ニューサウスウェールズコアラは、コアラ科コアラ属に分類される有袋類です。ふわふわとしていて、どこかユーモラスな姿から多くの動物園では人気者です。食事の時以外は、ほとんどの時間を木の上で寝ることに費やしていますよ。
今回は、ニューサウスウェールズコアラについて、生息地や会える動物園、餌などをまとめました。
この記事でまとめたこと
ニューサウスウェールズコアラはどこに住んでいる?分布は?
分布域 | オーストラリア東部 |
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生息域 | ユーカリ林 |
オーストラリア大陸の中でもコアラが生息しているのは東部だけです。地域によって3つの亜種に分類され、それぞれ名前に州名がつけられています。
ニューサウスウェールズコアラは、東海岸の中間にあたるニューサウスウェールズ州に分布しているコアラのことを指します。
生息地は沿岸部や内陸などさまざまなユーカリ林に暮らしていますが、そこで暮らすコアラにとって好みの木があるかどうかというのも重要です。その中でそれぞれが生活圏を持ち、基本的には単独で生活していますよ。
ニューサウスウェールズコアラは動物園で会える?
関東近郊でニューサウスウェールズコアラに会える動物園
- こども動物自然公園(埼玉県)
- 多摩動物公園(東京都)
- 横浜市立金沢動物園(神奈川県)
日本の動物園では、「名古屋市東山動物園」、「鹿児島県平川動物公園」、「埼玉県こども動物自然公園」、「横浜市立金沢動物園」、「神戸市立王子動物園」、「東京都多摩動物公園」、「淡路ファームパーク・イングランドの丘」などでニューサウスウェールズコアラに会うことができますよ。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州にある「オーストラリアン・レプタイル・パーク(Australian Reptile Park)」、「フェザーデール・ワイルドライフ・パーク(Featherdale Wildlife Park)」、「ポトルーパレス(Potoroo Palace)」などに行ってもニューサウスウェールズコアラに会えますよ。ニューサウスウェールズ州ではコアラの抱っこは禁止されているので、抱っこ体験はできないようです。
ニューサウスウェールズコアラの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | ユーカリ |
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自然下での餌 | ユーカリ |
アカシア | |
ティーツリー | |
ワットル |
動物園では、コアラに「ユーカリ」を与えています。1匹が1日に食べる量は500~1,000gほどです。
ユーカリには多くの種類があるのですが、決まった数種のユーカリしか食べません。動物園では、そのコアラの好む種類のユーカリの樹を育てるなどして餌を確保しています。
コアラは自然下でも「ユーカリ」の葉を主食としていますが、他にも「アカシア」や「ティーツリー」、「ワットル」などの葉を食べることもあります。
ユーカリは多くの動物にとって有毒で、栄養面では優れているとは言えません。しかし、コアラはユーカリの消化吸収、解毒に適した消化器官を持っているため、主食とすることができるのです。
水分もユーカリの葉から摂取することがほとんどですが、不足している場合は水を飲むこともありますよ。
有名だけど実は珍しい動物?
コアラは世界的にも有名な動物ですが、オーストラリアでは生息地の減少という危機に立たされています。ニューサウスウェールズ州では「危急種」に制定されるなど、各州でコアラを保護する法律があります。
しかし、国全体では法整備がととのっていません。保護団体などは働きかけを行っているようですが、きちんとした保護法ができてコアラの暮らす場所が守られるようになるといいですね。