も少ないので、飼い主さんは安心ですね。
その反面、おしっこの汚れが染み込みやすいので、定期的に洗ったり交換したりする必要がありますよ。トイレの失敗が少ないうさぎに向いています。
金属製
ケージの床に金属製の網が張ってあるタイプです。簡単に洗えるので、ケージを清潔に保つことができ、傷もつきにくいのが特徴です。
うさぎの足への負担を軽減するため、目が細かいものを選ぶと良いですよ。牧草を入れてくつろげるスペースを作ってあげると、ウサギが足を休めることができるのでおすすめです。
うさぎのケージ選び、ポイントは?
うさぎはキレイ好きなので、ケージ内は常に清潔に保つようにします。きちんとトイレも覚えるので、置き場所なども工夫してあげると良いですね。
清潔を保つための構造が重要
様々なケージが売られていますが、中には着脱式のトイレが付いているものもあります。
日頃のお手入れを考えると、天井が全開になるものが使いやすく掃除も簡単ですよ。
キャスターつきのケージにすると、部屋の掃除の時に便利です。
おしっこの飛び散り防止カバーが備わっているものもあるので、値段とスペースを考えた上で、使いやすい機能のケージを選んでくださいね。
長く使うものなので、多少値段が高くても気に入ったものを用意するのをおすすめします。
安心して長く使える材質は?
おしっこが付着しても錆にくいステンレスがおすすめです。うさぎの寿命が10年ほどと考えると、丈夫で長く使えるほうが安心ですよ。
うさぎのおしっこは飛び散りやすく、床などに頑固な尿石が付着しやすいので注意が必要です。
付属品を取り付けやすく、ケガをしない構造のものにする
うさぎがケガをしない安全な構造で、小物を設置する余裕があるものを選びます。
必需品であるすのこは、ケージ本体と別売りされている場合があるので、サイズが合うかどうか事前に確認すると良いですよ。
給水器や餌入れがきちんと固定できることもポイントです。うさぎは水をたくさん飲むため、飲みやすい位置に給水器を設置する必要があります。うさぎが成長して体高が変わった時に、設置位置を調整できるケージがおすすめですよ。
扉はうさぎが出入りしやすく、餌やおやつを与えやすい構造か確認します。
うさぎは何でもかじってしまうので、鍵の金具などが外れにくいことも重要です。
床材が合わないと「ソアホック」という足裏の病気になってしまうこともあります。うさぎの様子に変化がないか普段から観察しておくと、病気やケガの早期発見に役立ちますよ。
身体に合わせた大きさ
ケージはうさぎが長時間過ごす場所なので、身体に合った大きさのものを選んであげたいですよね。
うさぎは驚いたり警戒したりすると、うしろ足で立ち上がることがあります。ケージが低いと、頭をぶつけて怪我をする可能性があるので、高さに余裕があるものが良いですよ。
また、リラックスしている時のうさぎは床に寝転ぶことが多いので、幅と奥行きにもゆとりが必要です。さらに牧草入れや巣箱といった小物も一緒に入れるので、十分な広さを確保できるサイズのケージがおすすめです。
うさぎの年齢別のケージ選び
うさぎの年齢によって合うケージは異なります。
1歳まで
小さめのケージを用意します。
大きなケージでうさぎだけで過ごさせるよりも、飼い主さんとのコミュニケーションが取りやすい空間を作るのがおすすめです。ケージとは別にサークル(仕切り)を設置して、そこで一緒に遊んだり運動させたりすると良いですよ。
4歳まで
活動的な時期なので、広いケージを用意します。
ロフトやハウスを利用して、うさぎが上下運動できるようにしてあげると喜びますよ。サークルを常設して、うさぎが自分でスペースを使い分けられるようにしておくのも良いですね。
高齢期
筋力の低下で足腰が弱くなることがあります。
上下の運動よりも、平面的に移動することが多くなるので、ケージ内を広く保つようなレイアウトがおすすめです。スロープを設置してあげると足の負担を軽減することができますよ。
うさぎのケージ、おすすめは?
SANKO C62 イージーホーム エボ 80WH
商品名 | SANKO C62 イージーホーム エボ 80WH |
---|---|
大きさ | 81×50.5×55cm |
重さ | 8kg |
Amazon価格 | 11,025円 |
丈夫でお手入れしやすい「ワイヤーメッシュすのこ」を採用しています。ベースカバーに傾斜がつけられているので、ケージ内の汚れを一か所に集めることができます。内部には2重構造の返しがついていて、伝い漏れも防いでくれますよ。
マルカン うさぎのカンタンおそうじケージ H50B
商品名 | マルカン うさぎのカンタンおそうじケージ H50B |
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大きさ | 63.5×50×50cm |
重さ | 5.9kg |
Amazon価格 | 7,000円 |
うさぎの姿がよく見える、クリアな扉がついたケージです。「側面扉」と「天面扉」もあり、うさぎや小物の出し入れに便利ですよ。掃除が楽な「引き出しトレー」、おしっこの飛び散りを防ぐ「おしっこカバー」もついています。すのこはプラスチック製です。
アイリスオーヤマ 掃除のしやすいラビットケージ SSR-750
商品名 | アイリスオーヤマ 掃除のしやすいラビットケージ SSR-750 |
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大きさ | 70×46×50.5cm |
重さ | 5.3kg |
Amazon価格 | 5,747円 |
ハーフカバーがついているので、床材やトイレの汚れの飛び散りを防ぐことができます。前面の扉を開けるとスロープになるので、うさぎが出入りしやすいですよ。天井がフルオープンになるので、お掃除しやすいのが特徴です。
うさぎ用のサークルは必要?
サークルは、用意しておくと便利です。
ケージの掃除の時など、目を離した隙にコードや家具をかじってしまうことがあるので、その間サークルに入れておくと安心ですよ。サイズは用途によって異なりますが、一時的に入れておくだけなら小さいもので十分です。
かじられたくない場所が多い時は、サークルを大きくしてその中で遊ばせるのがおすすめです。
3,000円前後で購入できますが、最近は100円均一などの材料で、かわいいサークルを自作する飼い主さんも多いですよ。
うさぎのケージは毎日掃除していても、金網やトレーに尿石がつきやすいです。臭いも強いので、こまめなお手入れが必要です。ペットショップやホームセンターなどで、うさぎ用のお掃除消臭剤が簡単に手に入りますよ。
うさぎの寿命や長生きのコツについて詳しくはこちらの記事です。