ウーパールーパーの俗称で知られるメキシコサラマンダーは、カラーや体の特徴によって何種類かに分けられます。
各種の値段はそれぞれ違っていますし、飼育上の注意点もさまざまです。これからメキシコサラマンダーを飼育される方は、この記事でその種類や特徴、値段の目安を確認してみてください。
メキシコサラマンダーの特徴は?別名は?
メキシコサラマンダーはひょうきんな顔つきをした、愛くるしい両生類です。メキシコ原産で、日本では1980年代にテレビCMに起用されたことから認知が広がりました。生物学上の分類では「メキシコサラマンダー」が正式名称です。ほかにも、メキシコの言葉で「水の犬」を意味する「アホロートル」という呼称が使われることもあります。
ウーパールーパーとは、メキシコサラマンダーの中でも大人になるための変態を行わず、えらがついたままの幼体で成熟する個体をさします。平均寿命はおよそ10~15年で、非公式ですが25年生きたというケースも報告されています。
メキシコサラマンダーのカラー別の特徴と値段
一般的な熱帯魚店などで販売されているメキシコサラマンダーは、5つのカラーに分類できます。以下が、カラーごとの特徴と相場価格です。
リューシスティック
乳白色の体と黒い瞳を持つ個体はリューシスティックというカラーです。多くの方がウーパールーパーという俗称を聞いて想像するカラーであり、人気が高く、流通量が多いので値段は安価です。リューシスティックの個体は安い場合で700円、高くても3000円台で入手できます。
アルビノ
体の色はリューシスティックと同じく乳白色をしていますが、遺伝的に黒の色素を持っておらず、目は赤色をしています。アルビノの個体は視力が弱く、餌やりに工夫が必要です。動くものを手当たり次第に捕食しようとするので、ほかの個体の尻尾をかじってしまうこともあるので注意してください。アルビノの個体の価格は、リューシスティックと同程度です。
ゴールデン
名前の通り、金色に近い体色をしたメキシコサラマンダーです。ゴールデンもアルビノと同じく赤い目をしており、視力は良くありません。ゴールデンは個体の流通量がリューシスティックやアルビノより少なく、価格は平均して500円程度高いです。
マーブル
緑がかった体色を持つ、野生の個体に近いメキシコサラマンダーです。体全体に黒い斑点があるのが特徴で、見た目の印象は前述の3種類とは異なります。マーブルの販売価格は、リューシスティックと同額程度です。
ブラック
真っ黒な体を持つメキシコサラマンダーです。流通量が少ないので相場価格がリューシスティックより1000円近く高いうえ、熱帯魚店などの店頭に置かれることは珍しい種類です。
ブラックより少し色素の薄い個体は、「ブルー」として販売される場合があります。ブルーも店頭に置かれることはほとんどなく、価格もブラックより高額です。
高額なメキシコサラマンダー
メキシコサラマンダーの中でも、体長が短いショートボディーや、尻尾の長いロングテールは、特徴的な体型を持つことから高額な値段で取引されることもあります。人気があり希少なため、1匹2万円以上で取引されることも珍しくありません。
メキシコサラマンダーは、多様なカラーやスタイルを持っていますが、価格差は犬や猫に比べて小さいです。やや成長した個体には高めの値段がつけられますが、その分育てやすい状態になっているので、初心者はある程度大きくなった個体を選ぶのがオススメです。
ウーパールーパーの飼い方について詳しく知りたい方はこちらの記事です。