モルモットの寿命は?気をつけたい病気は?健康管理のコツは暑さ・寒さ対策?

モルモット

人懐っこく、愛らしいしぐさで癒しを与えてくれるモルモット。飼育がしやすく、省スペースで飼えるので、1人暮らしの女性を中心に人気が高まっているペットですよ。

この記事では、モルモットの寿命や長生きしてもらうために気をつけたい病気、健康管理のコツをまとめました。

モルモットの寿命ってどれくらい?

モルモット
モルモットの寿命は、5~8年程度といわれています。小動物にしては長寿で、飼育環境によっては10年以上生きることも。

種類で寿命は変わる?

日本で最も流通しているイングリッシュやアビシニアンは丈夫で比較的寿命が長い傾向にあります。

反対に、体毛がほとんどないスキニーや白毛に赤目のアルビノは病気に弱いため、やや短命の傾向に。

モルモットのかかりやすい病気って?

モルモット
モルモットは10年近く生きるので、飼育する中で病気にかかってしまうこともあります。モルモットを飼育する上で特に気をつけたい病気をご紹介します。

尿石症

膀胱内や尿道などに結石ができてしまい、排尿がうまくできなくなる病気です。モルモットが元気や食欲がない場合は尿石症になっている可能性があるので、獣医師に診てもらってくださいね。

対策は「カルシウム含量の多いエサを長期間与え続けないこと」「モルモットがいつも新鮮な飲み水が飲めるようにしておくこと」の2つがポイントです。

毛球症

モルモットの消化器の中に毛が溜まってしまう病気です。モルモットは毛並を整える習慣がありますが、抜けた毛が口に入るとそのまま飲み込みんでしまいます。

モルモットは毛の吐き出しができないため、毛の塊が体内で大きくなると体の中に溜まってしまうのです。

毛球症になると「便秘になる」「食欲がない」「水ばかり飲む」という症状が現れはじめ、重症化すると「フラフラする」「お腹がパンパンに膨れる」といった状態になります。こうなると獣医師による治療が必要です。

毛球症にならないためにも、毎日のブラッシングが大切です。コミュニケーションもかねて、毎日優しくブラッシングをしてあげてくださいね。

皮膚疾患

高温多湿の日本でモルモットを飼育する場合、皮膚疾患になってしまうことがあります。とくに、シラミやダニが皮膚についてしまうことが多いため、注意が必要です。

「後ろ足を使って体を掻こうとする」「フケがたくさん出ている」「被毛のない部分が見える」といった症状は皮膚疾患にかかっている可能性があるので、早めに動物病院を受診してください。

対策には、ケージ内をこまめに掃除して清潔に保つことがポイントです。

不正咬合

歯のかみ合わせがうまく行かず、歯が伸びすぎてしまう歯科疾患です。歯が舌や頬にささってしまうので、「痛みから食欲が減る」「よだれが出る」といった症状が現れます。

モルモットの歯は生涯にわたって伸び続けるので、一度かみ合わせが悪くなると、定期的な治療が必要になります。

対策のために、ペレットなどの食べやすい餌だけではなく、牧草も食べさせるようにしてくださいね。

モルモットを飼うなら「暑さ・寒さ対策」に注意を!

モルモット (5)
モルモットは高温多湿な環境が苦手です。室温が30℃を超えてくると、命に関わることもあります。夏場は「暑さ対策」をしっかり行うことが大切です。

「風通しが良く、直射日光が当たらない場所にケージは置くこと」「小動物用の冷却グッズを活用すること」「十分な広さのあるケージを用意すること」がポイントです。

保冷剤をタオルで巻いたものをケージの下や側面に置いておくこともおすすめです。

冷えにも注意!

体の小さなモルモットには、冬の寒さも注意が必要です。室温が10℃程度がモルモットが耐えられる限界温度といわれていますので、冬はしっかり「寒さ対策」を行ってくださいね。

「牧草をたっぷりと敷く」「ケージの下の一部に小型のホットカーペットを利用する」「ケージ全体を毛布で覆う」「ケージを床より高い所に置く」などは寒さ対策として良い方法です。

モルモットの飼育は「掃除」「ストレスを溜めない」「栄養のよい食事」が大切

モルモット
モルモットが健康に長生きするためには、「衛生的な環境」「ストレスを溜めない」「栄養バランスのよい食事」が基本です。

モルモットは排泄量が多いため、掃除はしっかりと行うことが大切です。モルモットにとってストレスにならない環境を用意してあげるとともに、ペレットに野菜や牧草を組み合わせて栄養バランスのよい食事を心がけてくださいね。