イルカってどんな動物?大きさや特徴、生態は?日本でイルカと一緒に泳げる場所も紹介

水族館やドルフィンウォッチングなどで我々を楽しませてくれるイルカ。

病気や怪我をしている人を判別することができ、支えるという行動を人間に対し行うことが出来る賢い動物としても知られていますよ。

この記事では、イルカの大きさや特徴、生態などについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

イルカってどんな動物?

イルカの画像
イルカはカバやウシから進化したとされていますが、はっきりとは解明されていません。

ただ、イルカの先祖は約6000万年前のメソニックス類といわれています。メソニックス類とは4本足で歩き、貝や魚を採餌していた狼のような動物です。

人間との関わり

先史時代の世界各地の貝塚からイルカを始めとする鯨類の骨が見つかっており、食用とした後に骨を生活の道具や狩猟具・漁具として利用していたことが分かっています。

日本におけるイルカとの関係は、縄文時代までさかのぼります。

約8000年前の縄文前期の遺跡とされる千葉県館山市の稲原貝塚では、イルカの骨に刺さった「黒曜石の簎先の石器」が出土しています。また、第2次世界大戦前や戦後の食糧難の時代にはクジラと共に貴重なタンパク源として捕食されていました。

イルカの大きさや特徴は?

イルカの画像
大きさ 全長:1.3~10m
体重:30~300kg
特徴 体色:グレー・ブラック・ピンク
流線型の体型
短いくちばし
80~90本ある歯
3つあるヒレ
寿命 20~50年

イルカは、哺乳類に属する鯨類の内、小型の種の総称です。

その大きさは、コガシラネズミイルカやラプラタカワイルカのように体長1.3m、体重30㎏ぐらいで人よりも小さいものから、300kgほどになるハナジロカマイルカまで様々です。

イルカの特徴

イルカは流線型の体型をしています。体色はグレー・ブラック・ピンクなどで、つるつるして弾力性に優れた水の抵抗を受けないような皮膚を持っています。

呼吸は噴気孔(1つに見えるけど2つある)と呼ばれる穴を使って行い、口の中には円錐形の歯が上下合わせて約80~90本生えています。これだけ歯がありますが、獲物を逃さないための歯であり噛み砕くのではなく丸呑みしているそう。

イルカには胸ビレ・尾ビレ・背ビレの3つのヒレがあり、背ビレは体のバランスをとるため、尾ビレは泳ぐ時の推進力を生み出すため、胸ビレは舵の役割をしています。

尾ビレと背ビレは筋肉だけでできていて、胸ビレの中には骨が入っているのが特徴です。イルカの寿命は種類によっても変わってきますが、20~50年生きるといわれています。

イルカの生態は?

イルカの画像

生態

  • 泳ぎながら眠る
  • 約10か月の妊娠期間
  • 体重の1.5~14%の餌を食べる

イルカの生態は大きく分けて「泳ぎながら眠る」「約10か月の妊娠期間」「体重の1.5~14%の餌を食べる」の3つです。

眠りながら泳ぐ

イルカは常に泳いでいる動物ですが、眠らないわけではありません。

左右の脳を交互に休ませることができるので、眠りながら泳ぎます。ただ、飼育されているイルカは水中でじっとしていたり、浮いたりして眠ることも。

ちなみに、イルカは眠っている時に片目を閉じ、ある一定方向に回転しながら眠る習性(北半球のイルカは反時計回り、南半球のイルカは時計回りに回転)があります。右脳が眠っているときは左目、左脳が眠っているときは右目を閉じます。

約10か月の妊娠期間

哺乳類であるイルカは、約10か月の妊娠期間を経て1回に1匹の子イルカを出産します。

生まれた赤ちゃんは母イルカの約1/3~1/2の大きさで、生後約1年~1年半を母乳で育ち4~6歳ほどで大人になります。

ちなみに、生まれるときはしっぽから出る逆子が正常産(頭から出ると溺れてしまうため)です。

体重の1.5~14%の餌を食べる

個体差があるものの、イルカは1日に体重の1.5~14%の餌を食べます。

マイルカ科に属するシャチ・オキゴンドウ・ユメゴンドウなどは他のイルカを食べる事もありますよ。

日本でもイルカと一緒に泳げる?

イルカと人の画像
日本でイルカと一緒に泳げる場所といえば、御蔵島(みくらしま)。 東京から200キロ南下したところにある小さな島で、周囲の海には昔から野生のイルカ達が暮らしており遭遇率が非常に高い場所です。

イルカウォッチングの安全管理や方法、予約の仕方など、御蔵島観光案内所のWEBサイトをチェックしてみてください。シーズンは3/15~11/15です。

御蔵島観光案内所はこちら