ペットを飼う動物がなついて愛情を示してくれると嬉しいですよね。
実はペットとして人気のある「モルモット」は、基本的に警戒心が強くなつきにくい性格とされています。
この記事ではモルモットを飼う上で知っておきたい「なつきやすいモルモットの選び方」と「どうやったらなつくのか」についてご紹介します。
目次
なつきやすいモルモット、選び方は?
選び方のコツ
- 若い個体を選ぶ
- 人との接触を嫌がらない
モルモットのなつきやすさには個体差がありますが、若くて人との接触を嫌がらない個体はなつきやすいです。
若い個体を選ぶ
若いモルモットを選ぶと良いとされている理由は、小さい頃から飼育をしたほうがモルモットが飼い主さんのことを味方だと認識して信頼してくれやすいからです。
ペットショップによっては生後1年以降のモルモットを販売している場合もありますが、生後1~2ヶ月が最もおすすめ。
性別から選ぶ
モルモットは性別で性格が異なり、メスはクールでオスは甘えん坊です。
当然、性格は個体それぞれで差がありますが、より懐きやすい子を迎えいれたい場合はオスのモルモットを選びましょう。
人との接触を嫌がらない
手のひらに乗せたり軽く体を触ったりとスキンシップを図ってみて、あまり嫌がらないことも大切です。
人に触られることを嫌がるモルモットは、家に迎えてからも同じように抱っこを嫌がる傾向があります。
抱っこやなでることは、モルモットと仲良くなるために大切なコミュニケーションの1つです。嫌がる場合はなつきにくいモルモットである可能性が高くなります。見た目だけではなく、人へのなつき方をモルモットを選ぶポイントにしてみてくださいね。
モルモットの性格による部分も大きく、種類によって性格は大きく違うので以下の記事でモルモットの種類から選んでみることもおすすめです。
モルモットがうちに来た!なつくために取るべき行動は?
モルモットが飼い主さんになつくかどうかは、うちに来た初日の行動から大切です。
具体的には以下のように振る舞ってあげることが理想とされています。
1. 迎え入れた「当日と翌日」は干渉しない
うちに来た初日のモルモットはかなり警戒心が強くおびえています。
初めてみる飼い主さんに餌を向けられても食べようとしない子がほとんど。
初めの2~3日はとにかく干渉せずにそっとしておいてあげることが大切です。「大きな物音をたてる」「ケージにふれる」など、モルモットを驚かすようなことはしないように気をつけてあげてくださいね。
2. 飼い主さんの存在や新しいケージを馴れさせてあげる
じっとしていること自体に慣れてくれたら、次に飼い主さんの顔を覚えてもらいます。1日何回かケージを覗きこんでみてください。脅かさないようにそっと近づいてくださいね。
この時期には新しいケージにも馴れていない状況なので、飼い主さんがなにか手を加えてあげるよりは、モルモットが勝手にケージ内をウロウロと歩きはじめるのを待ってください。
ケージにある程度馴れるのはうちに来てから1週間ほど過ぎた頃です。それまで餌はモルモットが寝ている間にそっと置くようにしてあげてください。
3. 名前を呼びながら餌あげる
部屋の電気がついていたり飼い主さんが横にいたりしても活動的でほとんど怯える様子もなくなってきたら、いよいよ名前を呼んであげます。
餌を手にもち、ケージの隙間からそっと与えてみてください。
この時に、名前を呼びながら毎回餌を与えるようにすると自分の名前を覚えてくれやすいです。「餌をくれる=信頼できる人」とモルモットが認識してくれれば、心の距離がグッと縮まります。
4. 撫でたり抱っこしたりとスキンシップを図る
モルモットが自分の名前を覚えて、飼い主さんの手から餌を食べるようになったらいよいよスキンシップを図れる段階です。
まずは手のひらを地面と平行にして、モルモットから乗ってくるのを待ってください。手のひらに乗ってしばらく落ち着いてくれていたら、今度は指の腹を使って優しくなでてみてください。
あまり長時間スキンシップを行うと嫌がりますので、はじめは1日5分ほどから始めてみてください。
モルモットが飼い主さんになつくポイントは?
モルモットがなつくポイント
- そっとしておく
- ごはん(おやつ)
- スキンシップ
モルモットは人になつきにくい性格で、ひざの上でなでられるようになるまで2~3ヶ月かかるといわれています。
かわいいモルモットになついてもらうには「ストレスを溜めない」ことが大切です。
モルモットにストレスを溜めさせない3つのポイントを紹介します。
そっとしておく
モルモットを飼い始めたらすぐにでも遊びたいところですが、その気持ちを抑えて、1~2日はそっとしておいてあげてください。モルモットは警戒心が強く環境変化に弱い動物なので、急激な環境変化は大きなストレスとなるからです。
遅い子でも1週間程度で環境に慣れ、ケージ内で活動を始めることが多いです。新鮮な餌と水を用意してゆっくりとさせてあげてくださいね。
モルモットが巣箱から出たり水や餌が減っていたりするのを確認してから、少しずつコミュニケーションをとってあげることがポイントです。
ごはん(おやつ)
餌を持ってきてくれる人を信頼するのはモルモットも同じです。食べ物を与えてくれる人になつきやすいです。
ごはんを出すときは一声かけて与えるようにすると、モルモットが言葉を覚えてくれるかもしれません。音の繰り返しや規則性なら覚えられる習性があるといわれています。
合図をして手渡しでごはんやおやつをあげてみてください。モルモットが手からおやつを食べてくれるようになったら撫でてみるなど、怖がらせないようにゆっくりと距離を縮めていってくださいね。
スキンシップ
モルモットは飼い主との遊びやスキンシップを好む動物です。
飼い主の手からごはんを食べるようになったら、短い時間でも毎日触れ合うようにしてあげてください。だんだんと距離が縮まっていきます。
お尻を触ると嫌がるので、頭や顎を毛並みにそって撫でてあげることがおすすめです。過度のスキンシップはモルモットのストレスに繋がるので控えてくださいね。
モルモットと触れあう長さは?時間帯は?
触れあう長さ
- 5~60分
時間帯
- 夕方~夜
人間の体調が日々違うように、モルモットも日々体調や気分が違います。よく観察をして、モルモットの気分に合わせて触れ合う時間を決めるようにしてください。
触れあう時間は1日1時間程度が目安ですが、慣れるまでは5分など短い時間から始めてあげてくださいね。
触れ合う時間帯ですが、モルモットは夜行性の動物ですので昼や夕方前はちょうど眠たい時間帯です。モルモットが活発になる夕方以降にコミュニケーションをとることをおすすめします。
モルモットがなついてくれない!理由は?なつく方法は?
モルモットはとても怖がりな動物なので、嫌なことをしてしまうとなついてくれなくなってしまいます。モルモットは怖いと思ったことをなかなか忘れない動物だからです。
「いきなりつかむ」「大きな声を出す」「痛い思いをさせる」というのは、絶対に止めてください。
一度怖がられてしまったら、餌やおやつを使って、慣れてきたら触るなど、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を取り戻すようにしてくださいね。
犬や猫にも劣らない魅力を持つのがモルモット!
モルモットは本来甘えん坊で人が大好きな動物です。
仲良くなるためのポイントが色々とあり打ち解けるまで時間と根気が要りますが、愛くるしい姿にいやされること間違いなし。
飼い主さんが「可愛がりたい」という気持ちを持続させ、少しずつモルモットと触れあいを重ねていけば、きっとなついてくれるはずです。