元トリマーの大地さんは、現在とてもユニークなキャリアを歩んでいます。
「ペットライフナビゲーター」として愛犬家向けにイベントを行う傍ら、「俳優」としても精力的に活動されており、テレビや雑誌に多くの出演経験をお持ちです。
彼のモットーは「どちらも全力」。
俳優とトリマーという2つの全く異なる職業を融合したキャリアをひた走る大地さんに、今回pepy編集部が取材をしてまいりました。
大地さんがペットにかける思いや今のキャリアを歩むことになったきっかけ、プロトリマー直伝の「犬の正しいケア方法」について取材した内容をまとめています。
はじめはトリマーになる道を選んだ「大地」さん。実家は大分県の山奥。
―大地さんよろしくお願いします。早速ですが今のキャリアを歩むことになったきっかけを教えてください。はじめから「ペットライフナビゲーター」と「俳優」を両立しようと思っていたのですか?
こちらこそよろしくお願いします。
いえ、初めから両立しようと思っていたわけではなく、
―なぜプロのトリマーになろうと思ったんですか?
生まれたときから実家には犬がいたので、ペットと生活することは僕にとって当たり前でした。将来ペットに関わるお仕事をしたいと思ったんです。
子どものときに一番最初に掲げた夢は「ペットショップの店員さん」だったくらいです。笑
とにかく生まれたときから動物が近くにいたので、ペットがいない家庭は想像できないし完全に僕の暮らしに溶け込んでいました。
―小さい頃から動物がお好きだったのですね。実家はどちらですか?
大分県のかなり田舎の方で、実家は山の中にありました。通っていた学校には野犬がしょっちゅう来ましたし、道にはイノシシがよく出没するような場所でした。トリマーの資格をとったのも大分県の専門学校です。
ここでの生活は俳優業を志すきっかけにもなりましたし、今思い返してみてもとてもよい経験だったと思います。
トリマーをしながら俳優を目指したきっかけ「後悔したくなかった」
―俳優を目指されたきっかけは何ですか?
トリマーとして働き始めて、ふと「そういえば小さい頃から役者になりたかったんだよな」って思い出したんです。
大分で育ったこどもの頃の僕にとって、テレビの中の人たちは遥か雲の上の存在。憧れの存在だったんです。
もちろんワンちゃんは大好きですしトリマーの仕事は楽しくやりがいもありました。でも、このまま役者になるための挑戦をなにもしなかったら、80歳90歳になったときに後悔しちゃうなと思ったんです。
とにかく挑戦しよう!と思って、オーディションを受けました。25歳のときです。
???
ペットライフナビゲーターとしての大地さん。活動内容とそのきっかけは?
―では大地さん、ペットライフナビゲーターとしての現在の活動を教えてください。
はい、主に犬に関わるイベントに登壇しています。
「トリミングレッスン」「爪切り・肛門腺絞りなどのケア法の伝授」「免疫力アップマッサージ講座」「食事について」など、トリマーの経験を活かして「ご自宅でできるケア」をテーマに役立つ情報を犬の飼い主さんに提供しています。
―トリマーさんのお仕事は「被毛のトリミング」以外にもたくさんありますよね。
そうなんです。
例えばトリマーはワンちゃんをトリミングで預かっている間に、ブラッシングや爪切り、肛門腺絞りなど体のケアをたくさんしています。
そんな中、ワンちゃんをお返しする際に飼い主さんから「自宅で耳掃除をしてあげたいんですがどうしたらいいんでしょうか?」「正しいブラッシング方法を教えてください!」とたくさん質問を受けたんです。
そこで飼い主さんの愛犬に対するどんな悩みでも答えてあげられるように、とにかくたくさん勉強しました。
参考:大地さんが取得した資格一覧
- JKC公認トリマーライセンス
- 愛犬家住宅コーディネーター
- 免疫マッサージセラピスト講師
- ドッグレシピプランナー
- PSG ペットアドバイザー(農林省・環境庁認可)
- ペットフード / ペットマナー検定
とにかくたくさん勉強して、少しでも飼い主さんたちのお役に立ちたいと思ったんです。当時から「自宅でできる正しいケア方法」について、飼い主さんからたくさん質問を受けていましたので。
今イベントに登壇している理由も全く同じです。
―飼い主さんから頂いた質問が今の大地さんの「はじまり」なのかもしれませんね。今イベントを精力的に実施されている理由もよく伝わってきました。
お手入れのプロ、大地さんが語る正しいブラッシングの方法とは?
―例えばブラッシングについて、「正しいケア方法」はどう覚えたら良いのでしょうか。
正しいブラッシングのやり方を知らない飼い主さんはなかなか多いです。
被毛の根本までブラシが行き届くように、丁寧にじっくりブラシを滑らせることが大切なのですが、ブラシを被毛の表面や毛先にだけ当てる人がよくいらっしゃいますね。根本までブラシを当てないと毛玉ができてしまったり、皮膚トラブルが悪化したりしてしまうんです。
―かといって強くブラシを当てすぎると皮膚が傷ついてしまいますよね。絶妙な力加減が必要な気もしますが。
そうなんです。
ただ、一度感覚をつかめば簡単に慣れます。
ブラッシングにかかわらず、「正しいケア方法」を知るための一番の解決案はプロのコツをきちんと知ることなんです。1度覚えれば誰でも自宅で簡単にできるようになります。
トリマーという職業は愛犬の皮膚トラブルに飼い主さんよりも気がつきやすい
―プロが実践する正しいケア方法。これは確かに貴重な情報ですよね。飼い主さんも普段の生活の中では知る機会が少ないはず。大地さんのイベントにはかなり飼い主さんの需要がありそうです!
ありがとうございます。あと、そもそもワンちゃんの体の異変やSOSを一番発見しやすいのはトリマーなんです。
―それはどうしてですか?
トリマーが行うブラッシングはとにかく繊細で丁寧です。
ブラッシングするときには被毛の根本を指でわけて地肌を見ながら行います。犬は全身に被毛が生えているので、1度のブラッシングでワンちゃんの地肌をすべて観察していることになります。
なので炎症やイボなど、皮膚にトラブルがあったらすぐにわかるんです。
飼い主さんもお仕事だったり家事だったりで何かと忙しいですよね。なかなかそこまでワンちゃんの地肌を普段から観察できている人っていないと思うんです。
実際に「うちのワンちゃん、こんなところにイボがあったんだ!」とイベント中に発見して、その足で病院へ受診した飼い主さんもいました。
ブラッシングにおいてはこの「丁寧さ」が大切でありプロの技です。
ブラッシングの頻度は毎日が理想!
―自宅で愛犬にブラッシングをする際には地肌までみる「丁寧さ」が大切だということですね。ブラッシングの頻度についてはどうでしょう?
やはり「毎日」が理想です。
毛玉や被毛による皮膚トラブルを防げますし、皮膚の状態を毎日観察することで病気の早期発見にもつながります。
また、ブラッシングやマッサージは愛犬とのスキンシップにもつながります。
すべての飼い主さんに毎日の生活にお手入れを取りいれることを僕はおすすめします。
―しかし、忙しい飼い主さんの場合はどうしたらいいのでしょうか?どうしても時間が取れない。みたいな。
そうですね。実際にブラッシングを行うとなると小型犬でも1時間近くかかる場合があります。大型犬の場合はさらに大変です。
1日にどうしてもまとまった時間を取れない場合には、愛犬の上半身と下半身のブラッシングを「今日と明日」や「朝と夜」にわけてブラシを通してあげることをおすすめします。3日にわけてもいいでしょう。
「ブラッシング」をはじめ、「耳掃除」「リンパマッサージ」「爪切り」「歯磨き」など一連のケアを行うと、わんちゃんの体にほぼ全身触れることになる。この頻度が多ければ多いほど「あれ、こここんなに張っていたっけ」「ここ膨らんでるな」と無意識のうちにも体のSOSに気がつきやすいのです。
常に触っていないとわからない「病気の予兆」は、やっぱり毎日触れていないと気がつけない。
大地さんに聞く「愛犬と理想の生活を送る秘訣」とは
―大地さんは、飼い主さんとその愛犬が理想の生活をおくるためには、どんなことが大切だとお考えですか?
日々愛犬の体のケアをする、マッサージをすることで自然とスキンシップがはかれている。この関係性が大切だと思います。
犬が吠えず逃げずに他の動物に体を触らせるということは、相手を全面的に信頼している証拠です。全身のケアを飼い主さんにしてもらっている時、ワンちゃんは「守られている安心感」を感じているんです。
こうして愛犬との心の距離が近づいていくと、わんちゃんは飼い主さんに体を触ってもられてハッピーですし、飼い主さんももちろんハッピー。
愛犬のためにも飼い主さんのためにも、こんな関係が理想だと思うんですよね。
ちなみに人に体を触られることに慣れている犬は、わたしたちトリマーもケアしてあげやすいですし、獣医師さんも触診しやすい。まさに「みんなに守ってもらえる」わんちゃんになれるんです。
取材後記
今回の取材を通して感じたことは、大地さんのもつ愛犬家へのまっすぐな情熱です。
どうしたら飼い主さんとわんちゃんの心の距離がより近づくのか。わんちゃんが病気をせずに長生きできるのか。
そして飼い主さんと愛犬の「ハッピーなホルモン」分泌に、自分はどうしたらもっと関わることができるのか。
大地さんの発する言葉は常にまっすぐで、その瞳は「すべてのわんちゃんと飼い主さんが幸せになる」という理想を常に見つめている。イベント登壇や俳優業との両立などの常人はずれた行動力の源泉は、「絶対に叶えたい夢」があることなのでしょう。
???
そんな大地さんの行動力を象徴するエピソードがあります。
トリマー時代に愛犬の「皮膚病」「アトピー」「毛並み」に悩むを抱える飼い主さんたちが多いと気づいた大地さんは、何か提供してあげられないかと悩みます。あれこれ考えているときにふと「人間には化粧水があって、わんちゃんにはなぜないのだろう」と疑問に思ったそうです。
そこで早速化粧品会社さんに連絡をしてペット用の化粧水「AVANCE」を作ってしまったのです。
AVANCEは「防腐剤不使用(フリー)」「アルコールフリー」でペットが舐めても大丈夫なほど安心安全の化粧水。
医薬品ではないので必ずしも「治る」とは断言できませんが、大地さんいわく「ペット用化粧水としては理想の商品」とのこと。
「AVANCE」の詳しい解説記事はこちら、商品の公式ページには以下のボタンから移動できます。
???
常に飼い主さんと愛犬の味方であり続ける大地さん。この記事がより多くの方々に大地さんを知って頂くきっかけになれば幸いです。大地さんについて興味を持たれた方は、大地さんのプロフィールを紹介していますので是非ご覧ください。
大地さんのプロフィール
名前 | 大地 |
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生年月日 | 1984年9月7日 生 |
出身 | 大分県別府市 |
血液型 | A型 |
身長 | 176cm |
特技 | 犬のトリミング、殺陣、乗馬、料理 |
好きな女性のタイプ | ・笑いのツボが一緒な人 ・気配りできる人(電車のシートに座ったときにスカートをすっと引ける人) |
ワンちゃんの好きな仕草 | 触れるか触れないかのところまで近づいてきて、お尻をつける程度で座ってくるところ |
公式ブログ | https://ameblo.jp/skypro-daichi/ |
大地さんの主な出演作品・経歴
映画
・『関ヶ原』2017 年公開 家来の武将役(監督:原田眞人 主演:岡田准一・有村架純・役所広司)
ドラマ
2016『カインとアベル』(CX)若手社員役
モデル
・リクルート『ゼクシィ』(国内・海外・リゾートウェディング)
・オリエンタルランド『ディズニーリゾート』
・角川マガジンズ『東京ウォーカー』『関西ウォーカー』『成田空港ウォーカー』
・角川マガジンズ『ザテレビジョン』
・ユニクロ
・住友不動産
・セブンイレブン
・長谷工コーポレーション
・カーセンサー
・ランスタッド
・株式会社ツクイ
CM
・明治プロビオヨーグルト『R1』(吉田 沙保里・大森 南朋)(TV)
・ネスレ『キットカット』(TV)
・スカイパーフェクTV『よくばりパック』『プレミアムパック』『お得パック』(TV)
・『味の素』(TV)
・『ロッテリア』(TV)
・『SoftBank』(Web・店頭)
・『ニックンロール』(Web)
・『オートバックス』(店頭)
・『NTTドコモ』(Web・店頭)
・『ニトリ』(店頭)
新 聞・雑 誌
・いぬのきもち『愛犬紳士』
・犬吉猫吉『ペットライフナビゲーター・大地の BeautyLesson』(1年間連載)
・読売新聞『グルーミングレッスン』ドッグイベント
・ぐんま経済新聞『グルーミングレッスン』ドッグイベント
・学研パブリッシング『フォトGaR(フォトガール)』ドッグイベント
ラジオ
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