童謡でおなじみのアイアイは、霊長目アイアイ科アイアイ属に分類される霊長類です。マダガスカルに分布する固有種で、大きな耳と丸い目、黒く粗い毛に覆われた体、体長よりも長いしっぽといった不思議な姿をしています。
この記事では、アイアイの生息地、会える動物園、食べている餌についてまとめました。
この記事でまとめたこと
アイアイはどこに住んでいる?分布は?
分布域 | マダガスカル北部・東部・中西部 |
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生息域 | 湿潤林 |
竹林 | |
マングローブ林 |
童謡に出てくる「南の島」とはマダガスカル島のことで、アイアイはマダガスカル北部・東部・中西部のみに分布しています。南部には大型種であるジャイアントアイアイが分布していたのですが、2000年前に絶滅してしまいました。
主に「湿潤林」「竹林」「マングローブ林」に生息し、樹上で生活しています。昼間は巣で休み、夜になったら行動する夜行性ですよ。
アイアイは動物園で会える?
関東近郊でアイアイに会える動物園
- 上野動物園(東京都)
日本では、東京都にある「上野動物園」でアイアイに会うことが出来ますよ。上野動物園はアジア地域で唯一アイアイを飼育している動物園で、現在オス5頭・メス4頭の9頭のアイアイが暮らしています。
海外でアイアイに会える動物園
海外では、イギリスのロンドン中心部にある「ロンドン動物園(ZSL London Zoo)」や「ブリストル動物園(Bristol Zoo)」、アメリカでは「フィラデルフィア動物園(Philadelpia Zoo)」や「デンバー動物園(Denver Zoo)」などでアイアイを飼育しています。
希少動物でもあるアイアイは各動物園が繁殖に力を入れているため、運が良ければアイアイの赤ちゃんを見ることもできるかもしれません。
アイアイの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | 野菜・果物 |
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ミールワーム | |
ハチミツ | |
野生化での餌 | 果実・樹皮・花の蜜 |
幼虫 | |
キノコ |
アイアイを飼育している上野動物園では、アボカド・パパイヤ・ライチ・キュウリなどの「野菜」や「果物」、「ミールワーム」や「ハチミツ」などを与えています。
アイアイの野生下での食べ物はカンラン科の「ラミーの実」「果実」「幼虫」「花の蜜」「樹皮」「キノコ」などです。中でも主食はラミーの実で、切歯で穴を開けてから細く長い中指を使って中身を掻き出して食べています。木の中の虫を食べる際にも、幹に穴を開けて指を使って器用に掘り出しますよ。
アイアイは不吉の象徴?
童謡で陽気に歌われるアイアイですが、現生地であるマダガスカルではその不気味な姿から死の前兆・悪魔の使いなどとみなされて殺されてしまうこともあるようです。また開発による森林破壊などが原因で生息できる環境が減り、個体数を減らしているのが現状です。
実際に見てみると少し奇妙な感じもしますが、とても可愛い動物だということがおわかりいただけると思いますよ。ぜひアイアイを見に動物園へ足を運んでみてくださいね。