ハムスターに限らず、ペットを飼っていると気になるのは「気持ち」ですよね。喜んでいるのか、怒っているのか、知りたい飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ハムスターの行動ごとの気持ちについてまとめました。
行動から読み取るハムスターの気持ち19選
ハムスターの行動
- すぐ背中を見せる
- 回り車で突然止まる
- 鼻をヒクヒクする
- 一点を見つめている
- うんていをする
- 後ろ足で立って、耳をすます
- 寝ながらご飯を食べる
- フンを食べる
- フンを飛ばす
- はいつくばってウロウロする
- 手を噛む
- 耳がピンとしている
- 耳が寝ている
- 立ち上がってキョロキョロする
- キーキー、ジージー鳴く
- 口が開いたまま
- 体をのばして寝る
- 自分のシッポを追いかける
- 死んだふりをする
犬の気持ちがしっぽに表れるように、ハムスターの気持ちは耳に表れることが多いです。
耳以外にも、その他さまざまな感情表現をひとつずつ紹介しているのでぜひ覚えておいてくださいね。
すぐ背中を見せる
ハムスターを手の平に乗せたときに、すぐに背中を向けるのは恐怖を感じているからです。
ハムスターの目は天敵を見つけやすいように上向きについているので、手に平に乗せるときは上から掴まないように気をつけてあげてください。
また、餌を食べるときに背中を向けるのは、飼い主さんに餌を取られると思っているからです。餌を与えた直後などはそっとしておいてあげてくださいね。
回り車で突然止まる
野生のハムスターは一晩で3㎞前後移動するほど活動的です。
ペットのハムスターは運動不足解消のために回し車を使って走りますが、野生の名残で「どこまで走ったか」「周りに敵がいないか」などを確認するために立ち止まることがあります。
鼻をヒクヒクする
ハムスターの嗅細胞は、人間の40倍以上といわれています。
鼻をヒクヒクさせてにおいを嗅ぐことで、情報収集をしています。
一点を見つめている
大きな音などを聞いた後に、ハムスターが一点を見つめて動かないことがありますが、これはビックリして体が固まってしまった時などに見られる動作です。
また、ハムスターが飼い主さんをジッと見ていることもありますが、これは今の状況を確認しているときです。ハムスターは近眼なので、30cm以上離れるとはっきりと見ることができないのです。
飼い主さんの目を見て何かを訴えているわけではありません。
うんていをする
地上でしか生活しないハムスターがうんていをしているのは、ストレス発散のためです。
転落した場合などにケガをする危険があるので、飼育環境を見直すなどしてあげてくださいね。
後ろ足で立って、耳をすます
ハムスターが後足で立って耳を澄ましているのは、周囲を警戒し不審な物音がしないか探っているからです。
この時口を開けて歯を見せていると、威嚇のポーズになります。
寝ながらご飯を食べる
ハムスターは天敵に狙われやすいので、頬袋に溜め込んだ餌を巣穴に持ち帰ってから食べます。
ハムスターなどのげっ歯類が寝ながら餌を食べるのは本能だといわれており、無意識で食べています。
フンを食べる
「食糞」といわれる行動で、食べるフンは「盲腸糞」と呼ばれる特殊なものです。
野生のハムスターは餌が少ない場所に住んでいるので、限られた餌をより多く消化吸収する必要があります。盲腸にいる細菌の働きで食物繊維を炭水化物に変化させ、排泄された「盲腸糞」をもう一度食べることで消化吸収しています。
「盲腸糞」はやわらかいフンですが、病気の下痢とはニオイで違いがわかります。
フンを飛ばす
ハムスターがフンを飛ばすのは遊びです。退屈している時などに見られることが多いです。
はいつくばってウロウロする
ハムスターにとって、自分のニオイがついていない場所は縄張りの外になります。
縄張りの外は未知の場所なので、はいつくばってウロウロするようになってしまうのです。環境に慣れてくれば、いつも通りになります。
手を噛む
甘噛みの場合は、本能的に目の前の物を確認しているだけです。食べられるものかどうかを確認しています。
痛いほど噛む場合はハムスターが怖いと思ったときが多く、驚いたりストレスを感じたりしたときにみられる行動です。
ハムスターは何かが視界に入った瞬間、頭で考えるより先に行動を起こします。そのため、普段は懐いていても寝ぼけていると敵と間違えて嚙みつくことがあります。
懐いているはずが噛みつくようになった場合、病気やケガが疑われます。手遅れにならないうちに病院へ行き、異常がないか調べてもらうようにしてくださいね。
耳がピンとしている
聞いたことがない音がすると、耳に神経を集中させて周囲の状況を確認します。
ハムスターは人間の4倍の「音域」を聞くことができるので、天敵の存在を瞬時に察知することができるのです。
ペットのハムスターは、この能力を活かして飼い主さんの足音を聞き分けることもできます。
耳が寝ている
眠っている時以外で耳が後ろに倒れている時は、怖くてビクビクしている時です。
何かをしている時に耳が寝ている場合は、集中している時です。この時にハムスターの体に触ると噛みつかれることもあるので気をつけてくださいね。
立ち上がってキョロキョロする
周囲を警戒しています。においや音で情報を集めています。
キーキー、ジージー鳴く
嫌がることをされたり飼い始めたばかりで慣れていなかったりすると、怒ってキーキー、ジージー鳴くことがあります。
仰向けになって鳴いている場合は、ハムスターが必死に抵抗している状態です。ハムスターに対して相当嫌がることをしているので、しぐさが可愛くてもすぐに止めてくださいね。
また、ずっと鳴いている場合は、風邪・肺炎・呼吸器系の病気などが疑われます。病院へ連れて行き診察を受けるようにしてください。
口が開いたまま
ハムスターは口呼吸を苦手としていますが、口が開きっぱなしの場合は注意が必要です。
風邪・肺炎・鼻炎などの病気が疑われるので、動物病院へ行くことをおすすめします。
夏場であれば室温が高くなり、暑さが原因で口を開けたまま呼吸をしている可能性があります。
体をのばして寝る
ハムスターが体をのばして寝ている場合、2つの理由が考えられます。
1つは、室温が高く暑さを感じているとき。エアコンの設定温度や飲み水など、飼育環境の見直しが必要です。
2つ目は、飼い主さんを信頼しきって安心している場合。飼い主さんと生活環境に安心・信頼していることが分かります。
自分のシッポを追いかける
ハムスターが自分のシッポを追いかけてグルグル回る場合は、中耳炎や内耳炎が疑われます。
動物病院などへ行き、検査してもうらう事をおすすめします。
死んだふりをする
大きな音をたてるなどしてハムスターを驚かせると、死んだふりをします。
ハムスターにとって大きな音は死ぬほどの恐怖になるので、いたずらにこのような行動をするのは絶対に止めてください。
強すぎるストレスは、病気の原因になるだけでなく突然死を引き起こしかねませんよ。
ハムスターと仲良くなろう!
ハムスターは猫や犬と違い、スキンシップをとりにくい動物です。
ハムスターを飼い始めたら、まずは嫌がることをしていないか気を配ることが、仲良くなる近道です。
この記事の内容を参考にして、ハムスターとの楽しい毎日を送ってくださいね。