人に懐きやすく様々な表情を見せてくれるミドリフグ、食べ物をねだる様子もかわいいですね。
今回の記事では、ミドリフグの餌は何が良いのか悩んでいる人に、定番の餌を6つと食べてくれない時の対策についてまとめました。
定番の餌①赤虫
赤虫はユスリカの幼虫で、熱帯魚のエサとして一般的に知られています。赤虫には冷凍と生餌があり、どちらもアクアショップやペットショップなどで購入することができます。赤虫は脂肪分を多く含み人工餌に比べて栄養価が高いです。
赤虫(冷凍)
冷凍赤虫は比較的安価で入手しやすいのが特徴です。だいたい小分けパックになっていますが、魚の大きさや数によっては少し無駄が出ることもあります。人工餌に比べると食いつきはとても良いですよ。
冷凍赤虫は解凍するときに脂肪分が溶けだすため、ガラス面に油膜が付きやすくなります。与える際には、あらかじめ水で解凍しておくのがおすすめです。ただし、あまり長く水につけると栄養や美味しい成分が溶けだしてしまい食いつきが悪くなることもあるので注意が必要です。
赤虫(生餌)
生餌の赤虫は冷凍に比べて新鮮で栄養価も高いのでおすすめです。生きているので冷凍に比べると水も汚れにくいです。ただし、管理が大変なこと、冷蔵で3日程と保存性が良くないことなどがデメリットになります。
定番の餌②刺身
ミドリフグは小さく刻んだ刺身を食べることがあり、好きな魚であれば食いつきも良いと思います。しかし、刺身は油分が浮いたり、食べ残しが腐りやすく水を汚す原因になります。
あげる場合は食べ残しをスポイトで取り除くなど、水槽内の汚れに注意が必要です。
定番の餌③貝類
ほとんどのミドリフグは貝類を好んで食べます。餌として与えたアサリやシジミのような貝の他、水槽の掃除用に入れた貝まで食べてしまうこともあります。貝を与える時は砂抜きをして一度冷凍すると寄生虫対策になりますよ。
中の身だけを与えてもいいですが、歯切りも兼ねて殻ごと与えるのもおすすめです。
定番の餌④ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプは栄養価、消化、嗜好性が良く、小型魚のエサとして一般的です。乾燥した卵の状態で販売されていて、28℃前後の塩水に入れてエアレーションすると24時間で1㎜程のブラインシュリンプが孵化します。
孵化後は徐々に栄養価が落ちるので、与えるのは孵化後すぐのものにしてください。
定番の餌⑤クリル
クリルは乾燥エビのことです。オキアミや淡水エビなど様々なものがあります。ミドリフグは貝やエビを好んで食べるので、食いつきは良いです。少し水に浸してからあげると便秘になりにくくなりますよ。
高たんぱく高脂肪、栄養価が高めな分少し太りやすくなるので注意してください。
定番の餌⑥人工飼料
人工飼料には顆粒タイプやフレークタイプなど様々なものがあり、生餌や冷凍に比べて水を汚しにくく与えやすいのが特徴です。
総合栄養食として販売されているので栄養バランスに問題はありませんが、生餌などに比べると食いつきが悪い場合があります。
餌を食べてくれない時は?
基本的に食いしん坊のミドリフグがエサを食べてくれない場合、あげている餌に飽きた・嫌い、ストレス・機嫌が悪い、お腹がすいていない、体調が悪いなどの原因が考えられます。
餌に飽きたり、お腹がすいていない場合は、1-2日程あけてからあげると食べることがあります。どうしても食べないようなら、餌を変えてみてください。
体調が悪い時は体の色が変わるのですぐわかると思います。水を換えるなどの対処が必要です。また、一つの水槽で複数の魚を飼育している場合は、ストレスを感じている場合もあります。そういった場合は1匹ずつ別々の水槽にすると食べるようになることがあります。
あげすぎは禁物
ミドリフグは雑食性でよく食べる魚です。個体によって好みが違ったりもするので、それぞれに合った餌を見つけてみてください。餌をあげるときは、1分程度で食べきれる量を入れると、食べ残しが減り水の汚れをある程度抑えられますよ。