ツノガエルの飼い方、魅力、種類は?必要な水槽や餌は?

ペットといえば犬や猫を思い浮かべますが、カエルをペットとして飼っている人も多くいます。カエルと聞くと抵抗を持つ人も少なくないのではないでしょうか。実は種類が豊富で、魅力的な習性を持っている興味深い生物なのですよ。

この記事では、カエルの一種「ツノガエル」の魅力や種類、必要な水槽や餌をまとめました。

 

ツノガエルの魅力は?

ソロモンツノガエル

魅力

  • 他の動物にはない奇抜な体色
  • 飼育スペースがコンパクト
  • 飼育しやすい

ツノガエルはまん丸な2頭体型と大きな口が魅力で、今世界中でペットとして親しまれています。可愛らしい体型と他の動物にはみられない奇抜な色合いの配色でカラーバリーエーションも楽しめます。

まるでカエルのぬいぐるみかおもちゃのような色鮮やかさですよ。

基本的にはほとんど動かずおっとりとして穏やかなので、飼育スペースを必要としません。餌も昆虫や魚類を丸呑みするため、必ずしも生餌でなくても良い点も飼育がしやすいです。

 

ツノガエルの種類は?

ツノガエル

ツノガエルは種類にもよりますが、12~15cmほどまで成長し、他のカエル同様にメスの方が大きくなります。ペットとしてのツノガエルは大きく分けて「ベルツノガエル」と「クランウェルツノガエル」の2種類に分かれます。

 

ベルツノガエル

ベルツノガエル

クランウェルツノガエル

クランウェルツノガエル

ベルツノガエルは角状の突起が目立たずずんぐりむっくりですが、餌も良く食べて飼いやすいといわれています。クランウェルのほうが角が発達しており、色彩変異個体などが多くカラーバリエーションが豊富です。

流通は少ないですが「アマゾンツノガエル」というツノガエルもいます。最も角が大きく、凛々しい印象を受けます。神経質で飼育が難しいという特徴があります。

ツノガエルの飼育環境は?

ツノガエル

飼育環境

  • ケージ内は清潔に保つ
  • 底材は少し湿らす

ツノガエルは活発に動いたりジャンプしたりはしないので、小さめの飼育ケースで十分飼育可能です。高さも必要ありませんが、開閉はしっかりできるものを選びます。

こまめに掃除をして清潔に保ってあげることが大切ですよ。軽くて動かしやすいプラスチックケースが理想的です。

その中に湿度を保つためのウールマットや敷き砂などの床材を入れ、同じくらいの高さまで水を入れます。だいたい1cmくらいが目安になりますが、床材の水分量は多くならないよう少し湿っているぐらいのバランスを保って下さい。

フンをして水を汚したらこまめに掃除をしないと、カエルが体調を崩しやすくなりますので気をつけてあげてくださいね。

 

ツノガエルの飼育、温度と湿度管理!

温度と湿度

  • 温度:22~27℃
  • 湿度:70~85%

ツノガエルの飼育温度は22~27度が適温と言われていますが、25度前後を目安に管理して下さい。20度くらいまで低温になると消化器官に負担がかかり、餌を消化できなくなります。

冬はシートヒーターなどを利用するとよいです。湿度はじめじめした梅雨時がカエルには一番快適で、冬の乾燥が一番大敵です。70~85%を目安に管理してあげてください。乾燥している時は、霧吹きなどでケース内を多湿に保ってあげる必要がありますよ。

 

ツノガエルの給餌の仕方と餌の種類は?

ツノガエル

  • コオロギ
  • 金魚
  • メダカ
  • 冷凍マウス
  • 人工飼料

ツノガエルはもともと待ち伏せをして目の前に来たものを捕食するので、餌を与える時はピンセットなどで正面から口元に差し出して下さい。反射的に飛びつき、食べる習性があります。

与える餌は飼い主さん次第で、ツノガエルの種類や環境、成長具合などで替えたりします。主食は「コオロギ」などの昆虫ですが、栄養が偏らないように「金魚」や「メダカ」などの小魚も与えます。

高い栄養価を求める場合は「冷凍マウス」や「人工飼料」がオススメです。特に練り餌タイプの餌は食いつきも良く、手間がかからないので便利です。

 

給餌の頻度

ツノガエルは給餌の頻度が重要なので、与えすぎには注意します。栄養過多で死に至る場合も少なくないようです。ですが生後1年半未満のベビー期には十分な餌を与える必要があるので、1~3日置きに様子を見ながら与えてくださいね。

骨格が未発達な時期に小魚を与えると健康な個体に育ちます。成長後は週に1度程度と考え「フンをしたら餌を与える」という判断基準で与えてください。一度の餌の要求量は多いので、ある程度大きさのある量をあげます。

 

ツノガエル飼育の一般的な予算

ツノガエル

ツノガエルの個体の価格が約5000円ほどで、飼育セットの一式はネットで5000~8000円で購入できます。両方合わせて予算は1万5000円くらいを見積もっておく必要があります。

プラスチックケースは1000~2000円、ウールマットやフロッグソイル(敷き砂)などは500円程度と安価です。練り餌などは1000円ほどが目安です。

水入れなどは専用のものもありますが、浅い器なら何でも代用できます。観葉植物はポトスなどが一般的ですが、100円均一でもたくさん観葉植物が売られていますのでそこから好きなものを選んで一緒に育ててみてはいかがでしょうか。

 

オタマジャクシから育てることも可能!

ベルツノガエル

飼育に慣れたベテランの飼い主さんはオタマジャクシから育てるようです。どんな配色のツノガエルに育つのか楽しみが倍増ですね。

飼育の仕方で美しさも変わるので、人目を惹くような立派なツノガエルに育ててあげてください。