最近はペットショップではなく、ブリーダーから犬を購入するケースも増えていますが、残念ながら中には悪質なブリーダーもいてトラブルになることも少なくありません。
そこで今回は、悪質なブリーダーを見抜くために、これだけはしておきたい質問を5つ紹介します。
この記事でまとめたこと
悪質ブリーダーを見抜く5つの質問
- 犬舎を見学させてもらえますか
- 子犬の親を見せてもらえますか
- 生後どのくらいの子犬を譲ってもらえますか
- 購入後、しつけなどの相談はできますか
- 動物取扱業者登録番号は何番ですか
悪質ブリーダーを見抜く質問1.「犬舎を見学させてもらえますか?」

衛生的で犬にとって良好な環境である犬舎であれば見せてくれるはずですよね。犬舎を見学させてくれるブリーダーは、悪質なブリーダーである可能性は低いといえます。
2013年9月に改正された動物愛護管理法で「子犬の現物確認」と「対面説明」が義務付けられました。犬舎の見学ができない場合、動物愛護管理法違反をしているブリーダーの可能性があります。
ブリーダーの中には外部のウイルス等を犬舎に持ち込ませないために、犬舎の見学を断る方もいます。「犬舎を見学させてくれない」=「悪質なブリーダー」というわけではありませんので、偏見を持たないようにしてくださいね。理由を聞くことが大切です。
悪質ブリーダーを見抜く質問2.「子犬の親を見せてもらえますか?」

良いブリーダーは親犬の管理もしっかり行い、計画的に繁殖を行っています。健康な親犬から良好な子犬は生まれるため、親犬の確認も大切です。また、親犬が2歳以上であることも確認してくださいね。
犬は2歳以上で性的に成熟し、遺伝的な疾患がないかを確認することができるからです。正しい知識を持ったブリーダーなら、2歳になっていない犬は繁殖させないので、ブリーダーの質を確認できます。
親に疾患がないかも重要なポイントの1つです。遺伝性疾患についてブリーダーは動物愛護法による説明責任があるので、聞いておいてください。
雄は別の犬舎に居たり産後の母犬は毛にツヤがなかったりと、犬はホルモンバランスが崩れることで見栄えが悪くなることがあります。これを理由に親をみせることができない犬舎も多いので、知っておいてくださいね。
悪質ブリーダーを見抜く質問3.「生後どれくらいの子犬を譲ってもらえますか?」

生後8週目以降の子犬を譲ってくれるブリーダーは良いですが、生後6週以前の幼い子犬を譲ってくれるというブリーダーはいけません。45日齢以下の販売は制限されています。
生後間もない時期は子犬が母親や兄弟と一緒に過ごし、社会性を身につける大切な時期です。その時期を母親や兄弟と一緒に過ごさなかった犬は、後に問題行動を起こすことが多くなります。
犬を大切に思っているブリーダーなら、犬にとって大切な時期に譲ることはしませんよね。幼すぎる子犬を譲るブリーダーは、子犬を早期から競り市などに出しているなど営利目的であることが多いです。
子犬の社会化期やワクチン・感染症などに関しての意識が低いブリーダーであるといえます。
悪質ブリーダーを見抜く質問4.「購入後、しつけなどの相談はできますか?」

良いブリーダーは購入希望者に、家族構成、一軒家かマンションか、飼う目的、既にペットを飼っているか、犬の飼育経験、収入、職業、などの色々な質問をします。
ブリーダーも質問をすることで、新しい飼い主が本当に犬を飼えるかを見極めるのです。
優秀なブリーダーは子犬を我が子のように可愛がっています。良いブリーダーの願いは、子犬が新しい家族のもとで生涯幸せに暮らしてくれることです。飼育に関する相談をしたときには親身になってくれるはずですよね。
対応が冷たい、購入後の質問や連絡は受けつけないというブリーダーは止めておくのが無難です。
悪質ブリーダーを見抜く質問5.「動物取扱業者登録番号は何番ですか?」

動物取扱業者登録番号を答えられないブリーダーからは購入しないようにしてください。動物取扱業を営む人は「動物取扱業標識」や「動物取扱業者登録証」の掲示が定められています。
答えられないブリーダーは素人であったりウソを付いていたりする可能性もあるのです。
もし心配な場合は実際に登録されている業者なのか、保健所で確認することもできます。「動物取扱業者登録簿閲覧申込書を提出する」「ホームページを閲覧する」などで調べることもできるので、確認をおすすめします。
ブリーダーとコミュニケーションをとることが大切

犬の購入は家族が増えるとことと同じです。何としても真摯に向き合ってくれるブリーダーから買いたいですよね。
良いブリーダーかどうかを判断するために、積極的にコミュニケーションをとることが大切です。どんな些細なこともでもいいので、ブリーダーに聞くなどしてコミュニケーションをとってみてください。
上記5つの質問は悪質なブリーダーを見分けるための手段ですが、ちゃんとした飼育上の理由がある場合もあります。ぜひ慎重に、信頼できるブリーダーさんを選んでくださいね。