新世界ザルでサル目マーモセット属のコモンマーモセットは、手のひらサイズのサルとして有名です。
全長は約20cm・体重は約300gで、長い尻尾を持っていることが特徴的ですよ。白くて長い耳の毛があり、顔の周りの毛色はこげ茶色です。胴体は灰色で白色の長い毛が生えています。
現存数は少なくありませんが、開発により80%近くの生息地域が失われています。
この記事ではコモンマーモセットの生息地や会うことの出来る動物園、野生下や飼育下での餌についてまとめました。
この記事でまとめたこと
コモンマーモセットはどこに住んでいる?分布は?

生息域 | ブラジル北東部沿岸 |
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分布域 | 熱帯林 |
コモンマーモセットは主にブラジル北東部沿岸の熱帯林に生息しています。人の手によってそれ以外の地域でも広く分布するようになりました。
コモンマーモセットは半落葉林やサバンナ森林、水系森林、二次森林、境界域など様々な場所に適応しています。樹上性で、木の上で大半の時間を過ごしますよ。
コモンマーモセットは動物園で会える?

関東近郊のコモンマーモセットに会える動物園
- 那須どうぶつ王国(栃木県)
- かみね動物園(茨城県)
- 上野動物園(東京都)
- 千葉市動物園(千葉県)
- 夢見ケ崎動物公園(神奈川県)
- 遊亀公園動物園(山梨県)
コモンマーモセットは日本国内でも多くの動物園で会う事が出来ます。
関東近郊では、栃木県の「那須どうぶつ王国」、茨城県の「かみね動物園」、東京都の「上野動物園」、千葉県の「千葉市動物公園」、神奈川県の「夢見ケ崎動物公園」、山梨県の「遊亀公園動物園」などで見ることができますよ。
その他にも秋田県の「大森山動物園」、静岡県の「シャボテン公園」や「日本平動物園」、愛知県の「モンキーセンター」、兵庫県の「神戸どうぶつ王国」などで会う事ができます。
海外でコモンマーモセットに会える動物園
イギリスにある「トウィクロス動物園」やカナダにある「トロント動物園」、アメリカの「サンディエゴ動物園」など世界中の動物園で会う事ができます。
コモンマーモセットの餌は?何を食べる?

飼育下での餌 | ペレット |
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野菜や果物 | |
生餌など | |
野生下での餌 | 昆虫 |
果実 | |
他の動物の卵 | |
植物の浸出物 |
コモンマーモセットは飼育下ではサル専用の「ペレット」や「野菜」、「果物」、「木の実」、ミルワーム、コオロギなどの「生き餌」、「煮干」、「ゆで卵」などを食べます。果物はりんごやバナナ、イチジク、ブドウ、オレンジなどを食べます。
基本的にはサル用ペレットを中心に与えます。果物や昆虫、野菜などからは良質なたんぱく質を摂取する事が出来ますよ。カルシウムが不足しやすいので、定期的に日光浴をし、カルシウムの含まれる食事も与えています。
野生下では「昆虫類」や「果実類」、「トカゲや鳥の卵」などを食べます。
「植物の浸出物」を食べることもあり、木に穴を開けて植物から出るゴムや樹液、ラテックス、樹脂などを食べます。特に1~4月の果実があまりとれない時期には浸出物を食べます。
食事摂取時間の30%を餌である昆虫の採集に費やします。体の小ささを活かして獲物に気づかれずに接近し、待ち伏せして捕まえるという独特の狩猟スタイルをとります。
群れで生活をする

コモンマーモセットは9匹程度の群れを作り生活しています。群れは1~2頭のメスと1匹のオス、その子どもたちや親の兄弟などから作られています。多い時には15頭近くになりますよ。
妊娠期間は約5ヶ月で出産後わずか10日で再び交尾できるようになります。そのため年に2回出産する事が出来ます。
コモンマーモセットは基本的に双子の子どもを産むことが知られています。子どもは、生後2週間は母親の背中にしがみつき離れる事はありません。