ホオジロの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ホオジロはスズメ目ホオジロ科に分類される鳥で、日本でも身近な野鳥として広く知られています。スズメの仲間でもあり、見た目が似ています。この記事ではホオジロの特徴や生態、分布、鳴き声をまとめました。

 

ホオジロの特徴は?

ホオジロ

大きさ

  • 16~17cm

外見の特徴

  • とさかの立った頭
  • 明るい茶色の体毛
  • 長い尻尾

ホオジロの大きさは16~17cmです。スズメとほぼ同じ大きさで、見た目も似ています。ずんぐりとした頭の形はスズメと同じですが、ホオジロは頭の毛がとさかになっており、顔には縁取るように黒いラインが入っています。

胸に生える体毛も淡く茶色がかった色をしており、しっぽもスズメよりも少し長いことも大きな特徴です。

 

ホオジロの生態は?

ホオジロ

生態

  • ホッピング
  • 繁殖期

 

ホッピング

ホオジロはぴょんぴょんと二足飛びをしながら地面を小刻みに移動します。「ホッピング」とよばれていますよ。地面に落ちている稲や小さな種子をついばみます。

 

繁殖期

ホオジロは基本的に草食ですが、繁殖期に入ると昆虫の幼虫や小さなミミズなどを採食します。4月下旬から9月頃までが繁殖期です。

普段は単独行動を好みますが、繁殖期には一夫一婦のつがいとなって縄張りをもちますよ。巣作りはメスだけで行い、繁殖期を終えても秋冬にかけてつがいのまま繁殖地に留まる傾向が強いですよ。他のつがいと共に少数のグループを形成することもありますよ。

 

ホオジロの分布は?どこに生息している?

ホオジロ

ホオジロはアジアの温帯域に生息し、渡り鳥のように場所を転々とすることはありません。冬には気温によってやや南下する個体もいます。

日本では屋久島や平地、標高1600メートル以下の山地、草原、農耕地、森林などを住処にしています。森林の奥深い場所には巣を作ることはありません。都市部でも川原や高架下にも巣を作ることができるため、気温の適応能力は高いといえますね。

 

ホオジロの鳴き声は?

ホオジロの地鳴きは「チチッ、チチッ」と続けて二声を発しますが、さえずりの場合は「ピピッ、ピィピィ」と地鳴きよりも高い声で鳴きますよ。

 

スズメとホオジロを見分けよう!

ホオジロ

私たちにとってもスズメのように身近な鳥であるホオジロですが、スズメに似ているので存在に気がつかない方も多いです。

スズメをみかけたときには、ホオジロかどうか注意深く確認してみてください。見わけることができるか試してみてくださいね。